もの悲しい秋。
感傷的になる秋。
どっぷりおっさんになった今、恋愛だのなんだの忘れてしまい、
失恋とかそんなものにまったく縁がなくなってしまったが、
昔はそりゃ人並みに恋愛し失恋したもの。
特定の曲を聴くと、若かった頃を思い出すことがある。
失恋に限らず、この曲であの頃のあの思い出がよみがえる・・・。
たぶんそういう曲が誰しも一曲二曲あるはずだ。
今回は秋ということで、自分の好きな失恋(片思い)ソングを集めてみた。
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YouTube: もう恋なんてしない
もう恋なんてしない/槇原敬之
“失恋ソング”でいちばんに頭に浮かぶ曲がこれ。
この曲が大ヒットした当時、自分は高校生だった。
部活の先輩(部長)がラジカセで毎日部室でこの曲を流してたっけ。
失恋した男が強がる一番,未練を吐露する二番,
それでもなんとか諦めて次の恋へ進もうと決意するラスト。
青春まっただ中な失恋の詩にも関わらず、
歳を重ねるごとに歌詞のすばらしさに感動させられる一曲。
そうそう、当時の部長(女子)がこの曲聴きながら言ってたのを思い出した。
「キミが作ったのなら文句も言えたとか、何様のつもりなんやろか!?」
いや・・だから自分の料理がまずくて悔しいのであって、
彼女は文句がないほど料理が上手だったんじゃないかな?
そんな部長も40手前、自分と同じように歌詞の本意は理解なさってるだろう。
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YouTube: M/Princess Princess
M/Princess Princess
ガールロックバンド、プリプリの大ヒットしたバラードナンバー。
プリプリでいちばん好きな曲を訊くと、これかダイアモンドかで真っ二つに別れる。
この曲はメンバーのひとり、作詞を多く担当していた、
ドラムスの富田京子が、自身が実体験した失恋を綴ったもの。
“M”とは、失恋相手の男のイニシャル。
この曲を聴くと号泣する女性は少なくない。
歌詞中にマッキーは「いつもより眺めのいい左に~」とあるが、
こっちは「あなたの居ない右側に~」とあるのが面白い。
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YouTube: DEEN / 夢であるように
夢であるように/DEEN
織田哲郎プロデュース?で結成された男性ロックバンド。
池森秀一の甘いマスクと甘い声で、'90年代に人気を博した。
この曲は男だとやはり感情移入して涙してしまう。
夢であって欲しい、幻でもいいからまた会いたい、でもまた次の奇跡を願う。
失恋したときの願望が全て詰まった珠玉の歌詞。
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YouTube: シングルベッド ・ シャ乱Q 【HD】
シングルベッド/シャ乱Q
'90年代半ばに人気絶頂だったロックバンド、シャ乱Qの6枚目のシングル。
ロングセラーを記録し、この次にリリースした、
やはり失恋ソングの“ズルい女”と共に、シャ乱Qの二大ヒットソングとなった。
当時はシャ乱Qがあまり好きでなく、この曲もさほど聴いてはいなかったが、
今になって聴き返すとすごくいい曲で、当時大ヒットしたのが頷ける。
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YouTube: JUDY AND MARY - Sobakasu / そばかす
そばかす/JUDY AND MARY
ロックバンド、ジュディマリの9th.シングル曲。
アニメ“るろうに剣心”のオープニングテーマとして大ヒットした。
自分が初めて購入したジュディマリのシングルもこの曲。
歌い出しから判るように、完全に失恋ソングなのだが、
ポップな曲調とYUKIの独特な世界観の歌詞が相まって、
かなりポジティブな明るい曲となっている。
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YouTube: globe Sa Yo Na Ra
Sa Yo Na Ra/globe
小室哲哉率いるglobeの14th.シングル曲。
4週連続シングルリリースの二曲目にあたる。
この時期は音楽バブルで、CDがガンガン売れる時代だった。
今連続リリースなんてしても、ジャニーズかAKBじゃなきゃ赤字だろうな。
