佐藤匠(tek310)の贅沢音楽貧乏生活

新潟在住の合唱指揮者・佐藤匠のブログです。

佐山雅弘トリオ M's(マサちゃんズ)Hall Live in 新潟

2006年11月17日 00時34分06秒 | 音楽

 

 昨日水曜日、

標記演奏会、というかライブへ行って来ました。

 

 

 佐山雅弘は言わずと知れたジャズピアニスト。

構成メンバーの名前から取ったこのトリオは、

1990年から始まり、これまで三枚のアルバムをリリース。

とても遊び心満点なトリオで、多くのジャズファンを魅了しています。

 

 

 今回、新潟では、

旧白根市と南魚沼市(浦佐)で開催。

僕は白根の方へ行きました。

白根学習館ラスペックホールにて。

 

 

 会場は300席ほどの多目的ホール。

ステージ上ではなく、ベタのイスを取り払い、

移動式の反響板をつけてのステージ。

佐山雅弘(Pf)、小井政都志(B)、大坂昌彦(Ds)のトリオ。

 

 

 内容は、前半がジャズ講座と称して、

佐山さんのMCに始まり、3人がそれぞれの楽器の

ジャズにおける特徴を語り、それに沿った演奏を。

後半は、スタンダードやオリジナルのライブ。

 

 

 僕はジャズはほとんど初心者。

前半の解説はそんなに系統だったものではなく、

むしろ演奏から感じてもらおうという意図が見えた。

最初、ドラムの音が若干大きいかなと思ったが、

次第に慣れ、とにかく3人の熟練したプレイが凄かった。

時に目立ち、時にサブに回り、

ジャズの魅力を余すところ無く伝えてくれた。

3人のプレイヤーもそれぞれの個性があって、

個人的にはベースの小井さんがいい味出してたな~、と。

大坂さんは非常に明晰なドラムを叩き、

佐山さんは攻めて良し、引いて良しといった

バランサーの様に感じた。

 

 

 ジャズは、拍手するタイミングが、実はまだ良く分からない(笑)。

自由なのは分かっているけど、

「ここかな?」と思うと既に拍手が始まっている(笑)。

でも、ジャズは、懐の広い音楽だなと思った。

クラシックの独特な緊張感はもちろん好きだが、

リラックスして聴けるジャズも本当に良い。

ラスペックの多目的ホールが、

一夜限りのジャズホールになった。

実は新潟、ジャズが盛ん。

今度はジャズ喫茶などで、もう少し猥雑な空間で、

何か飲みながら聴いてみたいなと。

 

 

 この分野も、少しずつ開拓する楽しみが出てきた。

今後が楽しみです。

 


レッスン受講

2006年11月16日 00時40分10秒 | クラシック

 

 日曜日の記事ですみません。

チェンバロ八百板さんの見附のスタジオにて、

前述の片野先生のレッスンを受講しました。

 

 

 12:00から1番目の受講。

他のレッスン受講者と聴講の方が数名。

 

 

 歌った曲は、

バッハの「Bist du bei mir」と、

5月に楽路歴程の演奏会で歌ったバッハのBWV131より

2曲目のアリアを。

チェンバロを八百板さんが弾いてくださるという贅沢なレッスン。

 

 

 こんな機会もそうないと思って、

MDで録音したのですが、

動いていたはずなのに録音されていませんでした。

帰りの車の中で一人発狂していました(怒゛)。

 

 

 内容は、非常に濃密でした。

というか、かなり細かく止めて頂き、

その都度、細かいチェックが入りました。

否、細かいのではなく、全てが当然の指摘でした。

発音については、そこそこ慣れていたつもりが、

「歌唱」することにおいての問題点が、

僕の発声技術の拙さとともにあらわになりました。

言われたのは、語尾の処理など。

これは僕も普段指導する時に言うことなのですが、

曖昧な母音を、曖昧なまま発音できていませんでした。

僕は、声を出そうという意識が強すぎて、

曲の世界の表現や、そういう発音に即した歌唱が、

かなり疎かになっていました。

そういう意味で、指摘の内容をすぐに良く出来なかったことに、

自分でもどかしさを感じながらのレッスンでした。

 

 カンタータBWV131の方は、

ピッチの悪さを指摘され、

細かく動くメリスマの処理の不慣れが出たと思います。

 

