きんえんSwitter

医者の心の目で日々を綴ります

ベストタイミング

2022年09月15日 | CORONA
いまでも時々、新型コロナワクチンの集団接種会場へ、支援に出かけています。

振り返ってみますと、医療従事者、高齢者優先で始まったワクチン接種。
一般の方々への接種受付が始まっても、予約がなかなかとれないといったトラブルがあったり、副反応についての過剰な不安や怪情報などに翻弄されている人がいたり、初回接種の頃の会場には、殺気立った雰囲気が漂っていると感じたこともありました。

けれども、ブースター接種(3回目)、そして4回目ともなると、接種するほうもされるほうも、だいぶ落ち着いた雰囲気になってきているなあと思います。

支援に行っているNK市では、これまでは広い武道館で接種が行われていて、いかにも災害や戦時下の医療テント的な雰囲気がありました。

ところが、今年からは保健センターに会場が変更され、診療所の診察室のような落ち着いた雰囲気があるせいでしょうか、これまでと同様、接種前問診を型通りにしているはずなのですが、話が長引きそうになることがあります。

そういうお喋りは案外嫌いではないのですが、次々と接種をしていかなければ、待合室が人でいっぱいになってしまいます。
幸い、地元クリニックのベテラン看護師さんがついてくださっていて、「センセイ、次の人が待ってますよ」というオーラを醸し出して、うまく会話を切り上げられるようにサポートしてくださっているので、業務が滞ることはありません。

先日はちょうど、オミクロン株に対応した新ワクチンの接種が決定されたというニュースが流れたこともあり、それに関連したご質問を受けました。

新型コロナウィルスに対するワクチンの効果(中和抗体の値の持続期間)は長くもたないというデータがあるので、3回、4回めの接種が必要になっています。
また、どんどん変異するウィルスなので、ワクチンもバージョンアップしていく必要があるわけです。

パンデミックが始まってもうすぐ丸3年がたとうとしていますが、はっきり言って、今後、このウィルスとの付き合いがどれくらい続くのか、ワクチンを何回うつことになるのか、まだ誰にもわかりません。

ただ、いまワクチンについて言えることは、「その時に供給されているワクチンを、ベストタイミングをのがさずに打つ」ということです。
ワクチンのブランドや製造開発の新旧ではなく、タイミングを最も優先しましょう。

私は先週、従来タイプのワクチンで4回目の接種をすませました。
職場でもちらほらと感染者が出ている状況なので、無事接種をすませられて、少し安心しています。

1-3回はファイザーで、今回はモデルナでしたが、副反応は、これまでの自分の接種後の経過から予想した通りになりました。

副反応の出方には個人差があります。
家族や知り合いがどうだったかとか、ワイドショー的噂話を気にするよりも、これまでのご自分の副反応の出方、程度、時間経過などを振り返ってみるほうが、予想しやすいと思います。


















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