先日、仕事帰りに映画を観てきた。
ウィル・スミス,マーゴット・ロビー,ジョエル・キナマン主演のSFアクション、"スーサイド・スクワッド"だ。
原作はアメコミ、スーパーマンやバットマンのDCコミックスの同タイトル作品。
キャッチコピーは、"世界はこいつらに託されてしまった!"。
アメコミ原作に限らず、この手の映画はまず観ない。
子供の頃に公開された、スーパーマンやバットマンの第一作は観たけれど、
CG全盛の21世紀になって以降、この手のハリウッド映画はほとんど観ない。
X-MENや、トランスフォーマー,アイアンマン,etc・・・。
映画好きならば必ずチェックするであろう人気作、どれも観ていない。
地上波で放映されたときも、チラッと観た程度で、きちんと観ていない。
公開前に劇場で配布されていた、"悪党ファイル"。
観ない理由は色々あるのだけど、
キャラクターのインパクトと派手なアクション、荒唐無稽なストーリー展開、
ハリウッドのアクション映画にありがちな要素が、
うんざりするほど詰め込まれた、アメコミ原作の実写映画。
どうにもこうにも食指が動かないのよね。
そもそもアメコミのキャラクターにまったく思い入れがない。
・・・というかアメコミをまるで知らない。
にも関わらず、このスーサイド・スクワッド、
予告編を観てから気になり、早い段階で観ようと決めていた。
決定的だったのが、「悪人が集結し、地球のために戦う」という、
ありそうでなかった奇抜なストーリー、そしてその面々が個性的で魅力的に映った。
X-MENみたく、能力のみならず容姿すら人間離れした化け物集団ではなく、
基本、人間(完全な化け物も居るけれど)の悪党ども。
そんななか、やっぱりマーゴット・ロビー演じる悪のヒロイン、ハーレイ・クインに魅了された。
原作でも絶大な人気を誇る悪役キャラだそうで、
日本でいえば、峰不二子とか、ドロンジョ様とか、ハマーン様とかになるのかな?
そういえば、深キョンのドロンジョ様は素敵だった・・・。
あとハーレイ・クインのみならず、日本人の女性剣士のカタナにも興味を持った。
日の丸の仮面を付け、昭和の不良のような短ランにさらし巻き,でかい真っ赤な襷,
千人針の日の丸腕章,織田家の家紋?と、天皇家のような金の菊紋、手にした日本刀。
あらゆる意味で日本を勘違いされた、いやアメ公にはこういった姿がクールなのかもしれないが、
日本人から見たら、ダサダサなこのキャラクターにもナゼか惹かれる。
そんなこんなで公開日初日、色々と期待して鑑賞に臨んだ。
スーパーマン亡きあとのアメリカ。
新たに訪れる驚異に立ち向かう新たな戦力を必要としていた。
アメリカ政府の諜報部の高官、アマンダ・ウォラー(ヴィオラ・デイヴィス)は、
極秘に有能な人材をリストアップしていた。
それは、凶悪事件を引き起こし収監されている極悪人たち!
