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ホフディラン

2016-11-20 23:51:07 | 音楽

先月中旬、世界に衝撃が走った。

米国のミュージシャン、ボブ・ディラン氏の、ノーベル文学賞授与が決定した。

これまで詩や小説を執筆して、作家として活躍した人が選考されてきた同賞。

日本人では川端康成と大江健三郎の二人が受賞している。

これまでに小説以外に戯曲を手掛けて音楽に携わっていた人の受賞はあったものの、

純粋にミュージシャンとして、シンガーソングライターとして同賞を受賞したのは、

ボブ・ディラン氏が史上初めての人物となる。

これを受けて、世界中じゅうで賛否が巻き起った。

有識者や各界著名人たちの反応も両極だった。

 

ノーベル文学賞受賞が決定した翌日の新聞記事。

 

ところが、そのボブ・ディラン氏、受賞の報が届いても、

ノーベル賞の選考委員会になんの返答もなく、所在もくらませ、

公の場でコメントを発したのは、授与決定から二週間以上も経ってからだった。

「あまりにすごいことで言葉を失っていた。」

そんなことを言いつつ、「大変名誉なこと。」と、受賞を受け容れた。

極度のメディア嫌いで、反社会的なメッセージの強い歌詞が多く、

そんな彼だから、一時は受賞辞退説もささやかれていた。

 

しかし、ここにきて12月に行われる受賞式は欠席すると発表。

先約があり欠席せざるをえないとか。

更には授賞式に先だって行われる予定だった講演式も中止。

ノーベル賞受賞者は受賞に至った、これまでの活動を講演する義務がある。

だが、授賞式典のみならず、この講演式も中止となり、

選考委員会のなかでは、やはり授与すべきでなかったという意見も出てきそうだ。

 

そんな前代未聞のノーベル賞のゴタゴタ騒ぎの渦中にある、ボブ・ディラン氏。

世界中に熱狂的なファンを抱えるレジェンド級のアーティスト。

フォークとロックを融合した音楽に、枠にはまることのない文学性の高い歌詞。

グラミー賞,アカデミー賞,ピューリッツァー賞など名だたる受賞歴を誇り、ロックの殿堂入りも果たした。

日本にも、彼の影響を受けたアーティストが数多くいる。

音楽会において、まさに生ける伝説のような人物である。

 

だが自分は、恥ずかしながらボブ・ディランという偉大な歌手のことをまったく知らない。

もちろん名前だけは知っていたが、その楽曲を聴いたことすらない。

若い人のなかには、今回のノーベル賞受賞をきっかけに、

ボブ・ディランを聴いてみたという人も少なからずいるだろう。

実際、CDショップではボブ・ディランの特設コーナーが設けられていた。

自分は興味がないわけではないが、今さらそれを聴いてみようという気にもならない。

ロッカーってのが、やっぱり反社会的というか、

社会や体制を批判して、それらに背いて斜に構えるものなんだと思えば、

ファンには一連の彼の行動が格好良くも映るのだろうが、

自分には、今回の受賞に際しての彼の行動はあまりよく映っていなくて、

どうしてもいまひとつ興味が沸かないのだ。

 

まあ、そんなことは置いといて、

ボブ・ディランという名前を知るきっかけとなったのが、

20年ほど前に精力的に活動していた、男性デュオ。

その名も"ホフディラン"。

 

所有している二枚のアルバム。

タイトルが"ワシントン.C.D."て。

ジャケットも楽曲も遊び心満載なのが魅力。

 

当時、CMだったかドラマだったか、

なにかのタイアップで使用されていた4th.シングル曲、"恋はいつも幻のように"。

この曲が気に入って、ホフディランのCDを購入した。

その後、"遠距離恋愛は続く","欲望","極楽はどこだ"など、連続して名曲をリリース。

それらが収録された、アルバムも2枚購入。

ライトな曲からダークな曲まで、バラードナンバーからロックナンバーまで、

幅広くバラエティに富んだ楽曲の詰め合わせで、一時期しょっちゅう聴いていた。

そんな彼らのユニット名が、偉大なロック・アーティスト、ボブ・ディランからきているのだと知る。

 

ワタナベイビーと小宮山雄飛のホフディランの二人。

中分けの背が低い方がワタナベイビー。

色付きメガネの背の高い方が小宮山雄飛。

 

ホフディランは、ワタナベイビー(渡辺慎)と小宮山雄飛の二人からなるデュオ。

ワタナベイビーはギター、ユウヒはキーボードを担当。

ボーカルはそれぞれソロ曲もあるが、

曲によってメインとコーラスに別れたりと、基本二人ともが務める。

キーが高く、ねっとりした雰囲気の独特の歌声を持つワタナベイビー、

やや高めのキーで、澄んで伸びのある歌声を持つユウヒ。

特徴ある二人が、独特の世界観でこれまた独特な楽曲を歌いあげる。

今となってはイロモノ的な存在だったように思えるが、

ビジュアルロックバンド全盛のとき、

このスタイルで音楽界の波に乗っていた彼らは、異端児的だったのは間違いない。

 

そんなホフディランを思い出させてくれた(忘れてはいないが)、

今回の、ボブ・ディラン氏のノーベル文学賞受賞。

これを機に、こんなアーティストが居たんだよと、このブログで紹介したかった。

というか、公式サイト見たら、ホフディラン、

まだ解散しているわけじゃなく活動しているようだ。

ソロ活動がメインになってから、もうずっと聴いていなかったが、

これを機に彼らの最近の曲も聴いてみようと思う。

きっと面白い曲が粒ぞろいなはずだ。

 

 

恋はいつも幻のように / ホフディラン

4th.シングル曲。

この曲でホフディランを聴くようになった。

歌詞が切ないミディアムナンバー。

 

遠距離恋愛は続く / ホフディラン

6th.シングル曲。

ホフディランの曲のなかでも、かなり軽快でポップなナンバー。

ワタナベイビーの特徴的な歌声が耳に残る一曲。

「絶対に遠距離恋愛は続く、戦争が起きたって続く~」このフレーズが大好き。

PVのエフェクト音が邪魔すぎる。

 

欲望 / ホフディラン

7th.シングル曲。

タイトルとは裏腹にしっとりとしたミディアムナンバー。

スケールが大きくて聴き入ってしまう一曲。 

ユウヒの伸びやかなボーカルがたまらない。

ホフディランの曲で一番のお気に入り。

 

極楽はどこだ / ホフディラン

8th.シングル曲。

テンポのいい軽快な曲。

音痴な自分でも歌いやすいためカラオケでもよく歌った。

PV初めて観たけれど、チカチカして頭が痛くなった・・・。

でんのうせんしポリゴンだ。

 

 



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