風来坊の忘備録

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山頭火を思う

2021-01-09 13:03:26 | 日記

種田山頭火を詳しく知っている訳ではない 酒と旅を愛した放浪の歌人

以前、ブログのコメントに「寅さんみたい」と言われ、

せめて「山頭火みてたい」ね と言われたく そう返信した程度

 わけ行っても わけ行っても あおい山

 いい宿で 前が酒屋で うしろが山で

こんな 季語もない 句が浮かぶけど今、改めて手近の本を見る

       

山頭火の放浪の旅を追った著書だ これの気にいりの処を拾い読みする 

旅の日記 と、ある 佐賀県での宿での夜 薄い布団に潜り込む前に

 おこるな しゃべるな むさぼるな ゆっくり歩け しっかり歩け

それ以前に 日向の宿での自らに請願を

 今日一日 腹を立てない事 嘘を言わない事 物を無駄にしない事

乞食同様の修業中 貰って食べ、貰って生きている身には難中の難だが

 ゆきゆき たおれるまでの 道の草

佐世保の市街で病に  寂しいと言えば寂しい 恐ろしいと言えば恐ろしい

数時間の休息で病気を忘れお経を唱え乞食に出る路頭に倒れてもとの思いで

 ひとり住むほど 寂しきはなく

 ひとり住むほど 安けきははない

 その安けさは 寂しさを補うて余りある  等と独言しつつしみじみ歩く

 

10月11日 享年59歳で この世をさる

其中一人を以って任じ、一草一人と自称した山頭火は一人で死んでいった

日頃 念願していたコロリ大往生をいつでも死ねる覚悟の上で遂げえたのだ

 

自由闊達な生き方をした人との思いは間違いで苦渋に満ちたものだったのか

但し、大勢の門人、知人に恵まれた人生だったのかもしれない

 

一人生きているとの共通点はあるものの家族、友人に恵まれた我が身の幸せを

感じざるを 得ない

 

 

 

 

 


再会‼ 坂戸 にて

2021-01-08 12:15:13 | 日記

早朝に家を出て 川島に飛来した白鳥を撮りに

時間的に もはや遅いのは承知の上だが 数羽居るだろうとの目論見は見事に外れ

同様の思いからの若い女性がポツンといるだけで白鳥は朝食を求め飛び去った後

帰巣する夕方まで待たねば 彼らと出会えない 一旦街まで戻って出直すことに

こんな時の為にと 温めていた見どころと どこかで熱い珈琲でもと時間調整

 

まずは 「5千頭の龍が昇る聖天宮」へ 国内現存の道教のお宮としては最大級のお宮

不老不死の探究云々・といったことは 無神論者の我が心には響きはしないのだが

興味はその あまりにも煌びやかで豪華絢爛の建築物と数々の装飾品 にある

 神殿と皇帝の建物にしか使用されない黄色い屋根瓦が目を引く

あとは 竜宮城もかくやと思わせる 台湾から一流の宮大工を呼び寄せ5年の歳月を

かけ開廟したと伝わる あきれるほどに美しく ただみとれるばかり



     


   

 

際限がないので次の目的地へ 桜で名高い 坂戸 永源寺この時期見るべき花はない

やたらでかいコンクリート造りの本堂は好みではない数枚の写真を撮って引き上げる


達磨大師の像が珍しく カメラに修めて 珈琲ブレイクの後 白鳥飛来地へ

ここで7~80枚の写真を撮ったが 内、3枚を披露


    

  

  今後、気分次第というとおこがましいが 時に応じて投稿いたします

  お時間が許されるようでしたら お立ち寄りください