タイトルで一目瞭然、恋人と別れて自由を手に入れたが、
抜け殻のようになった生活にむなしさを覚えつつ、
交際していた頃を冷静に見つめ直しているようなそんな曲。
KEIKOのボーカルは言うまでもなく、
低めで骨太のギターサウンドと、切々と続くマークのラップもむちゃくちゃカッコイイ。
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YouTube: 古内東子 / 誰より好きなのに (pv)
誰より好きなのに/古内東子
シンガーソングライター古内東子の7th.シングル曲。
この曲がスマッシュヒットして、大きく知名度を上げた。
のちに複数のアーティストがカバーしている。
失恋ではなく、はち切れそうな切ない片思いを綴った歌詞。
彼女の切ない歌声としんみりした曲調相まってたまらない一曲。
この古内東子が日本の女性歌手で、もっとも切ない歌声の持ち主だと思っている。
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YouTube: ZARD 永遠 PV
永遠/ZARD
数年前に坂井泉水が急逝し、その悲報にファンが悲しみに暮れた。
彼女がその短い人生で残した素敵な楽曲の数々は、
どれも色褪せることなく今でも心にしみ入るものばかり。
この曲は勝手に失恋ソングだと決めているが、ひょっとしたら違うかもしれない。
だが荒野をひとりさすらうPV観ると、これが傷心ひとり旅行にしか見えない。
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YouTube: 相川七瀬 NANASE AIKAWA - 恋心
恋心/相川七瀬
ロックシンガー、相川七瀬の5th.シングルで初のバラードナンバー。
当時、織田哲郎とのタッグでヒットを連発していた。
今見てもやっぱり、かっこよすぎる。
この曲は銀座ジュエリーマキ(三貴)のCM曲に起用されたが、
当時、銀座ジュエリーマキのCMタイアップ曲は必ずヒットするという法則があった。
PVが印象的で、相川七瀬が恋人らしき男とふたりで、
マシンガン持ってコンビニ強盗をするという、
よく解らないドラマ仕立てだったのを覚えている。
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YouTube: SPEED my graduation
my graduation/SPEED
沖縄出身の少女4人で結成されたダンスボーカルユニット、SPEEDの6th.シングル曲。
hitoeちゃんのファンキーっぷりが全開していたのもこの頃。
前に、記事“卒業ソング”で紹介したが、実は失恋ソング。
タイトルに“graduation(卒業)”と入っているし、
PVの雰囲気や、発売された時期などで、どうしても卒業のイメージが強い。
で、この曲を聴くたびに、なぜ日清焼きそばUFOのCMに、
この曲が起用されてしまったのかと疑問を抱いてしまう。
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YouTube: モーニング娘。 『Memory 青春の光』 (MV)
Memory 青春の光/モーニング娘。
シャ乱Qのつんくがプロデュースする、モーニング娘。の4th.シングル曲。
切ない歌詞を暗めの衣裳をまとったメンバーがしっとりと歌い上げる印象的な一曲。
歌詞も曲もメンバーの衣裳もすごくいいのに、外国人のダンサーとラップは要らない。
初期メンバーで最年少だった福田明日香が在籍する最後の曲でもある。
このときのメンバー構成がいちばん良かった。
初期の頃はこういった大人っぽい、まともな曲ばかりだったのだが、
いつしかメンバーがアホみたいに増え、
お祭りバカ騒ぎみたいな曲ばかりになってしまい、モーニング娘。を卒業した。
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YouTube: JASMINE - sad to say (LIVE ver. from NE-YO The Collection LIVE 2009)
sad to say/JASMINE
平成生まれのR&Bシンガーソングライター、ジャスミンのメジャーデビューシングル曲。
ソニーミュージックらしい、大々的な新人売り込みで、
当時ラジオやコンビニなど、多数のタイアップやヘビーローテーションで、
耳にしたひとも多いのではなかろうか?
