木製でできた「ニの鳥居」をくぐります。
長い下り参道は人におおわれ、神が歩く中央を多くの人が歩いています。
途中、右側にある「祓社(はらいのやしろ)」には、長い列が並んでいます。
初めての出雲大社、略するのはやめて列に並びます。
話す多くの人が、人の多さと今日の祭礼の意味を知らないで来ている人の多いこと。
お話しをしたら、いい日にきたことを喜んでいます。
まずは初めての「祓社」での「ニ礼四拍手一礼」。
階段を上がる前に一礼
登りきって一礼
「ニ礼四拍手一礼」を終え
下がって一礼
階段を降りて一礼、これが正式の参拝方法です。
参道を下り石橋を渡ると両脇に松が並ぶ、鉄の「三の鳥居」が見えてきました。
ここは、松を守るため両脇を通らなければなりません。
ここでも鳥居に向かい、端に立ち一礼し、両脇の道を通ります。
右側を通ると、「大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)」の像が見えてきました。
同じ格好をし、祈ると願いが叶うとか
松並木の参道を渡り、手水舎でお清めし、「御仮殿(拝殿)」と「本殿」へ向かいます。
青銅でできた「四の鳥居」をくぐると正面に「御仮殿(拝殿)」が見えてきました。
本殿の前の地面にあるピンク色の3つの丸い跡に目がとまります。
これなんですね。この場所に3つの木を束ね、ひとつとした柱の位置です。
出雲大社は、むかし高さ48mの場所に神殿が作られていました。
その時の柱の痕跡がこちら。大きな神殿が実在していた証なんですよ。
のちほどまわった「島根県立古代出雲歴史博物館」に掘り当てた実物が展示されていました。
出雲大社の、開放的で優しいオーラをたっぷり浴びて、縁結びの恩恵を受けます。
まずは本殿正面から参拝しますが、「大国主神」は西を向いておられます。
そのため正面からの参拝だけでは 御神体の横顔だけを拝むことになるため
西側にまわると拝所があり、ここから参拝すると「御神座」の正面から参ることになります。
ちなみに拝所の横には 「こちらが御神座の正面に当たる場所です」 との木礼が立ってました。
「東の十九社」の前を通ります。「十九社」の開き戸は、神在月の期間は、すべてひらいています。
そして日中は、「稲佐の浜」で最後の御神議をしています。
ご本殿裏にある「素鵞社(そがのやしろ)」には、大国主大神様の「親神スサノオノミコ卜」が祀られています。
素鵞社は、出雲大社の隠れパワースポッ卜です。御砂を収めるため並んでいます。
「稲佐の浜」から持ってきた御砂を「素鵞社」におさめ、すでにおさめてある御砂を授かります。
※御砂をおさめずに、御砂を持って行くのは、良くないようです。
家の四隅に置いておけば「邪気を祓う力、幸福の力」があると云われています。
さらに、小さな袋に御砂を入れて、手作りのお守りにしてもいいそうです。
出雲大社の神様のご利益のある御砂をいただき、お友達に福を分ければ幸せが広がります。
【旧暦10月】
全国の八百万(やおよろず)の神々が出雲の国に集まる月。
その土地では神様が留守になるので「神無月(かんなづき)」といいますが、ここ出雲では「神在月(かみありづき)」と呼びます。
神々が集う出雲の各神社では「神迎祭(かみむかえさい)」に始まり、「神在祭(かみありさい)」そして、全国に神々をお見送りする「神等去出祭(からさでさい)」が行われます。
【神迎神事・神迎祭【旧暦10月10日】
出雲大社の西方1kmにある「稲佐の浜」で、神々をお迎えする「神迎神事(かみむかえしんじ)」が行われます。
