僕の部屋は高校生の頃のままで、部屋中に張り紙がしてあるのだ。あの頃色んな雑誌を切り抜いて、貼り付けて…。
だけど少しだけ色褪せてるみたい。
月日はやっぱり確実に流れてて、そして確実に僕の様相も変わっている。
母親の白髪は増えて、父親のシワは深くなっている。
人の定め。
やっぱりみんな死んでいく。
頭を抱えてもしょうがなくて。
今を生きる。精一杯生きる。そこに行き着くだけ。そう思うと強くなった気がして…
僕は色褪せてしまった張り紙を一枚だけ剥がしてみた。 そしてそこにパンチをくらわす。
メチャクチャ痛い。本当に痛い。