風にまかせてふわふわり。。。

生きていると色んなことがある。

親子って・・・

2005年12月20日 18時27分05秒 | 思うこと
「絶対に言わんといてや」
先日、友人がそう言って話し始めた。
こういう時は、あまり気持ちのいい話ではない。



 驚愕の内容だった。
共通の友人の子どもが、自殺未遂を計ったらしい。
幸い思いとどまって、知り合いにSOSを求めたので、親にわかったというわけだ。

 ショックだった。
私は彼を2歳の時から知っている。
ここ2年ほど会ってはいないが、誕生日も同じなので特に親しみを持っていた。

 彼の家庭環境から、そうしたくなる理由が分からないでもない。
私も若い頃、同じようなことを考えたことがあるからだ。
けど行動に移した・・・ということは、
心に余裕がなくなり逃げる場所も、快適な場所も見えなくなってしまった・・・ということだろう。

 


  ウチの子も思春期に差し掛かっている。
 まだ子どもの部分が多いが、大人のような部分も垣間見える。
 徐々に、大人の部分が占める割合が多くなってくるのだろう。
 どこまで認め、尊重してやれるのか・・・。
 子どものしたいようにたださせるのではなく、
 お互いが話し合って、納得できる妥協点を見つけられるような・・・
 そんな関係が築けるのか・・・。


  色々考えさせられた。
 子どもに必要以上に気を使い、腫れ物に触るような関係ではなく、
 本音でお互いがぶつかり合えるような、そんな関係を保っていたい
 ―― とそう思った。

 



 彼は来春から、大学生になる。
新しい世界が拡がってくれることを願っている。



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7 コメント

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きっと・・・ (チロリアンランプ)
2005-12-21 07:31:56
再出発してくれると思います。

彼も命の大切さに気が付いて、

大事にしてくれることを願います。

周りの人の励ましや希望の言葉を、

だんだんありがたい、ありがたいって

思うようになって来るんだと思います。



私もそんな話を聞いたら、ショックです。

hiromiさんと同じ気持ちで

自分の子供のことを考えてしまいます。



私はありがたいことに、目が見えるので、

表情が読めます。元気がない目・・・とか。

だから助かっています。目の表情を見逃しません。

もう大人だし親に心配させることは言いませんし、

私が動けないことわかっているので・・・

余計「目との会話」している自分がいます。



お正月「号外・年賀状」出します。

また覗いてくださいね。

どうぞ、楽しいクリスマスを。

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チロリアンランプさん♪ (Hiromi)
2005-12-22 13:16:27
 生きていると、本当に色んな出来事が起こります。

今回の話は、発する言葉を失うほどに、ショックでした。

 最近、気持ちが落ち込むような話を聞くことが多かったのですが、さすがにめげました。

気持ちのやり場に困って、記事にしました。

心を病んでいる、感情のはけ口のない子ども・若者が増えてきているように感じてなりません。

 この子が気持ちも新たに、来春からは新しい生活を送ってくれることを祈っています。

ありがとう。
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Unknown (ひかり)
2005-12-22 13:59:09
それはショッキングなお話ですね。



我が家も他人事ではないな・・・

とつねづね思っていて、息子に話をしたことがあります。



自分が子どもの頃を考えてみたときに、

大人が思うよりずっと世界が狭かったこと。

「もし、ギャオが中学生や高校生になって、ママには話せないことで悩んだとしたら・・・。必ず誰でもいいから周りに居る大人に相談しなね!じ~じでもおばあちゃんでも、おじさんでも。誰でもいいんだよ。一人で悩まずに必ず大人に相談してね」と。



私からしてみれば、誰か大人に相談すれば

私の耳に入るから・・・。ということもあったのですが、ギャオもめずらしく神妙に聞いていました。



大事な友人が大人になって言いました。

「死ぬことすら簡単じゃない」って。



なんて切ない言葉なんでしょう?



ただただ・・・生きていてほしいですよね!

新しい未来が、できれば明るい未来がその子にも

あることを信じたいです。

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是非見て欲しい (チロリアンランプ)
2005-12-22 19:10:10
「ごめんなさい」コンクールの作品です。

ほのぼのとして感動。



http://www.city.nankoku.kochi.jp/oshirase/gomen/sorry.html
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生きるということ① (Michikusa)
2005-12-23 11:46:46
こんな詩を読めば、いのちを大切にせざるを得ません。



「I was born」 吉野 弘



確か 英語を習い始めて間もない頃だ。



 或る夏の宵。父と一緒に寺の境内を歩いてゆくと 青い夕靄(もや)の奥から浮き出るように 白い女がこちらへやってくる。物憂げに ゆっくりと。



女は身重らしかった。父に気兼ねしながらも僕は女の腹から眼を離さなかった。頭を下にした胎児の 柔軟なうごめきを 腹のあたりに連想し それがやがて 世に生まれ出ることの不思議に打たれていた。

    

女はゆき過ぎた。



少年の思いは飛躍しやすい。その時 僕は<生まれる>ということが まさしく<受身>である訳を ふと諒解した。 僕は興奮して父に話しかけた。

・・・やっぱり I was born なんだね・・・

 

父は怪訝(けげん)そうに僕の顔をのぞきこんだ。僕は繰り返した。

・・・I was bornさ。受身形だよ。正しく言うと人間は生まれさせられるんだ。自分の意思ではないんだね・・・

 その時 どんな驚きで父は息子の言葉を聞いたか。僕の表情が単に無邪気として父の眼にうつり得たか。それを察するには 僕はまだ余りに幼なかった。僕にとってこの事は文法上の単純な発見に過ぎなかったのだから。



