小手鞠の 揺れてみ空の 青ふかし
収穫のされぬ 大根の花 ま白
風止まぬ夕べ 躑躅の白 透ける
二人静 長女の役目 終えし伯母
(ネット画像お借りしました。)
伯母が亡くなって、もう二年も経つとは。
人の悪口を言わない人だった。
他人の為、自己を犠牲にしてかまわない。
利他主義。
世界一優しい心の持ち主。
戦争で、新婚間もない夫を失い、両親をたった一人で介護し看取り、その後、妹(我が母親)とその子ども達(我々兄弟)の為、影に日向に世話をし、援助してくれた。
(その財産の多くは、我々に費やされたものと思う。我が為のものを買った、という記憶が私にはないから。)
そんな伯母だから、神様はこれ以上ないほど、健康な身体を与えたのだと思う。(最後まで脳も健康そのものだった。)
医者知らず。薬など滅多に飲まない。
だからなのか病弱な妹が、心底心配だったのだろう。
母が93歳で旅立った時、伯母は99歳。
お葬式の日の伯母は、小さく小さくうなだれ、言葉もなく…。
それなのに、お別れの会食の時、甥か姪か誰かが心配してかけた言葉に
「元気でーす!99歳!」とおどけて見せた。
一緒に暮らす弟は、目に見えて衰えて行く伯母を、それでも楽しげに、この上もなく、誰よりも幸福に、それから五年間お世話をすることになる。
最後の最期の道を、二人だけの「終末計画」に向けて歩んで行った。ケアマネジャーさん方とチームを組み細心の計画を立て…。
それは、コロナ禍最盛期の思わぬ困難も乗り越えて。
母の命日の、五年と10日後、伯母は、大好きな家の我がベッドの上で、息を引きとった。
隣で、終始付き添って眠る弟に、気づかれないように、そっと。
春の早朝のこと。
どなたが手向けてくれたのか、二人静。
伯母の、お別れ式に参列する為、この年二度目の帰省をした私が初めて目にしたその花は。
花は枯れてしまっていたけど、その風情は、伯母と母のようだ、と思った。
生涯、母を心配し寄り添った伯母。
長女の役目を終えた伯母を、子煩悩の優しい父親(おじいちゃん)は笑顔で迎えてくれた事だろう。
伯母さまも、また、伯母さまのことを
こうして今でも想って人に伝えるたんぽぽさんも、美しいと思います。
お母さまと伯母さまのご冥福と、
たんぽぽさんの献歌が天に届くことを祈ります。
コメント失礼いたしました。🙏
お久しぶりですね✨コメントありがとう
ございます。
美しいと言っていただくとは😅
思ってもいませんでした。
まかろんさんの、文学頭脳(という言葉
があるのかわからないけど。)と想像力の
豊かさ、それから他人への共感力が、
そういう表現になるのですね。
夫や我が娘でさえ、私達と伯母の関係性は
少し理解し難いらしい…
ブログは少々、躊躇しつつでしたが。
まかろんさんにそんなふうに言っていただき
嬉しいです☺️
こんな年になってもまだ、母や伯母が恋しいなんて
なんですかねぇ。精神年齢が幼いと申しますか😅
桜の季節のこの時期は、なんだか気持ちが沈むんです。
物忘れが年々ひどくなってきてるのに、
四月の母伯母の、月命日の前あたりから
鮮やかにあの頃が蘇ります。
湿っぽい話でごめんなさい🙇♀️
まぁでも、そろそろ薄らいできつつあるのかなぁ🥹
おぼえているうちに書いておこう!と思ったのも
事実です(笑)
まかろんさんの新作「ふたつの塔の物語」
不思議なおはなしですね。
まだ読み進めていないのですが🙇♀️
じっくり堪能させて頂きますね。
こちら、急に暑いほどになりましたよ。
明日は最高気温29度とか。
まだ、冬物に囲まれた部屋でボーゼンとしています。
(笑)どうしましょう🥶
(弟さまもすばらしい方ですね🍀🍀✨✨)
天国で白いお花たちに囲まれながら、おじいちゃんさまやたんぽぽさまのお母さまたちと楽しくお茶している姿を思い浮かべました🌼☕✨
ステキなんて言われて、あちらで伯母は
照れてるはず。🤭
弟の事も…ありがとうございます☺️
天国で白い花に囲まれ、伯母たち家族が幸せに
暮らしてる…お茶してお喋りして…
私も時々想像してるんですよ。
クリンさんありがとう✨とても気持ちの良い寝覚
に、なりました😀✨
(寝覚の頭痛が続き、最悪でした〜。寝過ぎが原因
とわかっていながら。少し心入れ替えます🥸)