よろず戯言

テーマのない冗長ブログです。

シュガー・ラッシュ

2013-04-23 01:48:26 | 映画

先日の休みに映画を観てきた。

ディズニーアニメ、シュガー・ラッシュ

 

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前回、テッドを観たときだったか、このシュガー・ラッシュの予告編が流れていて、

ゲームのキャラクター達の世界が舞台で、しかも悪役キャラが主役。

そんな内容で映像が流れたが、そのなかに・・・クッパの姿!!

他にもストリートファイターⅡザンギエフベガの姿も!!

実在する新旧、様々なゲームキャラクターが登場するということで、

これは観ないといけない!!

・・・てんで観に行った。

 

05

 

舞台はとあるゲームセンター。

ここでは新旧様々なゲームが並び、人間たちにプレイされる。

ゲームのなかのキャラクター達はプログラムどおりに、キャラクターを“演じる”。

が、ゲームセンターの営業時間が終了すると、

キャラクター達のその日の仕事は終わり。

各々、いっせいに自由に動き出す。 

ある者は自宅に戻ってくつろぎ、ある者は行きつけの酒場へ行き、

“ゲーム・セントラル・ステーション”を介して、他のゲームの世界へ行き交うことも可能。

 

30年も稼働しているレトロゲーム、“フィックス・イット・フェリックス”

そのゲームで悪役を演じている、大男のラルフは、

今日も今日とて、悪役としてプログラムどおりマンションを破壊し続ける。

その風貌といい、屋上からプレイヤーを攻撃する姿といい、

あのタルを担いで投げつけてくる、有名な悪役ゴリラにそっくりである。

 

助けを呼び、逃げまどう住民キャラ。

そして助けに来るプレイヤーキャラの、フェリックス

修理工の彼は得意のジャンプでマンションを登って行き、

なんでも直す、魔法のハンマーで、壊された窓や壁を修理してゆく。

その雰囲気といい、動作といい、微妙に似た職業といい、

あの有名なオーバーオールのヒゲおやじを連想する。

 

ラルフのレンガ攻撃をかわし、屋上までたどり着くとステージクリア。

フェリックスは住民から感謝され、黄金のメダルをもらう。

かたや悪役ラルフは、住民に担がれて、そのまま地上へと放り落とされる。

あのゴリラもジャッキを外され、鉄骨から落とされていたっけ。

 

ゲームセンターの営業時間が終わり、キャラクター達の自由時間が始まると、

人気者のフェリックスは、マンション住民らと一緒に、

その眺めのいい一室で、パイを食べ、ダンスを踊り、皆でワイワイと楽しく騒ぐ。

かたやラルフは皆に毛嫌いされていて仲間はずれ。

マンションにも入れず、彼は設定上のがれきの山を住まいに、

ひとり寂しくそこへ戻って、切り株を枕にがれきのベッドで眠る。

 

02

 

「俺だってヒーローになりたい・・・。」

そんな悩みを抱えて、悪役の集会に参加したラルフ。

クッパ,ザンギエフ,ゾンビなど、

さまざまなゲームの悪役を演じているキャラが集まって、

悩みや愚痴を言って、みんなで励ましあう集会。

そこでラルフは、ヒーローになりたいという切実な願いを吐露する。

驚く悪役の面々。

みんなそろって、それを咎める。

「役割を破ってはいけない」

「悪役はヒーローになれない」

 

集会が終わり、心晴れないまま自分のゲームへと戻るラルフ。

そこには自分抜きで、フィックス・イット・フェリックスのキャラクター達が集まって、

マンションの一室で、盛大に30周年の祝賀パーティを開いていた。

自分は招待もされず、パーティの話も聞いていない。

それなのに、あろうことか他のゲームキャラクターが招待されて賑やかにやっている!

怒り心頭したラルフは、パーティ会場へと乱入。

招かれざる客の登場に、皆が困惑し、けっきょくパーティはむちゃくちゃに。

 

フェリックスがもらうメダル。

あれをゲットできれば、俺だってヒーローになれる!

