ふるさと!-秋田仙北平野を歩く-

ふるさと秋田の「仙北平野」をくまなく巡り歩き、その写真とエッセイを掲載します。

★旧神岡町神宮寺を往くー3(その2)

2018年01月22日 | 旧神岡町を往く

●歩いた日:201649日(土)

●歩いた所

 ・神宮寺:館の南、館の西、館の北、館の越、館の東

 ・花館(旧大曲市):間倉洲崎、間倉、柳原

●歩いたログ(足跡)(道のり4.9km

(以上の地図:国土地理院)

 西に延びる「羽州街道」は、先堤防を越えて河川敷の中を通っている。堤防を越えたところでカメラを取り出す。

📷003:「柳原」から「神宮寺岳」を望む

 堤防を越えたこの辺りは「柳原」で、ここも「花館」である。ログ地図を見ると、この場所は「羽州街道」から少し外れた位置で、街道はすぐ南側のようだ。

 間近でみる「神宮寺岳」はなかなか迫力がある。頂上には杉木立に囲まれて「副川神社」がある。「地名への・・」によると、平安時代の「延喜式神名帳」に載っている式内社の一つとある。由緒ある神社のようで、「神宮寺」の古名は「添川」で、この神社に由来するらしい。

 山は傾斜がきついため、雪崩によって崩れた跡が見える。新葉が出る直前の柔らかな色に包まれている。

 河川敷の中をさらに進んで「羽州街道」に戻る。

📷004:「館の南」の旧「羽州街道」

 ゆるやかにカーブする道は、いかにも昔の「羽州街道」を偲ばせる風情を残している。昔の殿さまも参勤交代でここを通ったのだろう。

 道奥に杉林が連なる。「地名への・・」によると、「間倉」から「神宮寺」への「羽州街道」は、昼なお暗い杉林で「ガンドウ林」と称したとある。写真の杉林はその名残であろうか。

 なお、「ガンドウ」は「龕灯(灯明)」あるいは「強盗(ガンドウ)提灯」の意味で、昼でも灯りがないと歩けない、と誇張して言ったのだろう。

 道の左側に田んぼが広がる。手前の杉林辺りから道の右側は「館の南」で、「神宮寺」分に入る。さらに西に進む。

📷005:「館の西」の旧「羽州街道」

 この辺り、道の右側は「館の西」である。道左側に杉木立が続く。こんな杉木立が道の両側に鬱蒼と続けば、「ガンドウ林」と言われるのもなるほどと思えてくる。

 ところで、ログ地図には堤防上の道が描かれて(📷003の印のそばを東西に走る道)いるが、この写真を撮った場所付近はその道が途切れており、堤防が未整備となっている。昨年(H297月末の大雨の時は、この辺りで「雄物川」の水があふれ出し、写真に写る建物などが水浸しになったところである。

(その3に続く)


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