ネタばれせずにCINEるか

かなり悪いオヤジの超独断映画批評。ネタばれごめんの毒舌映画評論ですのでお取扱いにはご注意願います。

96時間/レクイエム

2018年03月12日 | 激辛こきおろし篇


リーアム・ニーソンがヨレヨレである。白人男はふけるのが早いというけれど、ジョギングで体を鍛えるシーンのスピードと来たら、早足で散歩をしている人にも抜かれる私のLSDとほとんど大差はない。もしかしたら心臓疾患か何かの持病を抱えているのかもしれない。

そんなわけでスタントマン大活躍の本作ではあるが、次はもう無いなという感じ。リーアム本人の弱り具合もさることながら、人質生還のタイムリミットといわれる96時間以内に事件をスピード解決する元凄腕CIAの大活躍が見所だった本シリーズだが、そんな縛りはどこへやら、元妻(ファムケ・ヤンセン)を殺された復讐に燃えるミルズことリーアムはいたって余裕綽々なのだ。

最近は元○○の素人に出し抜かれる刑事役が多いフォレスト・ウィテカー相手に、警察当局をおちょくりまくった挙げ句、カット割りと超クローズ・アップで誤魔化した戦闘シーンで、ロシアン・マフィアを少なくとも10人以上血祭りにあげている超危険人物を無罪放免とはいかがなものか。こんなご都合主義をまかり通す製作のリュック・ベッソンもかなり手を抜いていると言わざるをえない。

元々シェイクスピア劇の舞台俳優だったリーアム・ニーソン。歳をとってからアクション俳優としてブレイクしたのが災いしているのか、65歳を過ぎてもいまだにチンピラ相手の大立回り。アクションもこなせなければハリウッドでは食っていけないという迷信からそろそろ目を覚ましても許される、キャリアと実績を兼ね備えた俳優さんだと思うのだがどうだろう。

96時間/レクイエム
監督 オリヴィエ・メガトン
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