伊豆高原シニア・ライフ日記

「老い」を受容しながら自然の恵みに感謝しつつ「残躯天所許不楽復如何」の心境で綴る80老の身辺雑記 

天城「八丁池」を目指すも行き着けず、帰路に迷う

2008年10月16日 | ウオーク
予報が変り、急に晴天になったので「伊豆急全線ウォーク」に出掛けようとMr.TBと電話で話してるうちに、この際思い切って天城の八丁池まで行くことになった。
天城なら家内たちも行きたいということになり、八丁池ウォークの情報を調べたりしていたため、出発が遅くなってしまった。

水生地下駐車場に車を止めて旧天城トンネルを目指し、トンネル入口から天城峠を経て登る「上り御幸歩道」を進む。
新緑といってもいいようなみずみずしい樹間の道を進む。爽やかな空気に触れて足取りは軽い。



調査などで出発が手間取ったこともあり昼食は天城峠で。しかし、このとき時計はすでに1時半を示していた。





上り御幸歩道の途中にはブナの大木、ヒメシャラの群落など見るべきものが多い。




なかでも巨大なヒメシャラの樹が群生している様は圧巻である。
「赤褐色の無地羽二重」という幸田文の表現がぴったりくる。

情報では「上り御幸歩道」(昭和天皇が歩いた道だという)2時間と聞いていたが、少々甘く見ていたのが誤り。標識が示す時間は高齢者を対象とするものではなく健脚の登山客対象なのであろう。いけども行けども到達しそうにない。

八丁池まであとわずかの地点で、これ以上手間取ったら帰りは夜になること必定とにわかに恐怖を感じあわてて0.8kmの地点に戻り、次の標識が示していた0.6kmという直近の寒天駐車場を目指す。


ここまで来たのに残念


だが、寒天駐車場についたら、これが大失敗。バスは4:00が最終で、しかも国道までの道はバス専用路となっており、マイカーは入れないし、助けを呼ぼうにも携帯電話は圏外とくる。
途方にくれ、やむなく闇雲にバス道をひたすら下る。これが予測外の明かり一つない長い長い坂道、ついに山間に日は没し樹に覆われた道は漆黒の闇となる。下草を揺り動かすのは猪か鹿か。
携帯電話を懐中電灯代わりにして辛うじて道筋を見定めながら4人とも必死の思いでなんとか二階滝近くの国道に辿りついた。足はこわばり、これ以上は歩けない。
しかし、考えてみればこれ以外に選択肢はなかったようだ。天城の山中で夜を明かすのでなければ。

今回だけは本当に懲りた。「歩き」といってもよほど慎重に計画をたてなければ危険と隣り合わせであることを思い知った。
人に笑われえるだけでは済む話ではない。







コメント (3)
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