自分もそれで聞いて気に入り、CDを購入した。
自身で作詞した歌詞中に女の子らしからぬ、「クソくらえ」など汚い言葉も入っているが、
それほどまでに失恋の悔しさや悲しさが生々しく伝わってくる。
米軍基地などでゴスペルで鍛えた歌唱力は非の打ちようがなく、
これまた自身がデザインしているという、そのファッションセンスも圧巻。
最近あまり露出がなく注目されていないが、かなりの才女だと思う。
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YouTube: 阿部真央 貴方の恋人になりたいのです【PV】
貴方の恋人になりたいのです/阿部真央
これまた平成生まれのシンガーソングライター、阿部真央の2nd.シングル曲。
確実に同年代からの支持を受けるであろう、携帯メールの歌い出し。
つのるばかりの強い想い、それをまた彼女の力のこもった歌唱力で歌いあげる。
これ聞くと、「相手の男、なぜ応えてやらねえの?バカなんじゃねえの!?」
などと思ってしまう、若者のもどかしい恋にいらん世話やく中年のおっさんが居る。
歌詞中に「花火」が象徴的に入っていて、時期的に夏に聞くべき曲だな。
ガールズロックバンド、ステレオポニーのアルバム収録曲。
2nd.アルバム、“OVER THE BORDER”に収録されていた。
親友の彼女(彼氏?一人称がボクなんでどっちだか?)を好きになってしまうという、
禁断・・・というかわりとありがちなシチュエーションを切々と歌った曲。
それはそうと、ステレオポニーいつの間にか解散してたんだな!
全米デビューとかしてたのに、もったいな!
動画はよく解らない少女アニメみたいなので構成されているが、
彼女たちの楽曲の多くがアニメ主題歌になっていて、
この曲もそのアニメに使用されていたのだと思われる。
ああ、解散もったいない。
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YouTube: lecca / なみだの日
なみだの日/lecca
ダンスホール・シンガー、lecca(レッカ)のミニアルバム、“マドのむこう”に収録されていた一曲。
エイベックスのメルマガの新譜紹介記事をみていて、
この“マドのむこう”の、カラフルな粘土細工のジャケット写真が気に入って試聴してみた。
まあいわゆる“ジャケ買い”のようなやつ。
とんでもなくいい歌詞に号泣し、すぐにタワレコ行って購入した。
当時(今もか?)レゲエアーティストのくくりにされていたため、
leccaはまだ知名度が低く、そこらの小さなCD店や家電店には置いてなかった。
これ以降、leccaにハマってしまい、リリースされるアルバムも次々に購入することになる。
「今止まったら赤ん坊みたいに泣いてしまうから~」
「でもあなたに出会えたことまで消してしまいたくはないから~」
「あなたがいなくなったこの世界はなんと無駄なことにあふれてる~」
これはほんの一部。
とにかく歌詞がすごくいいので、leccaを知らない人は必聴。
話変わるけれど、leccaのこの低い声、CROSS FM の人気パーソナリティ、
立山律子にソックリだと思うのは自分だけだろうか?
福岡と山口西部,大分北部,熊本北部のひとしか解らないだろうけれど。
しばじゅんの14枚目のシングル曲。
親友の失恋話を聞いたしばじゅんが、
身勝手な理由で親友をふった相手の男へ憤り、見せしめのような格好で作り上げた曲。
タイトルの“HIROMI”は、その親友の名前。
しばじゅんの怒りは相当なものだったようで、
この曲のストーリーで、ショートフィルムまで作ってしまった。
男女3人の俳優さん出演するドラマ仕立てのようなPVは、
そのショートフィルムの一部の映像を編集して綴っているもので、
このシングルを収録したアルバム、“月夜の雨”の初回限定版には、
このショートフィルムの映像を含んだ特典DVDが付属された。
このドラマに、しばじゅん自身も本人役?で出演している。
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YouTube: BONNIE PINK - Last Kiss
Last Kiss/BONNIE PINK
締めはボニピンのこの壮大なスケールの一曲。
ボニピン18枚目のシングル曲。
トーレ・ヨハンソンと組んで、第二次絶頂期に発表した曲。
悲壮感に満ちた壮大な別れの曲はファンの間でも人気が高い。
のちにJUJUがカバーした。
古内東子にひけを取らない切な声の持ち主、JUJUバージョンも必聴。
以上。
人恋しい秋の夜に失恋ソングを聞いて、大人の時間を楽しもう。
ただしリア充の方を除く。
気付いたらもう11月もラストで、しかも日付の変わる直前だったでござるの巻。
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