JDR.田中成和ブログ

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東芝を日本を代表するメーカーに育てた土光敏夫氏の経営哲学とは

2019-12-18 10:40:49 | 日記
JDR.株式会社の田中成和です。
経営哲学について紹介します。

近年は東芝の不正経理の問題が起きて、経営を揺らぐ事態に見舞われましたが、昭和を代表する経営者に東芝の社長・会長を歴任された土光敏夫氏が存在します。
この土光敏夫氏の経営哲学には、「個人は質素に社会は豊かに」を実践された方で行革の鬼とも言われた方です。

東芝の社長に就任した時は、未曽有の経営難に陥った状態にあり、その中でも会議は立ったままやれや地位が上になる者ほど最大限に働けという教えを説いています。
また能力があるからその地位につけるわけではなく、その地位につけて能力を発揮させよとい斬新なアイデアで、経営危機を乗り越えた点でも評価されます。

もっとも東芝から経団連の会長になってからも、電車・バス通勤を貫き、社用車は一切乗車しないのをモットーにしていました。
実際に社用車に乗車したのは、石川島の疑獄事件が起こった時にその容疑によって検察と一緒に刑務所に行ったときだけです。

もちろん土光敏夫氏は無罪になりましたが、後に担当の検察官は経団連や社長になったからと言って、偉そうな振る舞いをするのではなく質素を心掛けている姿がありました。
その時点で検察も無罪を確信したと言われ、実るほどに頭を垂れた稲穂のような姿勢が見事で、偉大な経営者の一人としても評価が高いです。

もっとも現場の声を大事にして、自分自らが常に質素を実践したことで、社員も奮起させたことも経営難を解決に導いています。

JDR.株式会社 代表取締役
田中成和