きんえんSwitter

医者の心の目で日々を綴ります

食べ歩きしましたか?

2020年11月24日 | CORONA
もうすでにみなさんは、ウィルス感染拡大の予防にマスクがある程度効果あることはご存じですね。

ただ、最近よく見かけるフェイスシールドやマウスシールドを、一般の日常生活場面で使うのは、なるべく避けたほうがよろしいと思います。
なぜならば、不織布・布マスクに比べると明らかに、ウィルスが含まれたエアロゾルを吸い込みやすいからです。

ですから、ああいったものは、表情を隠したくない場面など、ごく限られた場面で、短時間に限って使うようにしましょう。
たとえば、耳の聞こえない方が読唇術を使ってコミュニケーションとる場合とか、相手の表情を読みにくい発達障害児と接する場面とか、一部の芸能活動で表情を隠したくない時とか・・・

PCR検査で陽性の方が増えています。
全国でPCR検査の実施数は8月以降ほぼ横ばいですが、明らかに陽性率が増えており、当然のことながら、それに伴って重症者数も同じように増えています。

グラフなどを見ても実感がわかないと感じるならば、少し言い方を変えてみましょう。

私たちの周りの空気中に存在するウィルス量が増えてきています!

人との接触がウィルス感染を拡げるので、GoToキャンペーンを見直すように専門家サイドが要請をしていますが、国の態度はいまひとつですね。
新型コロナ対策の主管が厚生労働省ではなくて経済産業省であるためでしょう。

ある首長が「我慢の3連休」などという言葉を使っていましたが、ああいう言い方はこういう場合、かえって逆効果です。
その証拠に、駆け込みであちこちに出かけた方が多かったようです。
今後、患者さんの数がさらに増えてきたときのことを想像すると、医療者としては非常に複雑な気持ちになります。

さて、厚生労働省のサイトには、いろいろなわかりやすい啓発広告がありますので、ぜひみなさんもご覧になってみてください。


感染拡大を防ぐために、いまいちど確認したい場面は「マスクを外しているとき」です。

どんなときにマスクを外していますか?
考えてみましょう。

連休を楽しむ人たちの様子をニュース報道などで見て気になったのが、「食べ歩き」です。
レストランなどでは感染対策をかなり頑張っているようですが、「食べ歩き」は盲点になっている気がします。

大抵はぺちゃくちゃ喋りながらですよね?
それに、食べる前に手をきちんと洗いましたか?

中学生だったとき、学校帰りの「買い食い」は校則で禁止されていました。
そのせいかどうか、今でも私は街で歩きながら食べたり飲んだりすることに抵抗があります。
よい教育を受けたことに感謝したいです。



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