 父は無言で暫く歩いた後 思いがけない話をした。

・・・蜉蝣(かげろう)という虫はね。生まれてから二、三日で死ぬんだそうだが それなら一体 何の為に世の中へ出てくるのかと そんな事がひどく気になった頃があってね・・・

 僕は父を見た。父は続けた。

・・・友人にその話したら 或る日 これが蜉蝣の雌だといって拡大鏡で見せてくれた。説明によると 口は全く退化して食物を摂(と)るに適していない。胃の腑を開いても 入っているのは空気ばかり。

 見るとその通りなんだ。ところが 卵だけは腹の中にぎっしり充満していて ほっそりした胸の方にまで及んでいる。それはまるで 目まぐるしく繰り返される生き死にの悲しみが 咽喉(のど)もとまでこみあげているように見えるのだ。つめたい光の粒々だったね。私が友人の方を振り向いて<卵>というと 彼は肯いて答えた。

<せつなげだね>。そんなことがあってから間もなくのことだったんだよ。お母さんがお前を生み落としてすぐに死なれたのは・・・。



 父の話のそれからあとは もう覚えていない。ただひとつの痛みのように切なく 僕の脳裡に灼きついたものがあった。

・・・ほっそりした母の 胸の方まで 息苦しくふさいでいた白い僕の肉体・・・。 

        
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生きるということ② (Michikusa)
2005-12-23 11:59:18
大変化の時代といわれて久しい・・・しかし、「我々はこれから、どう生きるべきか」については、なかなか定まらない。仕事優先から真に豊かな生活に切りかえる・・・そんな時代に入っているわけですが、「肩肘張らずに、自分らしくいきることだ」と言う加藤教授の見解が、一助になりますかどうか。



「大変化の時代に・・・これからの生き方」加藤諦三(早稲田大教授)講演要約。



*ある広告代理店に9人の新人が入った。そのうちの一人が、出社2日目に駅のホームから飛び込み自殺をした。入社初日に、「お前ら広告取ってこい」と言われて行動したが、結局、取れなかったことが原因だという。だが、別の8人は、広告を取れなかったが自殺はしなかった。「取れなかった」という事実は同じだが、「事実に対する解釈」が違っていたのだ。

*つまり、悲観的解釈と楽観的解釈の違いだ。前者は「俺はもともと口下手。とても勤まらない」と自分の弱点に結び付けて解釈し、失敗の原因を自分に求めて拡大解釈をしてしまった。後者は「こんな不況のときに簡単に取れるわけがない」と、外に原因を求める解釈をしたのだ。事実よりも、事実をどう解釈するかによって、人間の行動が大きく変る。

*いま「大変化の時代」と言われるが、この大きな変化という事実が人に影響を与えるのではなく、これをどう解釈するかという解釈の仕方が影響を与えるのだ。

*大変化の一つに「高齢化社会」の問題がある。これも高齢という事実が問題ではない。大事なのはその解釈だ。米国の老人ホームでの調査。高齢者と暮らし始めた人の年齢によってその解釈が分かれた。2~3才から一緒に暮らした人は高齢者を尊敬し、13才からの人は逆に、疎んじた。80才という事実が問題ではない。どう解釈するかによって変るわけだ。

*高齢者側の問題として、「幸福感」がある。その最大のコツは「ものは思いよう」という考え方だ。それがあれば、大騒ぎするようなことが起こっても、心を乱されずに泰然として居られる。長い人生の中でトラブルは避けられない。身を静かにして、そのことから離れて穏やかに過ごすなかで、いろんな知恵を生み出す。これは自己実現している人に多い。

*一般のビジネスマンでも、「仕事熱心な人が挫折する」のが増えている。その多くは「不安を防衛する」ための仕事熱心な人だ。つまり、不安や孤独感から人を喜ばせようとするわけだ。孤独であるが故に、人から「あの人はいい人だ」と思ってもらいたい。寂しいから人の好意が欲しくて、人を喜ばせようとする。そのような仕事熱心な人が挫折している。

*ハーバード大学のピーターソン博士は、複数の心身ともに健康な学生を35年にわたって追跡調査した。学生時代からその人の「健康状態と考え方の変化」「自分の体験をどう解釈したか」を5年単位で調査。その結果、注目すべきことが分かった。若い時に「楽観的」と判断された人は、「悲観的」と判断された人より、35年後も、より健康的だったという。

*「5種類のウイルスを注射して、楽天的解釈と悲観的解釈のどっちが風邪をひきやすいか」という調査を米国で行われた。結果、楽天的な人が風邪をひかなかった。我々は健康であろうとすると、自分の考え方が悲観的であるか、楽天的であるか・・・これが非常に大事だ。医者の指摘する「脂肪の取りすぎ云々」より「ものの考え方は?」の方が大切ではないか。



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遅くなりましたm(_)m (Hiromi)
2005-12-27 16:19:05
ひかりさん♪ チロリアンランプさん♪ Michikusaさん♪

 お返事が遅くなってしまってごめんなさい。

今回の話では、本当に色々と考えさせられました。

彼の家庭の事情や、両親のことが分かるだけに、身につまされました。

子どもは何と無力なんだろうか・・・と、感じざるを得ませんでした。

言葉に出来ない感情や思いがいっぱいです。

来春からの新しい生活が、彼本来の姿が出せるような環境であることを願ってやみません。

強く、強く生きて欲しいです。
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