「悪には悪で対抗する」
スペシャルな能力を持った極悪人で、決死部隊を編成する。
ウォラーは優秀なエリート軍人、リック・フラッグ(ジョエル・キナマン)に、
悪党たちを束ねるリーダーを任せる。
各地の刑務所から拘束されたまま、厳重に招集される悪人たち。
百発百中のスナイパーで世界一の殺し屋だった、デッド・ショット(ウィル・スミス),
悪の権化ジョーカーの恋人にして最凶にイカれた元精神科医、ハーレイ・クイン(マーゴット・ロビー),
体から炎を発する能力を持ち、あらゆるものを焼きつくす、エル・ディアブロ(ジェイ・ヘルナンデス),
鋼鉄のように頑丈なウロコ肌を持ち、地下に棲み続けた怪力男、キラー・クロック(アドウェール・アキノエ=アグバエ),
ブーメランの達人で強盗を重ねてきた狡猾で非道な男、キャプテン・ブーメラン(ジェイ・コートニー),
自己開発の特製ロープを自在に操り、暗殺もミッションもこなす男、スリップノット(アダム・ビーチ),
そして部隊の要となるのが、最強の力を持つ古代の魔女、エンチャントレス(カーラ・デルヴィーニュ)。
リックの護衛として、あらゆるものを斬る女サムライ、カタナ(福原かれん)も加え、
最強の部隊、スーサイド・スクワッド(決死部隊)が結成される。
招集されてすぐに、悪人たちは首筋にナノ爆弾を埋め込まれる。
逃げ出したり、リックを裏切ったりしたら、即その起爆スイッチを押され殺される。
わずかな減刑を条件に、彼らは嫌々ながらもウィラーに従うしかなかった。
結成してすぐに最初のミッションが言い渡される。
地下鉄で発生した謎のテロ事件。
テロリスト達が要人の居るビルを占拠して立て籠っている。
そのビルに潜入し、要人を無事救出すること。
だが、そこは悪党集団。
一部は乗り気でなく、さっそく脱走を謀る者や真面目に戦わない者も。
さらには、悪のなかの悪、ジョーカー(ジャレッド・レト)が現れ、
武装した部下を率いて、恋人のハーレイを奪還せんと攻撃してくる。
前途多難なスーサイド・スクワッドの初任務。
はたして、極悪人どもは無事ミッションを達成することができるのか?
正直、つまんなかった・・・。
派手さだけ。
原作を大きく端折ってストーリーが駆け足になってしまったか?
色んなキャラを詰め込み過ぎて、個々のアクションやキャラ背景に重点を置き、
肝心のストーリーがおざなりになってしまったか?
とにかくキャラが豪華なのに内容が薄っぺらいという、とても残念な印象。
タイ,マグロ,アワビ,ウニ,イクラ,イセエビ,etc・・・
見た目豪華な刺身盛りが、実はフグ刺し並の薄造りで上げ底でしたみたいな。
これだけのメンバーを、それぞれきちんと丁寧に描いているのは凄いと思ったが、
やっぱり本筋が大雑把で、なんというか味気がない。
原作ファンならば、ひいきのキャラも居て、それで楽しめるのだろうが、
原作知らず、キャラに特段の思い入れもない人には物足りないと思う。
やっぱりキャラクターは単独か少数でやった方がいいのかも。
一応、色濃く焦点が当てられているのは、ウィル・スミス演じるデッド・ショットと、
マーゴット・ロビー演じるヒロイン、ハーレイの二人なのだが、
デッド・ショットはいいとして、ハーレイの方はジョーカーがちょこちょこ現れて収拾が付かない。
ジョーカーとハーレイの、二人の狂気に満ちた異常な愛が描かれているのだろうが、
二人ともイカれ過ぎていて、その愛に心打たれたり美しさを感じたりすることはできなかった。
まあ悪党同士の恋愛なんだから、あんな狂気に描かれて当然ではあるのだろうけど。
世の女性はそんな二人の恋愛劇に魅了され、ジョーカーに惹かれるというから解せない。
「ジョーカー超カッコイイ!」
「可愛くて紳士的でキュンとした」
「こんな人に出会ったらハーレイみたいに狂ってしまう」
男がアッー!というか、そういった意味でなく、悪役に惚れるのは解る。
任侠モノが好きとか、マフィア映画が好きとか、ジオンの漢が好きとか。
でも女性が悪役に惚れるのが解せない。
