ひとり ときどき ふたり旅 さんぽ 壱

1970年代 生録(なまろく)デンスケにはまる

 

PASMOに申請した「マイナポイント5000円分」

さっそく「セブン銀行のATM」で二人分1万円分受取りました。

コロナ禍のあと、交通系ICに入れて、都内散歩に使いましょ。

 

 

時をさかのぼること1970年代。 

 

「生録(なまろく)」を趣味として楽しんでいました。 

 

「なまろく」と言っても聞きなれないと思いますが

1970年代当時、“ 生録ブーム ” というものがありました。

 

愛用の機材は、「SONY 力セットデンスケ TC-2860SD」

※デンスケとは、取材用可搬型テープレコーダーの商標です。


 

ソニーの “ 力セットデンスケ ” の録音機材を肩にかけ

マイク片手に野鳥の鳴き声を録音したり

当時10万円もしたカセットデッキだけではなく

「高音質のマイク」や「パラボラ集音器」を求め

「ミキサー」でマイク音量を調整したりと

新聞配達・拡張・集金のバイト料から捻出していました。 

 

 

「生録ブーム」を盛り上げた立役者と言えば、「SL(蒸気機関車)」 

 

国鉄(日本国有鉄道・現在のJRグループ)が

1975年にSLの旅客・貨物の営業運転を終了。 


それをきっかけに、鉄道ファンやにわかファンを含め

「生録ブーム」が巻き起こりました。

 

SLと言えば生録、生録と言えばSL


今もSLが現役で運行している静岡県の「大井川鐵道」 に向かいます。 

役目を終えたSLなら見たことはありますが

蒸気を上げ て疾走するSLを見るのは久しぶりです。 


果たしてSLの汽笛や蒸気を上げる音などを、うまく録ることはできるのでしょうか。 

 

 

「なまろく」は結構むずかしく!


「大井川鐵道」のSL運行は、ほとんど1日1往復のみ。

生録に出かけた日は、往路は11時47分に金谷駅を出て、13時8分に千頭駅に到着。

復路 は15時15分千頭駅発、16時34分金谷駅着というダイ ヤであったか。


往路と復路では違う地点で、録音するということも不可能ではないのですが

スケジユール的にはかなり大変になります。

 


「BE-PAL(1981年・昭和56年創刊)」の特集「大井川鐵道」

撮影ポイントの解説やドラフト音、ブラスト音、汽笛、勾配の詳細が

地図とともに詳しく掲載されていたことを記憶します。


【ドラフト音とは】汽笛や煙突から吐き出る「ボッ ボッ ボッ」 

【ブラスト音とは】蒸気を排出する「シュ シ ュ シュ」 

 


「炭水車(蒸気機関車が使用する燃料や水を積載した車両)」の後ろのデッキに

「ステレオマイク」をデッキバーに固定して

「走行音、ドラフト、ブラスト、汽笛、踏切音」を録音します。


「SONY ECM-99A ワンポイントステレオマイク」

 

「SONY コンデンサーマイク ECM-2270 ステレオセット(コンデンサー型)」

 

「ナマ録」というのは、多くの方が理解できない趣味だと思います。

なにせ18万も出した結果が、「音がリアルに録れるだけ」なのですから。 


魅力は、この音が現実に聞こえる音よりもリアルで驚きます。


クリアーな音を求めて、1秒の音が19㎝のテープの長さに録音されます。

 


昭和52年に求めた「SONY オープンデンスケ TC-5550-2」


 

当時憧れだった【ツートラサンパチ(2トラック38cm)】

1秒の音が38㎝のテープの長さに録音されます、音が鮮明に録音されます。


■プロ用のマスターテープはこの仕様です、これ以上の規格はなく、「究極の録音」です。

■録音ファンなら当時誰でも一度は手にしたいと思った「ツートラ・サンパチ」、70年代に普及し、民生用機は38cmと19cmにスピード切替ができました。

 

客車の中では、録音マニア意外の人も多く

雑音が入りますが、すべてを録音し、家に持ち帰り編集します。

 

オーディオ用テープは、音源の頭出しが分かりやすいため

ヘッドフォンで聞きながら、テープを直接切ってつなぎ編集します。

完成した音物語のテープは、オーディオ雑誌の出版会社に投稿した記憶があります。

 

ヘッドフォンから聞こえる「扉の開く音」

現実よりも鮮明でリアルな音

 

ビックリして‼️ 「扉に振り向く 私」、驚きと感動した思い出が始まりです。

 



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