金沢から気になっていた御菓子がとどきました。
ひとつは、金沢 兼六園本舗「高砂屋」の「兼六せんべい」です。
日本三名園に数えられる金沢の名勝「兼六園」近くにあるお店です。
兼六園のシンボルである「ことじ灯篭」「雪吊り」の景色をおせんべいに映しています。
最高級のふやき煎餅、白「ことじ灯篭」と抹茶「雪吊り」と玉子せんべい。
※「日本三名園」のあとのニ名園は、「岡山市の後楽園」「水戸市の偕楽園」。
そしてもう一つは、「日経おとなのOFF」を見て気になっていた、金沢 森八の「長生殿」です。
日本三名菓のひとつに入る長生殿、ほかのニ名菓は、「長岡大和屋・越の雪」と「松江風流堂・山川」です。
江戸時代、徳川家にも献上された、390年の変わらぬ製法で作り出される落雁です。
加賀藩の始祖、前田利家が茶にあう菓子作りを奨励したことから造り出された菓子です。
パキンと割って口に含むと和三盆糖の後味の良さが良く、 ピンク色は、山形県産の紅花の本紅を使っています。
作り方は、 和三盆糖を木型に詰めて、タタキベラと呼ばれる道具で、押し固めていきます。
くっきりと文字を浮かび上がらせ、奇麗な形に仕上げるには、 常に均等な力で押し固める、熟練の技が必要だと言います。
そして乾燥させて完成です。
「長生殿」の名の由来は、 徳川家の茶道指南役を務め、前田利常とも親交が深かった、茶人「小堀遠州」が付けたものです。
中国の「唐」の時代に実在した〈宮殿の名前〉が由来だと言います。
来年の春3月14日、北陸新幹線が金沢まで開通したら、W7系新幹線で伺いたいものです。
当時、前田利常が、茶会に読んだ菓子職人に作らせていた、出来立ての長生殿。
製造後30分以内に密封梱包した《長生殿 生〆(なまじめ)》は、柔らかくて口の中で溶けていくんでしょうね。
金沢菓子のお付き合い ありがとうございました。