きんえんSwitter

医者の心の目で日々を綴ります

七夕の願いごと

2018年07月07日 | 喫煙防止教育
小さな学校では、2~3学年まとめて喫煙防止の授業をすることもあります。


毎年訪れているK小学校では、3年生と4年生のあわせて7人に授業をしました。
4年生は昨年に引き続き2回目です。

授業前のアンケートでは、4年生全員が「将来タバコは絶対吸わない」と書いていました。
昨年授業を受けた効果が表れています。

ところが、3年生のふたりは、「祖父や父が吸っているから、自分もぜったい吸う」と断言していました。



さて、授業を終えたあとの教室でのひととき。

教室の七夕飾りを見せてもらいながら、子どもたちに「七夕様にどんなお願いをする?」と聞いてみました。


すると3年生の一人の子が、少しはにかみながら答えてくれました。

「お父さんがタバコ吸わないように」


4年生の女の子は、「日本からタバコが無くなりますようにって」




新聞に、ある識者がこんなことを書いていました。

「大人と子どもの違いはどこにあるか? そのひとつに、子どもはあれが欲しいだのこれが欲しいだのと、自分のことを中心に考えるものであるが、大人ならば、世の中が平穏であるように、とか、自分以外の人の幸せを願いたいものだ。」


いえいえ、10歳以下の子どもだって、自分本位の願い事ではなく、世界平和や他人の幸せを願うことができるのです。

自分勝手なのは、むしろ大人のほうではないでしょうか?
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