8月の夏陽、熊本城を見るために「二の丸広場」「加藤神社」から天守闇を眺めます。
28年の地震から1年と半年が過ぎ、
熊本城は、再建のために白く覆われ
まわりの石垣や櫓(やぐら)は見るも無惨な風景に
「加藤清正神社」のまわりの石垣もこのとおり
崩れた多くの石垣には、石材一個一個の特徴と番号がふられ、
崩落前の写真や図面と比較しながら、前の場所に戻すまで保管されています。
これまで熊本城天守閣の観覧再開は、
「大天守が元の姿に戻る2019年度には、城内に入り外観を見られる」と聞いていましたが、
【宇土櫓、左奥に大天守】
熊本市が示した案によると、2019年度は「数寄屋丸」から眺めるのにとどまり、
「天守閣前広場」まで入れるようになるのは天守閣内部を公開する2021年度となりそうです。
このほか、国指定の重要文化財である宇土櫓と「奇跡の一本石垣」で知られた飯田丸五階櫓は、2027年度までに完成予定。
その後「竹の丸」など熊本城の見学エリアが広がるのは、2028年度以降となるそうです。
「奇跡の一本石垣」といえば、「飯田丸五階櫓」この1力所だけかと思っていたら
もうひとつありました。
「戌亥櫓(いぬいやぐら)」もこのように、隅石(すみいし)の一本で懸命に建っています。
※戌亥櫓は、天守の北西(戌亥の方角)にあることからついた櫓です。
加藤清正時代に建てら、明治時代に解体、平成15年に復元。
空堀では櫓から約20mの場所まで近づくと、石塀は崩れているのが間近に見ることができます。
飯田丸五階櫓の「1本石垣」は修復工事が進み、外部からは見えなくなっています。
二の丸公園から見ると、三つの建物がよく見えます。
右の足場で隠れているのが「大天守」
真ん中のが「宇土櫓(うとやぐら)」
左が「小天守」です。
ホテルの窓からも近くに見え、熊本城を目に焼き付けます。
いただいたのは、熊本城の「復興城主」。
復興にひと役と思っていた矢先、粋なプレゼントをいただきました。
復旧に1万円以上を寄付した個人を「復興城主」と名付ける制度です。
申し込みは5万件以上、寄付総額は9億円を超えているそうです。
とはいえ、復旧費用は600億円を超えると試算されており、多くの人の援助が必要です。
こんな立派な証書が届きました。
8月に伺う時は、「湧々座」のモニターで氏名を見られます。見てみましよ。
熊本城下の施設「桜の馬場 城彩苑」の歴史文化体験施設「湧々座」に設置する専用コーナーで、名前と城主番号で検索すると、スクリーンに芳名板が写しだされます。
「桜の馬場城彩苑」でお昼にします。
前にも訪れたお気に入りの「阿蘇庭 山見茶屋」。
頼んだのは、いつもの「馬肉の溶岩焼」梅定食。
そのほか「たご汁」と「阿蘇たかなめし」と「焼き揚げ」が阿蘇郷土料理です。
焼いた馬肉につける「馬かたれ」が、さっぱりして馬肉の風味を引き立てます。
一子相伝の秘伝の「馬かたれ」は阿蘇の本店に売っていますが、今は地震のため閉店しています。
中学の還暦同窓会に訪れた熊本城、高校の同窓会には行けなかったけれど
まだまだ地震の爪痕が残っています。
阿蘇に向かう豊肥本線(熊本〜大分)は、肥後大津駅までしか行っていません。
肥後大津駅⇔阿蘇くまもと空港間は、無料バスが運行しています。
肥後大津駅から先の〜立野駅〜赤水駅〜阿蘇駅までは、
バスかレンタカーで行かなければなりません。
まだ復旧が進まない熊本ですが、雄大な阿蘇までのルー卜が開通し、
県民の心のより所である熊本城が早く再建することを願うばかりです。
熊本市は、全ての上水道を100%地下水だけでまかなっているということ
くみ上げた地下水は、「蛇口をひねればミネラルウォーター」といわれるほど
しみじみと、美味しい水を飲むことができます。
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