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書道 直庵(筆耕所)

ほおずき灯

かつて國衙のありし石岡の街を訪ぬる 

常陸國総社宮が大祭は九月中旬に三日間に亘りて執り行われたり 
山車 神楽 あまた揃ひ 民の心一つにして神を讃へ神酒にて心身清めたるのちは 日も夜もなく舞ひ踊りたる 
これ常陸國第一の祭「いしおかのお祭り」なり

駅から西にのびたるゆるき坂道あり 
その道歩き行けばひときわ高きビルヂングの建てり 
ここに名の知られざる隠れ家ともいふべき空間あり
それ静住庵といふ 
標高四十米なり

中に入れば 畳の間二つあり 

窓から石岡の街を一望す 
西を見れば筑波 男体女体の双峰が薄雲のなかに浮き出でたる 
南を望めば 石岡の街並みが先に浦の霞みて見ゆる

さて庵内に目をやれば 漆で塗られし古き棚あり 
その中央に紅き炎の見ゆる 
近づき見れば ちひさき電球に鬼灯を被せたる いとうつくし 

透き通るが如き料理十品と薫り馥郁たる珈琲をいただきぬ
身も心も豊かなる時間の流れたるを喜びにけり
  

コメント一覧

あかひと
石岡にて
善人殿 

ご記憶通り 石岡は水戸土浦の中間なり かつて栄へたる商店街はその多くがシャッターを閉め 人まばらにして うら寂し

記憶に残りたる由秘密と聞けば なを知りたくなりたるは人の常なり

よき出会いでもありしかとおぼゆるが如何・・・ 
酒徒善人
西に筑波
http://syutozennin.blog.ocn.ne.jp/
水戸で一人“あんこう鍋”を食べ、筑波に戻るために土浦へとJRに乗ったとき、石岡って処を通ったような記憶があります。何故そんなに覚えているかは・・・ヒミツです。
あかひと
静住庵
ep-mode殿 来駕有難存上候 

骨董屋にて見付けし小さき裸電球に鬼灯を被せたると庵主語りき 庵主は草木による染色に秀でたるあり
ep-mode
異空間
http://blog.goo.ne.jp/ep-mode01/
現代の中に古の空間が存在する不思議さを感じました。

鬼灯を電球に被せるお店の人の心遣いが素敵です。

したの人形も可愛いです。
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