上野の不忍池(しのばずのいけ)の蓮も枯れ、 池を覆い隠しています。
今日はここから、てくてく歩いて「根津・谷中」を巡ります。
上野動物園の東園駅と西園駅を走るモノレール、正式名称を「上野懸垂線」といい、日本で最初に開業したモノレールです。
池の中央にある弁天堂を過ぎると鴨や鯉の楽園地、向かいにはボート乗り場があり、色とりどりのスワンボートの首がアッチコッチに向いてます。
池の中央の道には、春に桜が満開になる道、暖かい日差しを受けて散歩する人が多くいます。
池を右手に巻いて根津方面に向かいます。振り向くと上野の街並がよく見えます。
そろそろお昼です、池之端の近くだと「うどんの釜竹」に行きましょうか 迷います。
「釜揚げうどん専門店の釜竹(かまちく)」に向かう事にします。
途中「串揚げのはん亭」の裏道を通ります。
大正6年に建った商家、今は串揚げ屋さんに。
建物のまわりには、はん亭の社長自らが描く掛看板が飾られています。
はん亭の東側、裏道の奥にある「根津 釜竹 石蔵」に向かいます。
明治43年(1910)に建てられたという石蔵があります。
いつもなら行列ですが今日は待たずに入れます。
通されたのは、庭園が見えるテーブル席、奥には蔵に上がる座敷があります。
注文したのは、「釜あげうどん」。
麺前のつまみとかお酒が揃っていますが今日は我慢します。
まずは、薬味のねぎ、揚げ玉、七味、生姜が置かれます。
庭を眺めながら待ちます。静かな時間が流れます。
隣の建物は老人ホームでしょうか、木の質感が活かされ釜竹の建物と共有している庭園が広がります。
店の奥からはトントンとうどんを切る包丁の音だけが聞こえてきます。
テーブルに大徳利が運ばれてきます。
注ぎ口には紐が巻かれ、店の雰囲気にマッチしています。
淡色のつゆを椀に入れると、鰹節の複雑に絡み合った美味しそうな香りが漂います。
何分待ったでしょうか、大きな丼にたっぷりとうどんが置かれます。
うどんは太打ちで、少しにごった茹で湯に浮いています。
まずは、一本取り上げてそのまま口に運びます、かすかに塩味がします。 粉の旨みと甘さを感じます。
薬味を変えて美味しさを堪能します。
熱いつゆにつけて一口、ねぎを入れて一口、揚げ玉を入れて一口、七味を入れて一口、生姜を入れて一口。
つゆが少なくなったのを感じたのか、大徳利からつゆを足してくれます。
そのまま、大徳利を置いていってくれます。
さも写真をどうぞと、お心遣いに感謝。
このうどんは、シンプルなれど、奥が深いですね~ 次回は、麺前のお酒とアテをいただき、細打ちのざるうどんを食したいと思います。
満ち足りた時間を感じながら、暗渠となった「藍染川」にある染物屋「丁子屋」を通り歩を進めます。
店の前には、蓮の花が飾られています。
谷中、藍染川暗渠の「へび道」をクネクネと歩くと、お寺が多い「さんさき坂」に出てきました。
登りつめて左に向かうと「谷中霊園」、右に歩くと東京芸大・上野公園が広がります。
谷中の「よみせ通り」を歩くと中ほどに「やなか珈琲」発祥の場「谷中店」でひと休みします。
コーヒーの生豆を買うと焙煎してくれます。
今日は、平日なのでコーヒーカップで出してくれます。
そろそろ終点です。2時間のぶらり散歩で、江戸時代の骨董屋さんや長路地の蕎麦屋さん、手拭いの染め物屋さんを見つけました。
次回はゆっくりと眺めましょうか。
外国や日本の観光客が訪れる「谷中ぎんざ商店街」をすり抜け、夕焼けが良く見える「夕焼けだんだん」の階段を登り、JR日暮里駅に下ります。
いつも通る道、歩き慣れた道をひとつ横に入ると新しい発見があります。
引き返す路地かもしれないけれど、入らないと良さは見つかりせん。
階段のそばには、陽だまりの中で おやすみです。
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