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源氏物語 ~千年の謎~

2011-12-26 02:28:43 | 映画

先日の休みに、生田斗真 主演の映画、

源氏物語~千年の謎”を観てきた。

 

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これくらいなら大丈夫ですよね?ジャニーズさん。

 

日本を代表する、紫式部の壮大な恋愛物語、“源氏物語”。

千年も前の平安時代中期に綴られた、100万字にも上る長編物語。

この日本の古典文学の最高峰といわれている作品は、

作者とされている紫式部とともに、多くの謎に包まれており、

その物語のテーマや、執筆に駆り立たたせた動機も謎に満ちている。

 

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この映画“源氏物語~千年の謎~”は、その謎のひとつ、

なぜ紫式部は「源氏物語」を書かねばならなかったのか~”を追求した作品。

時の権力者、藤原道長の依頼で、源氏物語を綴る紫式部、

その物語に魅了されていく、道長や一条天皇らを描く現実の世界と、

源氏物語の主人公、光源氏が織りなす、愛憎と官能の劇中劇の世界。

このふたつの物語が、平行して描かれている。

そしてふたつの世界をまたぐ、陰陽師・安倍晴明

 

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源氏物語の世界と、それを執筆した紫式部。

平安時代の豪華絢爛な貴族の物語を、新しい解釈で描いた作品。

映像には当時の再現に徹底した拘りが見られ、それだけでも観る価値がある。

 

・・・・ドロドロしていた。

もちろん、劇中劇である源氏物語の方。

だからといって、官能的でもなく、エロスを追求しているわけでもない。

光源氏を中心とした複雑な恋愛劇に、一途さや憧れや後ろめたさや嫉妬が交錯し、

映像美というか、平安の優美な情景と相まって、その恋愛劇が美しく描かれており、

俳優が演じる、その時代の優雅な所作も相まって、どのシーンも息を呑む美しさ。

 

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生田斗真、名前は以前から知ってはいたが、その姿はこの映画で初めて見た。

ジャニーズ所属だということもこれで初めて知った。

歌手でもダンサーでもなく、役者業をメインとしている“ジャニーズ”も居るんだな。

演技は光源氏の心情をよく表せていて良かったと思う。

 

ジャニタレは総じて、しょっぱい演技をする者が多いが、

数多くの舞台をこなし、役者業がメインなひとらしく、難しい役をうまくやっていたと思う。

 

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そのジャニーズの大先輩、東山紀之が、時の権力者、藤原道長を演じる。

正直、道長はもっと野心むき出しの高慢な人間だったろうと思うのだが、

彼が演じる道長は、きちんと相手の才能を評価して、

野望を抱いてはおれど、ときには立場を弁えた常識人のように映った。

「この世をば、我が世とぞ思ふ 望月の 欠けたることも なしと思へば」

有名なこの詩を詠むシーンには、鳥肌が立った。

 

・・・!

もしかしてジャニタレが二人もキャスティングされているのは、

光GENJI の縁からか?

だとしたら、大沢樹生くらい出してもよかったんじゃ・・・。

いや・・・やっぱり光GENJI は関係ないか。

 

陰陽師として名を馳せた、安倍晴明役に、窪塚洋介

人気絶頂のときに不可解なダイブ事件を起こした彼の演技を、この作品で初めて見た。

現実の世界と、物語の世界を往来して、

紫式部の内に潜む修羅を危険視しながら、物語のなかの生霊と戦う。

全てを見透かし、悟ったようなキャラを格好良く演じている。

 

そして、光源氏を囲み作品を彩る女優陣。

真木よう子田中麗奈芦名星多部未華子・・・

それぞれが異なる魅力で、光源氏を愛し愛され翻弄される女を演じる。

なかでも、光源氏との恋に溺れてしまい、

その強烈な嫉妬心から果てには生霊になってしまう、

高貴な未亡人を演じる、田中麗奈の演技は凄かった。

 

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そして、現実の世界で紫式部を演じるのが、中谷美紀

その純日本人たる彼女の美しさには、目を見張るものがあった。

長い黒髪に、十二単姿、優雅な所作には思わずため息がこぼれる。

その実年齢からすると不相応な、堂々とした貫禄ある演技は、

現在、日本の女優でトップを走っているといっても過言ではない。

彼女が自分と同い歳だと信じられない。

 

CMで「ワーキレー!」とか言って、

デッキブラシを手にヘンテコなステップを踏んでいた美少女が、

こんな大女優さんになろうとは、誰が想像できただろうか。

そういや、自分が初めて憧れを持った芸能人は、この中谷美紀だったな。

「ワーキレー!」のCMで。

 

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絶世の美青年の光源氏が、その美貌と高貴さで、

周りの女性の好意を独占し、数多の女性と交わるスキャンダラスできらびやかな物語。

だいたいそんなふうな感じの物語だと捉えていた。

恥ずかしながら、この歳になっても、“源氏物語”を読んだことがない。

もし読んでいたならば、この映画の観方も感想も大きく変わっていただろう。

 

 

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そういうわけで買ってきた・・・。

与謝野晶子訳の源氏物語全集。

今回の映画記念のスペシャルカバーになっていた。

読破するのはいつになるやら。

 

それから・・・

紫式部といって、忘れてはならないものがある!

 

Photo_2

 

弐千円札!

沖縄サミットが開催された、2000年に発行された紙幣。

普及することなく、ほとんど見かけることがなくなった。

新紙幣発行のため、ATMや両替機、自販機などのシステムが一斉に更改となり、

この費用だけで、数十億円くらいになったのではなかろうか?

 

これが発行された当時、自分は金融機関に勤めていたため、

これの普及を推進せんと(実際、普及推進につとめるよう通達があった)、

窓口で払い戻しの客や釣り銭に、積極的にこれを出金していた。

当初、珍しく喜ばれていたものの、わずか半年あまりで、

二千円での出金を断られることが多くなった。

 

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もっと使ってやろうぜ、二千円札・・・・。

 

 

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前売特典でもらった、扇子。

みやびだな~。

 

でも、“MADE IN CHINA”・・・。

 

 

 

 



1 コメント

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Unknown (大嶋昌治)
2020-08-09 21:30:03
はじめまして。福井市在住の大嶋昌治(おおしままさはる)と言います。聖書預言を伝える活動をしています。

間もなく、エゼキエル書38章に書かれている通り、ロシア・トルコ・イラン・スーダン・リビアが、イスラエルを攻撃します。そして、マタイの福音書24章に書かれている通り、世界中からクリスチャンが消えます。その前に、キリストに悔い改めて下さい。2020年を悔い改めの年にしてください。携挙に取り残された後のセカンドチャンスは、黙示録14章に書かれています。
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