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ジュズサンゴ

2013-11-20 00:28:38 | フラワー・園芸

秋に繊細な草姿に鮮やかな実をまとう草花、ジュズサンゴRivina humilis”。

枝先に咲く小さい花が終わると、そこに光沢のある赤い小さな実を鈴なりに付け、

その姿があたかも珊瑚色の数珠のように見えることから、こう名付けられた。

 

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ジュズサンゴ

 

ヤマゴボウ科の多年草。

“ヤマゴボウ”という名前にピンと来る人が多いかもしれない。

小学校で理科の実験(染色の実験だったっけ?)に使った、紺色のあのブドウ!

服にシミが付いたらとれなくなる、あの食べられないブドウ!

ジュズサンゴはあの実験に使われる、ヨウシュヤマゴボウの近縁種。

 

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ジュズサンゴ ピンク色の実。

朱色がスタンダードだが、真紅からオレンジ、ピンクに紫がかったものまで、

赤系統の色を中心に実の色にはバリエーションがある。

 

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ジュズサンゴ

奥に無数のつぼみが見られる。

  

夏から秋にかけて枝の先端部分に白く小さな花を咲かせ、

夏の終わりから秋にかけて赤い実を鈴なりに付ける。

花はほとんど鑑賞されないため、赤い実をたわわに実らせた状態のものが店に並ぶ。

といっても、ひとつの株でわりと長く開花~結実を繰り返すので、

きちんと花も鑑賞することができる。

 

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ジュズサンゴの花。

小さく可憐な花を咲かせる。

花びらのように見えるのは萼(がく)。

じつはジュズサンゴの花には花びらが無い。

 

実は完熟したのち、やがてしわしわになって自然に落下するので、

鉢を室内に置いておくと、そこらじゅうに散らばってしまう。

自然落下した実はそのままこぼれ種となり、翌年、芽吹くことも。

だがジュズサンゴを増やすには、挿し芽が手軽で一般的。

原産地では雑草で、病害虫の被害も少なく、育てるのが簡単な強健な植物。

冬に地上部を枯らさずに越冬できれば、大きく育ち、木のようになる。

 

Photo

しわの入った古い実。

こうやって見ると、ヒペリカムの実に見えないこともない。

 

赤く小さな実がたわわに実った姿が愛らしいことから、

単体で育てるよりも、寄せ植えの花材として重宝される。

個人的に草花とではなく、グリーンと合わせて寄せ植えするのが、

ジュズサンゴには合っていると思う。

 

Photo_2

もう見頃が過ぎたので、葉っぱばかりワサワサしている、

9月頃に自分が作った寄せ植え。

ジュズサンゴを中心に、ユーフォルビア・“ダイアモンド・フロスト”,千日紅,プテリス,アイビー。

ジュズサンゴの実はほとんどなくなり、あずき色していた千日紅の花の色も褪せ、

ユーフォルビアも先端の白い苞(ほう)がすっかり散ってしまい、本当に青々とした寄せ植えに。

 

このジュズサンゴが店頭に並びはじめたら夏が終わり。

そして秋が深まり、ジュズサンゴが姿を消し始めると、

今度は同じく赤い実を付ける、ピラカンサやナンテンが登場し秋が終わる。

さらにクリスマスホーリー,センリョウ,マンリョウが並ぶともう冬の到来だ。

クリスマスしかり正月しかり、赤い実はやっぱり冬の風物詩なんだなあ。

 

Photo_3

花と実のコラボ。

 

 


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