ふるさと!-秋田仙北平野を歩く-

ふるさと秋田の「仙北平野」をくまなく巡り歩き、その写真とエッセイを掲載します。

★春たけなわの「八塩山」に登る(その4、終)

2020年06月08日 | 山・麓歩き

<登山道の「ブナ」の大木>

●出かけた日:2020年5月15日(土)

●歩いた足跡(ログ)(道のり:4.1km)

(以上の地図:国土地理院)

 (頂上付近から)東に目を向ける。

 奥にうっすらと平野が広がり、その向こうに山並みが見える。案内板によると「横手盆地」で、右上奥のやや白く見える高い山は「焼石連峰」のようだ。いずれ、秋の空気の澄んだ日和に、「仙北平野」を含めてもう一度眺めたてみたい。
 木のベンチに座って昼食と摂っていると夫婦づれが着いた。山荘に上がり込んでの昼食・休憩である。
二人を見て、途中に頂上を示す標識に出会わなかったことを思い出したので訊いてみる。すると、ここのすぐ手前、道から少し外れたところに三角点があるという。そこで帰りに注意してみると、道脇の木に赤いテープが結ばれており、そのそばにひっそりと三角点の標識が立っている。

 ログ地図を見ると、赤いログから少しだけ南に入った所に頂上三角点の印がある。この辺りの地図上の道は、「鳥居長根コース」の分岐から「鳥海山展望地」、三角点をつないでおり、あづまやを経由するログとは重ならない。あずまやが建てられた時に道を付け替えたと推測される。
 来た道を引き返し、分岐から「鳥居長根コース」に向かう。最初は緩い下り坂である。道端に根元だけが残った枯れ木がある。

📷009

 「ブナ」の木と思われるが、根元の太さからかなりの大木だったと思われる。
 道は次第に急になるが、広い道をジグザグ気味に下ることができるのでそんなに苦にならない。
 ほどなくすると、道沿いに「ブナ」の大木が何本も立ち並んでいる。

 根元だけ残った枯れ木もこんな姿をしていたのだろう。木の傾きで道の傾斜がかなりきついことがわかる。
 さらに下って、「風ぴらコース」との分岐のすぐ手前で振り返る。

📷010

 この辺りは痩せ尾根の急坂であるが、道に根っこが張り出しているのでかえった歩きやすい。ただ、つまずかないようにしなければ・・・。
 「風ぴらコース」との分岐から傾斜が緩くなり、登って来た道を引き返す。
 駐車場近くの杉林の縁に面白い花を咲かせている木がある。

 「ツバキ」のような厚手の葉の上に、ワインレッドの花をいっぱい着けている。花びらは4枚の十字形で、四つの雄蕊がある。図鑑を調べると「アオキ(青木)」の雄花である。花の色合いもきれいだが、真っ赤な実を長い間着けているので、観賞用にも栽培されているようだ。

 車に着いたのが14時を少し過ぎた時刻。改めて写真を見返してみると、登山道はどこも体が爽やかな緑に染まってしまいそうな感じであるである。

 登山口の案内図には1時間20分とあった「風ぴらコース」を2時間近くかけて登り、頂上付近で1時間の散策・休憩、「鳥居長根長根コース」を1時間ほどかけて下った。合計約4時間の山歩き。意識的にゆっくり歩くことを心がければまだなんとか山に登れそうだ。山に登った後は家に帰ってからもいつになく気分がすっきりする。もう5~6年は山に行きたいものだ。

(終わり)


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