桃鉄の物件紹介、今回は小倉の"かしわめし屋"。
九州の玄関口、小倉。
桃鉄でもそれが再現され、下関としっかり結ばれている。
鉄道は関門橋ではなく、関門トンネルなのも忠実に再現。
四国を経て大分ルートもあるが、中部以西の本州から九州に入るには、
やっぱり利用頻度が最も高いのは豊後水道ではなく関門海峡だ。
かしわめし屋は1,000万円の食品物件。
収益率は100%と、おいしい。
住宅地図制作会社ってのは、北九州に本社を置くゼンリン。
ぴよぴよまん屋ってのは、察しの良い方なら判ろうが、"ひよ子まんじゅう"のことね。
福岡県北九州市、福岡市と並ぶ福岡の二大都市のひとつ。
古くから本州の玄関口として栄えていたが、
要所たる所以か、戦国時代には領主が目まぐるしく入れ替わり、
幕末には小倉城は長州藩の攻撃によって真っ先に陥落し占領された。
北九州市が中心となっている北九州工業地帯は、
太平洋ベルト上に位置する、日本四大工業地帯のうちのひとつ。
幕末から明治~昭和にかけ、八幡製鉄所などを中心に近代産業が急速に発展。
筑豊地区から遠賀川を通って石炭の供給を受け、
その発展の勢いはめざましく、日本が欧米と並ばんとする近代化に大いに貢献した。
八幡製鉄所と、お隣の中間市(なかまし)にある遠賀川水源地ポンプ室が、
世界遺産登録が決定されたのは記憶に新しい。
一番有名なのは、この東筑軒のかしわめし。
"折尾名物"と書かれているが、北九州市八幡西区にある地名。
折尾駅と直方駅で販売を始めたらしい。
鶏肉,錦糸卵,刻み海苔のトリコロール。
おかずは紅ショウガと奈良漬のみ。
漬物でなくウグイス豆のバージョンもある。
北九州市の行政区に小倉北区,小倉南区があるが、
単に"小倉"と称した場合、主に小倉北区のことを指す。
市役所などの官公舎、商業施設が立ち並び、小倉のシンボル、小倉城がたたずむ。
小倉南区の方は新北九州空港があり、海に面した地域は工場が立ち並んでいるが、
内陸部は山林が多く、どちらかというと、苅田町や行橋市など、京築地方の雰囲気だ。
門司区はご存知、門司港レトロ。 古くから港町として栄え、今も下関と北九州とを結んでいる玄関口。
八幡西区,八幡東区,若松区,戸畑区が八幡製鉄所をはじめ、関連する無数の企業の工業地帯。
八幡西区には宇宙を題材にしたテーマパーク、スペースワールドがある。
そんな小倉で、昔から愛されている弁当がある。
かしわめし弁当だ。
やさしい香りと甘く炊かれた鶏ダシの炊き込みご飯の上に、錦糸卵と刻み海苔、
そして細かく刻まれ甘辛く味付けされた鶏肉がかけられた三色弁当。
隅っこにちょっとだけ漬物や紅ショウガが入ることも。
大正時代から駅弁として愛され、小倉駅はじめ近隣駅の定番の駅弁となっている。
白飯に見えるが、ご飯は鶏ダシでしっかりと味付けされた炊き込みご飯。
このご飯単体でもすごく美味しいのだ。
ここで、ちょっと触れておきたい"かしわ"の話。
西日本の人にとっちゃ、特段、不思議でもなんでもないのだが、
東日本の特に若い方には、聴き慣れない見馴れない言葉であろう、"かしわ"。
日本では鶏肉のことを、古来より"柏”と呼んでいたらしく、
昭和に入って海外から食用のブロイラーが輸入されはじめ、それが流通し始めて、
地鶏肉を"かしわ”、ブロイラー肉を鶏肉と、当初は使い分けていたという。
だんだんと地鶏が減少し、ブロイラーが一般化し始めると、
東日本では次第にかしわと鶏肉の使い分けがなくなり、やがて"かしわ"が使われなくなった。
西日本でも使い分けがなくなったものの、"かしわ"という言葉はそのまま残った。
ちょっとゴージャスなバーション。
こっちはおかずの品数がほんの少し多い。
近隣駅と観光マップの描かれたパッケージは旅の思い出に。
なので、かしわめしは、そのまま"鶏めし”ともとれるのだろうが、
鶏めしになると、また違う料理になってしまう。
鶏めしは、鶏肉を使った炊き込みご飯。
鶏五目とか、鶏かやくごはんとか、そういった類。
小倉のかしわめしは、ご飯はダシと調味料で味付けされて炊かれているものの、
鶏肉はじめ、具は直接ご飯に入れられていない。
あくまでも、上に乗っけられているだけ。
普通の鶏めしをおにぎりにしたものは、
"かしわおにぎり”,"かしわむすび”などと呼ばれて販売されている。
福岡だと、白ごはんのおにぎりよりも、こっちの方がメジャーで、
ラーメン屋やうどん屋でも、ふつうの白ごはんのおにぎりは置いてなくて、
いなり寿司と、この、かしわおにぎりが置かれていることが多い。
ミニストップで九州限定で販売されている、かしわおにぎり弁当。
店舗で作っているため、ホカホカでウマウマ!
かしわおにぎりはもちろん、からあげと味玉も最高!
小倉以外の場所では、同じ福岡であっても、
ふつうの鶏めしを、"かしわめし”と表記しているところもある。
本来のかしわめしを食したいのであれば、小倉近隣の弁当屋や駅で購入すること。
まず正式なかしわめしは弁当なので、食堂やうどん屋などで、
"かしわめし"とメニューにあったら、おそらくそれは鶏めしだ。
ただ、小倉界隈では、このかしわめしを、
鶏めしではなく、正しいカタチで供してくれる飲食店もあるかもしれない。
あっという間に完食だ!
小倉まで行くことはあまりないのだが、
義弟の実家が八幡なので、妹に頼んで買ってきてもらうことがある。
この弁当が素朴で、本当に美味しい。
いかんせん甘いけれど、かしわの風味がたまらないのだ。
鶏肉も歯ごたえがあって美味しいし、錦糸卵と海苔とのハーモニーも素晴らしい。
冷えてもなお美味しくて、あっと言う間に完食してしまう。
エビフライもウインナーもハンバーグもトンカツもミートボールも入ってないけれど、
かしわめし弁当はこれでじゅうぶん、このシンプルさがまたいいのだ。
コンビニでも発売されている、かしわめし。
数年前に、ミニストップで地域限定で販売されていたものだが、鶏肉が鶏そぼろになっていた。
販売地域が限定されている、お弁当であるため、
なかなか他地域の方は味わう機会がないかもしれないが、
デパートなどの駅弁フェアなんかでも、たまに販売されていることがあるので、
見かけたとき、ぜひ一度食べてみてもらいたい。
カニにホタテだのマス寿司だの栗おこわだのイカめしだの、
よその駅弁に比べたら、華やかさに欠け、地味でシズル感も低いかもしれないが、
他の駅弁に負けず劣らず、本当に美味しいんだから。
ケッコーなボイン!
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます