あっさりとプレゼントくるる母の日
若葉風あどけなき子と娘(こ)の写真
「そっちはどう?」空の妣に問う青野
「気持ちだけ」と本当に気持ちだけの日焼け止め乳液と、これまた小さなカードに、シンプルなメッセージ。
娘がひょいと、母の日のプレゼントを渡してサ〜ッと帰って行った。
「もう母の日とか、何も要らないからね。誕生日だのボーナス日だのと、キリがない。勿体ない事しないで貯金しなさい…。子どもたちの為に。」と数年前から口癖のように言っていた、が何かしらのプレゼントを必ずくれる娘。
一方、孫娘たちはこっそり、ばあばに、「お母さんに何あげようか?」と相談を持ちかけていた。
上の孫は、写真立てに、気に入りの写真を入れて贈りたいと言い、連休の中日に、一緒に見て、とモールへ買い物へ。(その日、モール近くの、豚カツ屋さんで、美味しいヒレカツランチと、エビフライランチを堪能😋
このお店の雰囲気が好きで、豚カツもなかなか美味しくて、なんだかこっちがメインみたいになった日だったけど。)
落ち着いた色合いが好きな孫。
あれこれ迷ったけど、アイボリーと白のツートンカラーの木枠の小さな写真立てに決めた。
母の日用に包装しましょうか?と言う店員さんに、中に写真を入れてから自分で包装するので…と断る孫。
スマホの中の一枚を見せてくれた。一番好きな写真。お母さんが可愛くて、自分も妹もこの写真の顔が好きなんだ、と言う。5〜6年前のだろうか。幼く可愛らしい孫娘たちと、幾分若い娘が満面の笑みで写っている。
思わず「いいね!みんなかわいい!」
今夜お父さんに、プリントアウトしてもらうんだ。と言う。
あれから四日、母親には秘密にしていたのだろう。
今日昼過ぎ、娘からLINEが入り、なんとも嬉しそう。意外だったようで、子どもたちの心の籠ったプレゼントに、きっと今日一日幸せ気分だったに違いない。
三時過ぎ、公園まで散歩した。
柳は青々と風に靡き、緑が一段と美しい。遊歩道の向こうの森から鶯の声。今年初めて聞く鶯の鳴き声。もう夏鶯なのだが。
青空を見上げて、母と伯母を思う。
どうしていますか。