夕刻7時、浜で御神火が焚かれ、注連縄(しめなわ)が張り巡らされた斎場の中に神籬(ひもろぎ)が2本、傍らに神々の先導役となる龍蛇神が海に向かって配置されます。
神事が終わると、神籬は両側を絹垣で覆われ、龍蛇神が先導となり、高張提灯が並び奏楽が奏でられる中、参拝者が続き、浜から出雲大社への「神迎の道」を延々と行列が続きます。
この後、「神楽殿」において国造(こくそ)以下全祀職の奉仕により「神迎祭」が執り行われます。
これが終わると、ようやく神々は旅(宿)社である「東西の十九社」に鎮まられます。
【神在祭【旧暦10月11・15日・17日】
全国の神々は旧暦10月11日から17日まで7日間、出雲の地で神事(幽業、かみごと)、すなわち人には予めそれとは知ることのできない、人生諸般の事などを神議り(かむはかり)にかけて、決められるといわれています。
男女の結びつきも神議りであるといいます。
神々が滞在される7日間、「稲佐の浜」に程近い、出雲大社の摂社「上の宮(仮宮)」で、縁結びや来年の収穫など諸事について神議りが行われます。
また、御宿社(神々が宿泊する宿)となる出雲大社御本殿の両側にある「十九社(じゅうくしゃ)」でも 連日お祭りが行われます。
この祭事期間、神々の会議や宿泊に、粗相があってはならぬというので、土地の人は歌舞を設けず楽器を張らず、第宅(ていたく)を営まず(家を建築しないこと)、ひたすら静粛を保つことを旨とするので、「御忌祭(おいみさい)」ともいわれています。
『そして私たちがこの日に合わせて訪れた11月24日 』
【神等去出祭【旧暦10月17日・26日】平成30年11月24日(土)】
タ刻4時、出雲大社境内にある「東西の十九社」にあった神籬が、絹垣に囲まれて拝殿に移動されます。
拝殿の祭壇に2本の神籬、龍蛇、餅が供えられ祝詞が奏上されます。
その後、1人の神官が本殿楼門に向かい
門の扉を三度叩きつつ「お立ち〜、お立ち〜」と唱えます。
この瞬間に神々は神籬を離れ出雲大社を去られます。
「神楽殿」の大注連縄(おおしめなわ)を見に行きます。
「御仮殿(拝殿)」の注連縄(しめなわ)とは比較にならない大きさです。
こんなに大きいのです。
そろそろ玉砂利をふんで、お宿に帰りましよ。
帰りも鳥居ごとに本殿を向いて一礼し、ニの鳥居まで来ました。
宿もニの鳥居から1分と近いので、明日の朝、もう一度伺うことにします。
宿に着き、部屋名は「国引(くにびき)」です。
外観の古風さとは違い、室内は洗練された色合いと趣です。
浴室も卜イレも最新の設備でこれも「竹内マリア」さんのセンスでしようか。
そして夕食もまた洗練されていること、給仕する方も控えめな案内と説明に好感がもてます。
日本海の幸と島根ならではの素材をふんだんに使った、上品な味付けの会席料理です
【膳菜】
季節の珍味盛合せ
【前肴】
ずわい蟹 錨防風 レモン 土佐酢
【御椀】
縁結び婉 大山鶏薯蕷大福 水雲新千代 輪大根 結び人参 季節の添え物
【造里】
浜獲れ鮮魚四種盛り あしらい
【凌ぎ】
蕎麦サラダ 紅卸し 岩海苔 蕎麦出汁ドレッシング
【焼物】
のどぐろ塩焼 はじかみ すだち
【温物】
こづち盛り 大国包み オクラ 紅景麩 鼈申餡
【強肴】
島根和牛白湯鍋 奥出雲舞茸 神在葱 菊菜柚子一味
【食事】
島根県吉田産こしひかり 赤出し汁 魚麵 なめこ 小口葱 香物
【甘味】
出雲ヨーグル卜 フルーツソース 季節の果物
2時間のゆっくりな夕食、料理一品一品の色合いの良さとおいしさ
配膳タイミングも言うことなく、出雲の神々しい夜がふけていきます。
つづく
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