昔々あるところに爺と婆の二人が仲良く暮らしたる
ある日のことなり
爺は山へ芝刈りに婆は川へ洗濯に行きたる
婆が洗濯してをれば
川上ゆ どんぶらこ~ どんぶらこっこ~ と
ホワイトチョコがあまた流れてきたる
一つ拾ひて食みてみれば
甘きことこの上なし
爺さまにひとつ持ちて帰らんとおもひて
「むまきチョコはこっちへ来 苦いチョコはあっちへ去」とうたへば
いと大きくむまさふなるホワイトチョコが寄りてきたる
婆は拾ひて家へ持ち帰りたる
晩になりて爺が薪を背負ひて戻りくれば
チョコをまな板にのせていざ切らんとす
画像に魔臼乗せれば・・・
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チョコが割れて苺が生まれたるは
いとをかし
チョコゆ生まれし子なれば「千代苺」と名付たる
ポンと口に入れてみれば
チョコの甘味と苺の酸味と風味にしばし酔ひて
気がつけば
淡雪のごとく溶けて流れてゆきたり
*画像:チョコレート 2009. 2.14 8:00 庵にて