八月十八日 午前九時に庵を発し
水戸進入口より常磐道に入れば一路北上す
いわき進路変更点にて磐越道に入れば
「ここは80だっぺよ!」の標識に心を和ませ
小野小町の伝説の残る「小野」出口にて自動車道を降り
田村市(旧滝根町)の入水鍾乳洞に向かへり
予 三十五年前に一度訪れてより二度目の訪問なり
いとなつかしきおもひの中を十一時三十分に到着したる
Bなるコースを選びて入場料七百円を支払ひぬ
水温十度の水に膝まで浸かれば凍るが如き冷たさなり
ろうそくの灯りを頼りに鍾乳洞の隙間をくぐり這ひつつに洞窟を進み行ける
十分もすれば水の冷たきに慣れれば心もやや落ち着ける
垂れ落ちる水滴に 下を流るる水に蝋燭の灯を消さぬやふ細心の
注意払ひつつ進めば
時に鍾乳石に頭を強打しては「いたたた・・・」
足を滑らせては「おっとっと・・・」
などと声の漏れ出でるもいとをかし
暗くして狭き洞窟を六百米進み行きて戻るに一時間を要したり
洞より出でれば膝のがくがくするも
冒険心をくすぐらるる楽しき一時となるは いとうれし
近くの茶店にて昼餉に麺を食めば
大滝根山西麓のカルスト台地なる仙台平 に向かへり
阿武隈の山並さやにあをめきて仙台平に秋の風立つ 丹人
赤つめの花咲き乱る阿武隈の仙台平に揚羽舞ふ見ゆ 丹人
黄揚羽の翅(はね)撫でていく秋の風 奮太
仙台平よりあぶくま洞に向かひたる
駐車場は満車にて場内大混雑なり
昭和四十八年に公開されて以来五度目の訪問なり
入場料千二百円を払ひて中に入りぬ
参観コースの整備の行き届きたれば
歩行するに いと易し
入水でのスリルと比較すれば面白さに欠けるを惜しめるも
巨大なる鍾乳石には八千万年なる永き時におもひを馳せ
ただただ圧倒されたるも いとうれし
あぶくま洞を発するは午後三時となりにけり
阿武隈の「あぶくま洞」は観るによし「入水洞」は入るに楽しき 丹人
*画像:2007.8.18 13:30 福島県田村市 仙台平にて
↑現在30位前後なり↑現在茨城1位なり
毎日一打頂戴すれば いと有難し 宜敷願上奉候
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