 

 とにかく、いい経験になったレッスンでした。

録音できなかったのが返す返すも悔しいですが。

 

 実は、今年に入ってレッスンを受けていた先生が、

今後事情で新潟に来られないことになって、

レッスンが無くなってしまった矢先の今回。

 

 

 今日思ったこと。

 

 この機会を逃したくないこと。

 新潟で、指揮者として、歌い手として、

「唯一」の存在になるために勉強したいこと。

 

 

 まだ若いので色々経験してはいきますが、

「何」を中心に据えたら良いか、

いくらか視界が良好になった気がします。

 

 

迷わず行けよ 行けば分かるさ 

1,2,3、ダァーーーーーッ!!!

 

        by (好きじゃないけど)アントニオ猪木


山梨大学助教授 片野耕喜 「バッハを歌う」

2006年11月14日 23時41分17秒 | クラシック

 

 11日土曜日、

りゅーとぴあスタジオAにて、

標記演奏会が開催されました。

副題が、「バッハの新発見歌曲と円熟期のアリア」。

14:00開演。

 

 

 

 片野先生は(日曜日レッスンを受講したので先生と記します)、

山梨大学の助教授。芸大修士を修了後、ドイツへ留学され、

帰国後バッハコレギウムジャパンのメンバーとして

バッハの声楽曲全曲録音に参加。

バッハの作品等の「福音史家」として高い評価を得ていて、

ドイツバロック音楽のスペシャリスト。

今回の演奏会は、チェンバリストの八百板さんが中心となって

開催されました。

 

 

 プログラムは、昨年話題になった若き日のバッハの作品等と、

円熟期の作品から。

ヴァイオリン風岡優、奈良秀樹、

ヴィオラ大庫るい、チェロ中川梨絵、

チェンバロ八百板正己の布陣で。

 

 

 演奏はどれも素晴らしいものでした。

片野先生の歌は、一聴してすぐに分かる

ドイツ語の発音の素晴らしさと、それに即した歌唱の確かさ。

僕がテノールでとても憧れる「福音史家」(エヴァンゲリスト)として

聴いてみたい!と強く思いました。

 

 バッハの作品は、本当に懐が深く、高い。

「小川」でなく「大海」だと言った人の気持ちが今日分かりました。

そして更に言うなら、「大巌」。大きな巌(いわお)のようだと。

 

 

 そしてそれは、その後18:30からの公開講座で

もっと強く感じました。

片野先生と八百板さんのバッハにおける「修辞法」について。

先生方の深い知識に感嘆し、

またバッハの深さにも感嘆。

そこに挑もうとする人たちの気持ちが分かりました。

 

 

 大きな感動と刺激を得た土曜日になりました。

 


とりあえず土日の動向を

2006年11月12日 22時56分24秒 | 日記・エッセイ・コラム

 

 土曜日。

 

 

 午後、演奏会でした。

片野耕喜さんの「バッハを歌う」という演奏会。

演奏会については別記事で。

 

 

 夜は片野さんの演奏つき公開講座。

これが非常に面白かった。刺激が多かった。

 

 

 日曜日。

 

 12:00から、その片野先生によるレッスンを受講。

チェンバロの八百板さんの見附のスタジオにて。

2曲歌ったのですが、、、いやー、大変でしたが、ためになりました。

前日の講習を聞いて、非常に楽しみにしていたので、

レッスンが受講できて良かったです。

たくさん言われたことにすぐ対応できず、

歌いながら未熟さを感じましたが、

とにかく、ドイツ語について、本場で勉強してきて

ペラペラに話せて歌える方に学べたことは良かったです。

このきっかけは「絶対に」掴んでいきたいと今思っています。

 

 

 他の方のレッスンも途中まで聴講し、

それを抜けて17:00からユートライの練習。

風が凄かったですね。高速をノロノロ。

今日は自分が練習進行。

前半、上手く進行出来ず、一人へこみつつ、

ピアノに入ってもらってからある程度スムーズに出来たかと。

これの繰り返しですね。。。がんばります。

 

 

 いやー、家に帰って、

結構疲れたなと。。。でも充実した2日間でした。

演奏会とレッスンは出来たら別記事で。