どうしてもメダルが欲しくなったラルフ。

メダル欲しさに他のゲームへこっそり侵入し、そこでメダルをゲットしたものの、

トラブルによって、また別のゲームの世界にたどり着く。

 

03

  

そこは山も池も木も道も、全てがお菓子でできたポップでメルヘンな世界、

“シュガー・ラッシュ”というレースゲームの世界だった。

そこでラルフは、少女・ヴァネロペと出会う。

自分がゲットしたメダルを、その快活な少女に奪われてしまう。

少女もまたラルフと同じく、メダルを欲していた。

彼女は欠陥プログラムということで仲間はずれにされ、

ゲームに登場させてもらえないでいた。

 

他のレーサー・キャラクター達に仲間はずれにされ、

いじめられ、自作のマシンを破壊されるヴァネロペ。

自分の境遇と同じものを感じたラルフは、いたたまれなくなり、

大切なメダルを盗んだ相手にも関わらず、いじめている連中を追い払い、ヴァネロペを助ける。

そこから、悪役ラルフと、欠陥プログラム・ヴァネロペの友情が芽生える。

二人で一緒にマシンを作り、運転を練習し・・・。

 

04

 

だがそんな二人を、シュガー・ラッシュの世界の権力者、キャンディ大王が、

追っ手を使い、他のレーサー・キャラクター達をそそのかし、二人を捕らえようと執拗に追いかける。

「絶対にヴァネロペはゲームには登場させてはならない!」

 

キャンディ大王の正体と真の目的を知ったとき、

そして自身のミスで、シュガー・ラッシュの世界に危機が迫り、

自分を信頼してくれて“ヒーロー”にしてくれたヴァネロペが絶体絶命になったとき、

ラルフは意を決して、自分の命を捨てる覚悟で行動に出る―――。

 

01

  

内容を期待しないで鑑賞に臨んだが、面白かった。

最後はウルっときてしまった。

子ども向けではあるが、大人でもじゅうぶんに楽しめる。

おなじみのゲームキャラが多数出演するものの、ほとんどゲスト出演。

ゲーム・セントラル・ステーションで無数のキャラが行き交っているなかから、

知っているゲームキャラを探すのも楽しい。

 

TVゲーム版トイ・ストーリーなどと評されているが、

自分は“トイ・ストーリー”を観ていないので、その評が適切かどうか判らない。

吹き替え版を観たが、ラルフは大ベテランの山寺宏一氏で、まったく違和感なかった。

こういうアニメ映画だと、話題作りのために、

本業でない者を主役級の吹き替えにあてる風潮があるが、それがなくて大正解。

 

異なるゲームを行き交うので同じ作品内でも、各場面で世界観はガラリと変わる。

フィックス・イット・フェリックスの、ドット絵調の角張ったレトロな世界。

ラルフがメダルをゲットするために潜り込んだゲームの、近未来のサイバーチックな世界。

そしてシュガー・ラッシュの、カラフルでポップな世界。

メインキャラクターも、この3つのゲームのキャラが入り交じっているため、バラバラで面白い。

 

06

  

また、この作品を制作するにあたって、“ゲーム”ということで、

ゲーム文化の先進である、日本をイメージしたらしく、作中の随所にそれを見ることができる。

日本で生まれたゲームのキャラクターが多数登場すること。

主人公のひとり、ヴァネロペは日本の原宿の女子高生がモデルらしく、

黒髪に黒い瞳、そして髪型やファッションに至るまで、日本の女の子をイメージしている。

他のレーサー達も、日本のティーンをイメージしているらしい。

 

さらに、シュガーラッシュのお菓子の世界も、日本発のポップな世界を参考に、

登場するお菓子も、アポロやポッキー、オレオなど、日本のものが多い。

カラフルでポップな二頭身キャラはまさに日本のキャラクター文化で、

10年ほど前に、Puffyが全米で大人気となりアニメ化された際も、こんな雰囲気だった。

 

さらに主題歌はAKB48

原宿のティーンをモデルにしたのだから主題歌は彼女達がベスト!

・・みたいな感じで、ディズニー側からのオファーで、

全世界共通主題歌として日本語のAKBの曲が採用されている。

エンディングで流れたときは、日本だけだろうと思っていた。

 

新旧ゲームが好きで、なおかつディズニーアニメが好きな人は観て損はない。

いや、絶対に観ておくべき。

ゲームに興味のない人でも、じゅうぶんに楽しめる。

公開から間もなく一ヶ月が経つが、まだまだ上映されているようなので、

興味のある人はぜひ鑑賞してもらいたい。

 

 

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映画観ながら、ラルフがずっと誰かに似ていると思っていたんだけど・・・

ガレッジセールのゴリだ!

