和風イラスト【たまつづり】

イラストレーター諏訪間千晃のblogです

四国に行ってきました1

2007年11月10日 16時05分02秒 | 旅行記




4日から7日まで四国に行ってきました。
かなり久々の旅行です。

本命は金毘羅さんの
「金毘羅宮 書院の美」展
http://www.asahi.com/konpira/


この展示、8月に芸大でも見たのですが、半分くらいがレプリカ、、、。
しかもインクジェットのものも多数。悲しい。。。
なんとなく消化不良な気持ちが残ったので、本拠地見に行ってしまえ!という事で行ってきました。
まずは一日目、書院展には行かずに他の建物等を見学。こちら方面にいる、かなり久々に会う友人にも会う事が出来ました。
色々な建物を見ていると、金毘羅さんの事が色々わかってきました。ここは主に運送関係の神様なんだなぁということとか。階段にまつわる色々な話とか。
現地に来るとこういう事というのは自然にわかるものです。



↑こちらは書院の中の庭園。絵のほうはもちろん撮影不可でしたが、こちらはOKでした。(多分、、、)

で、二日目、、
実際の金毘羅さんの書院の中にふすまとしてはまっている状態で見てきたわけですが、、、、。やっぱり違う!!
レプリカではない本物も芸大のほうにはもちろんありましたが、同じものでも場所でこんなに違うものなんだろうかと思いました。
襖絵はやっぱりふすまとしてはまってないとその価値がわからないものだなぁと、、。
金箔は絢爛豪華なものではなく、こういう場所だととても自然な色合いで見えるのです。そして描いてあるものをぼんやりと浮き上がらせる効果も。あかりは蛍光灯ですが、下から照らしているため、昔灯籠で照らしていたのと同じような状態だろうという事がわかります。これが天井からピカっとやっていたら多分台無しでした。
雨がじゃんじゃん降る日でとっても暗かったのですが、この暗さがいい。こんなに暗い状態で美しいと思える芸術というのは他の国ではないんじゃないでしょうか。

さらに、雨で平日という事もあり、とーーーってもすいていたので、畳に座り込んでゆっくり見ることも出来ました。そうするとまた見え方が変わる。はっと気付くと、部屋全体が景色そのものになっていて、高いところから滝が流れる絵があり、それが書院の外にある池の流れにつながり、またその流れが部屋にもどる絵がある。
さらに、その流れは3つの部屋に通じている。
外は本物の水の流れの音、雨の音、野鳥の声。

これはもう~~ほんとに美術館の展示では絶対にわかりっこない事でした。そもそも、ふすまの配置自体が本物とは違ったんです。
例え解説で書いてあったとしても、ピンと来なかったと思います。

三日目四日目の話はまたこんど。。。

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