ファイナルファンタジーⅦのセフィロスなんかもそう。
でも、あれはルックスがあれだから、まあ良しとしよう。
でも、この映画のジョーカーって--
左の写真、漫☆画太郎氏のイラストみたい。
こんなだぜ。
・・・。
まあ、女は古来よりワルに惹かれるもの。
より強い男の遺伝子を受け容れたいという本能からくるのだろう。
現実世界でもそう。
ヤクザや不良がルックスに関係なくモテるよな。
安田大サーカスのHIROとキム・ジョンウンを足したみたいなチンピラが、
橋本マナミみたいなおネエちゃんを連れてたり、
トッポジージョみたいなブサイク出っ歯のヤンキーが、
内田有紀みたいなおネエちゃん連れていたり。
観た人それぞれ、お気に入りのキャラクターが居ただろう。
つまんなかったとはいえ、自分もお気に入りキャラができた。
ハーレイ・クイン、確かにルックスはキュートだけど狂い過ぎていて引いた。
深キョンのドロンジョ様の方がずっといい。
期待していた、日本人のカタナちゃん。
予想以上に強くて格好よくて、おまけに色っぽくて、
ラスボスの腕切り落としたりして、そこそこ活躍していたので嬉しかったけれど、
福原かれんという新人女優さん、字幕版での台詞が棒読みでいただけない。
殺陣のアクションがカッコよかっただけに本当に残念。
終了後、自分の後ろに座っていた女性二人組が、「どこだー!?みえないー!」
彼女の棒読み台詞を真似て笑っていた。
本当の侍ならば、視覚に頼らずとも敵の呼吸や殺気を感じて斬れよと。
ここら辺の日本人の"気"を重んじる感性は、欧米人には無いのだろうな。
カタナちゃんの愛刀は斬った相手の魂を吸うという妖刀らしい。
そんな描写のシーンが予告編にはあったのだけど、本編では見事にカットされていた・・・。
あとカタナちゃんのバックストーリーのなかで、
日本で単身ヤクザの事務所にカチコミし、
組長に刀を付き付けて尋問するシーンがあるのだが、
その組長役がチャイナ系のアメリカ人俳優。
カタコトの日本語で失笑ものだった・・・。
周囲から吹き出す音やザワつきが起こっていた。
日本での公開も予定して制作してんだから、そこらへんはちゃんとしとけよと。
一番かっこよかったディアブロさん。
ファイガ/メラゾーマを放ったところ。
まだ公開されたばかりだが、早くも話題になっている作品。
なによりも、ブッ飛んだキャラクター達が人気。
とくにハーレイとジョーカーは異様なまでの人気。
当然だけど、男がハーレイ,女がジョーカーね。
三番人気がディアブロさんかな。
格好よかったし、その能力ゆえに過ちを犯してしまったが、
他の連中と異なり、好き好んで殺しをやってるような極悪人ってわけでもなかったしな。
娘を溺愛し仲間想いで極悪人らしさが全く見えなかったデッド・ショットさん。
個人的にはつまらないと思ったけれど、それは冒頭にも書いたように、
そもそも自分が、こういったタイプの映画を好まないからかもしれない。
X-MEN等、マーベルコミックの映画と同じく、多くのひとは楽しめるんじゃなかろうか。
自分はイカれ過ぎていて引いたけれど、野郎共はハーレイちゃんの虜になること間違いなし!
エンチャントレスさんも不気味だけど妖艶でステキだったし、
カタナちゃんも、ダサいと思っていたコスチュームもなかなかどうしてセクシーでよかった。
さらし巻きのおっぱいには、やっぱり惹かれてしまう。
女性はジョーカーの虜に・・・なるんだろうなあ、これだけはやっぱり解らん。
つくづく女というものは御し難いな!
購入したマグカップ。
デスメタル調のスーサイドスクワッド面々のイラスト入り。
劇場にあった等身大よりやや小さめの、メンバー勢ぞろいのポップ。
中央に立って、スーサイド・スクワッドのメンバーと記念撮影ができる!
右端にジョーカーが居るんだけど、キラークロックの影になって写ってない・・・。
カタナちゃんがハーレイに負けないくらいセクシーだ。
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