12月1~3日の公演。
今新潟から演劇を発信している栗田芳宏が
新たにカンパニーを旗揚げ。その公演に
シェークスピアの「リア王」を選び、本人が演出とともに主演。
他、若手役者を中心としたこのカンパニー。
その中に遠い後輩たちがいたこともあり、行くことに。
1日の初演に立ち会うことができた。
会場はりゅーとぴあスタジオB。
演出や演技に対して何か物申せるほど
演劇を見ていないので、初心者としての感想になりますが、
率直に、非常に感動しました。
心震える、いや、心奮えるというほうが正しいでしょう。
新潟には、新潟から色々なものを発信しようとする人がたくさんいる。
演劇然り、舞踊然り、お笑い然り。
自分たちにも何か出来るんじゃ、そう思いながら見ていました。
実を言うと、チケット高いなと思っていたんですね。
3500円か、、、と。あと、演技が始まってから、
昨年か一昨年だったかここの劇場で見た
「ロミオとジュリエット」を思い出したんですね。
独特の長ぜりふが、どうもしっくりこなかった印象を。
しかし、それはすぐに消えました。
役者の皆さんが、自分に与えられた役の、
その人間臭さや深さ、闇、そして光を、
役と正面から向き合って演じていたのがよく分かりました。
どの人も良かったですが、
特に、エドガーとエドマンドの対比ですね。
これは非常に的確な配役だった気がします。
というか、彼らが、役をしっかり演じたから
そう感じたのだと思いますが。
そして音楽も良かったです。秀逸でした。
こういう音楽の使い方、いいですね。
能楽堂でのシェークスピアも観てみたくなりました。
それにしても、シェークスピアはすごいですね。
言葉は悪いですが、麻薬のようなもので、
取り憑かれてしまうような魅力がある。
ヴェルディがシェークスピアを題材にして
オペラを書いているのが分かる気がします。
人間の闇というか、業の深さというか、
そういうものを表現するためにバリトンを重用したことも。
次回公演は来年の7月。
皆さん、ぜひ一度見てください。
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