 

 

 

・・・・・。

ここで映画でゲスト出演していた、

ストリートファイターⅡのキャラクター、ザンギエフについて語りたい。

 

Photo_2

 

1992年にアーケードに登場したカプコンの対戦格闘ゲーム。

それまでにも横スクロールで、複数の敵を倒しながら進むアクションゲームはあったが、

狭いステージで、一対一で戦う、“格闘ゲーム”というジャンルを確率したゲーム。

世界的に大ヒットして、のちに映画やアニメ化もされる。

ハリウッドでは実写映画化(超クソ映画!)も。

 

そのストリートファイターⅡには、世界各国を代表する、個性的なキャラクターが登場する。

日本代表、空手着に真っ赤なハチマキ、波動拳のリュウ,

同じく日本代表、大銀杏にくま取り、百烈張り手のエドモンド・本田,

中国代表、むっちり太ももチャイナドレス、スピニングバードキックの春麗,

インド代表、手足が伸び炎を吐く、ヨガファイヤーのダルシム,

アメリカ代表、ありえない髪型で待ち戦法、ソニックブームのガイル,

ブラジル代表、アマゾンの野生児で、体内から放電する、エレクトリックサンダーのブランカ,etc・・・

 

そんななか、モヒカンに胸毛、全身キズだらけ、

赤パンいっちょうの、ゴツいレスラーが居た。

ロシア代表(当時はソビエト代表だった)ザンギエフ!

 

Photo_5

ザンギ使いがよく見たであろう光景集。

   

波動拳やソニックブーム,ヨガファイヤーなど飛び道具はない。

昇龍拳やサマーソルトキックなど、強力な無敵技もない。

百烈張り手や百烈脚など連打技もない。

スーパー頭突きやローリングアタックなど、突進技もない。

 

ただひたすらにガードしながら相手の攻撃をかいくぐって接近し、

ボディプレスやダブルニープレスで突撃し、

一瞬の隙をみてスクリューパイルドライバーをたたき込む。

 

Photo_6

立ちスクリュー※1はザンギ使いには必須テクニック。

開始直後に決まると爽快!!

 

このスクリューパイルドライバーが、レバー一回転という難コマンド。

ただでさえ技に乏しく、デカい図体で当たり判定も大きく、

動きも鈍重で回避能力も低く・・・。

そんなザンギエフが、飛び道具連発して翻弄してくる相手に、

無敵技や連打技で牽制してくる相手に、いかに近づいてスクリューをたたき込むか?

この超難易度のキャラクター、自分は好んでそれを使い続けた。

マリオカートでファストグライドを使い続けるようなもんだな。

 

当時プロレスが好きだったこともあるが、

やはりこんな男気にあふれるキャラクターは他にはいない。

完膚無きまで叩きのめされようが、ザンギエフを使い続けた。

のちに発売される、ストリートファイターⅡターボや、

スーパーストリートファイターⅡ,ストリートファイターZERO2でも、

変わらずザンギエフだった。

 

Photo_4

エンディングには、ゴルバチョフ書記長(当時)が出演!

画像のバーチャルコンソール版は、“元大統領”の表記に変更されている。

それに伴い、両脇に居たSPも居なくなっているという細かさ。

 

そんなザンギエフが、このような形でディズニー映画にゲスト出演し、

しかもゲストのなかで最もセリフが多くて目立つという。

ザンギファンにとって、こんなに嬉しいことはない。

 

 

だが、ひとつ言わせて欲しい。

ザンギエフは悪役じゃねえよ!!

 

Photo_3

ザンギ使いが最も多く目にした光景がこれだろう・・・。

待ちガイル※2には手も足もでない。

 

 

※1 立ちスクリュー:スクリューパイルドライバーを立ったままの状態で繰り出すこと。

   スクリューパイルドライバーのコマンドはレバー一回転なので、

   通常だとジャンプしたりしゃがんだりしてしまう。 だが、3/4回転で素早くコマンド入力すれば、

   立ったままスクリューパイルドライバーを発動させることができる。

 

※2 待ちガイル:ガイルの必殺技、ソニックブーム(飛び道具)とサマーソルトキック(無敵対空技)は、

   どちらも溜め技なので、しゃがみ防御状態だと両方の技がスタンバイできる。

   ザンギエフなど飛び道具に弱いキャラに対しては、自ら敵に向かうことなく、

   ソニックブームを緩急付けながら放ち、この状態を維持する(待つ)だけで牽制でき、

   万が一頭上に飛び込んで来られても、サマーソルトキックで難なく迎撃できるため、ほぼ無傷で勝利することも可能。

   ザンギエフの天敵は、この“待ちガイル”だった。

 

 

 



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