先日、東京に住んでいる友人と電話で話をしました。
「とにかく未知ってところがこわいよね~」と彼女は言っていました。
たしかに、「理解しがたい」「わけわからん」「これまでとちがう」というのは不気味です。
くわえて敵は「見えない」ときてますから、不安になります。
でもそんなに心配しないでください。
「未知」の部分はウィルス学の専門家の担当です。
素人の私たちが「みち、みち!」と叫んでみたところで、唾が飛んで、感染拡大させてしまうだけです(笑)。
「新型」という点についても、これまた専門家たちがワクチンや薬を開発してくれている最中ですから、それまでは、私たちはさかんに広報されている、いつもどおりの感染予防に努めましょう。
一昨年から、小中学生に「がん予防」の授業をしています。
授業の始めに子どもたちに、がんという病気にどんなイメージを持っているかたずねました。
すると、多くの子どもから「こわい」「死ぬ」などという答えが返ってきました。
ところが、授業後の感想文には「こわくなくなった」「予防したい」「がんの治療をしているお母さんと話がしたい」などと書かれていて、正しく知ることの重要性を実感します。
おうち仕事や時短出勤等で時間ができたし、せっかくだから、いまのこの時代を、もっと増幅して楽しみたい、医学や医療に興味がわいた、という方には、ロビン・クックの医学ミステリーシリーズがおすすめです。
さて次は、いよいよ肺炎についてお話ししていきましょうね。