きんえんSwitter

医者の心の目で日々を綴ります

若木骨折

2022年09月08日 | ヘルスリテラシー
先日、台風の影響で、当地では風が強く吹いていました。

職場のデスク前には大きな桜の木があり、ビュービュー吹く風にあおられ、枝が大きく揺れているのを見ながら、うちの緑ちゃんたちは大丈夫だろうかと心配になっていました。

帰宅して真っ先にベランダを見てみましたら、案の定、シマネトリコの鉢植えが倒れていました。

うちのベランダのシンボルツリーでもある彼は、風に弱く、よく倒れます。
鉢自体にはかなりの重さがあり、安定性があるように見えるのですが、細くて柔らかい枝が長く茂っているので、風にあおられやすいのです。

今回は、隣に置いてあったユーカリに、しなだれかかるように倒れていました。

シマネトリコは無傷で、鉢植えの表面の土が少しこぼれただけでした。

けれども、背が高くて細いユーカリちゃんのほうは、シマネトリコ君にしなだれかかられたせいで、グニャリと曲がってしまいました。

「なるほど、これが若木骨折というものか」

医学部時代、整形外科の講義で習ったことを思い出しました。

子供の骨折は、大人のようにポキッとは折れず、ぐにゃりと曲がりやすいという特徴があり、これを若木骨折と言います。
成長期にある子供の骨は、まさに若木のように柔らかいからです。

現在ユーカリちゃんには、添え木を当て、まっすぐに矯正中です。

ほぼ、人間に対する医学の知識だけで、植物に対応している私です・・・



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