東日本橋から清州通りを南に下り、久松町交差点手前の路地にその店は佇んでいる
真っ白な壁に、うさぎが染め抜かれた暖簾
引戸をそっとあけると花番さんの「いらっしゃいませ」という優しい声が迎えてくれる
ガラス張りの打場前のテーブルに腰を下ろすと、すぐにあげそばと蕎麦茶を運んでくれる
清潔でどこか可愛らしさを感じる調度類和モダンとでもいうべき落ち着いた空間だ
BGMはもちろんJAZZ
蕎麦を待つ間、揚げ蕎麦をポリポリ齧りながらランチビールを飲む
薬味の小皿、もり汁の徳利、蕎麦猪口が運ばれた
薬味は、ねぎ・山葵・辛み大根
この小皿を見ただけで丁寧な仕事ぶりが分かる
「せいろそば」
薄いベージュでキレイに切り揃えられた蕎麦
エッジがビシッと立ち星はまばら
まずは、そのまま2～3本をつまみすすり上げる
爽やかなそばの香りと強いコシ
もり汁を口に含むとキリッとした辛さの後、ほのかな甘み残り、カツオ風味がすっと鼻孔を抜けていく
もり汁にねぎを少しだけ入れ、山葵を蕎麦にちょんとのせて汁に浸し、一気に啜り上げる
美味い
一度に5～6本を摘み啜り上げる単純な動作をひたすら続けあっという間に完食
美味かった
同行者の「田舎そば」
サラサラタイプの蕎麦湯を蕎麦猪口に注ぎ、しばし余韻を楽しむ
勘定を終えると厨房から「ありがとうございました」とご主人が顔を出して見送ってくれた
☆☆☆
（☆☆☆また行きたい ☆☆美味しかった ☆まずまず ×価値なし）
営業時間 11：30～14：00 17：00～20：00
定休日 日曜日・月曜日・祝日
中央区日本橋久松町10-10 ℡03-6231-0033
