ひとり ときどき ふたり旅 さんぽ 壱

退職旅 京都瓢亭(ひょうてい)朝がゆを求めて 秋の都 ぶら~り

 

11月のある日、京都駅のキャリーサービスに荷を預け、JR奈良線で2分「東福寺駅」にさがります。


歩いて10分の「東福寺」に向かいます。

息を飲む紅葉にはまだ早めのようです。「通天橋」を眺める真っ赤な楓は絶景です。

 

 

 

「北庭」は、コケと正方形の石が市松模様で、配置されているモダンな雰囲気漂うお庭です。

 

 

 

JR京阪電車に乗って、「清水五条」にのぼります。

「産寧坂(さんねんざか)」の坂のたもとにある「満月 清水産寧坂店」で、好物の「阿闍梨餅(あじゃりもち)」を求めます。

本店餡製の生地に丹波大納言小豆の粒あんを包み焼いた半生菓子です。

しっとりした皮と、あっさりとした粒あんが絶妙です。

 

 

 

「八坂神社」に向かう「ねねの道」を歩いていると、祇園祭の山鉾を模して建てられた「祇園閣」が見えて来ます。

 

 

 

翌日は、予約時間の9時に着くように、ホテルからタクシーで向かいます。

楽しみにしていた「琵琶湖疏水」の近く、南禅寺畔に建つ「瓢亭(ひようてい)」を訪ねます。

江戸時代より続く、日本を代表する老舗料亭です。

 

 

 

同じ並びにある本店は、茶屋のようです。この奥には至高を極めた味があります。

 

 

 

その先に別館があります。 

清々しい暖簾をくぐります。

 

 


中に入ると木々に囲まれ、伝統の雰囲気と美しいしつらえです。

店内に落ち着いた空気が流れています。

 

 


注文は当然、瓢亭名物の「朝がゆ」です。

※瓢亭の「朝がゆ」は、昔、祇園界隈で夜遊びしていた京の旦那衆が、朝帰りに芸者さんと連れだって瓢亭に伺ったそうです。

寝ている主人を起こして、「なにか食べさせてくれ」と言われた主人は、粥を作って振る舞ったのが朝がゆの始まりだそうです。 とさ。


席に座ると、結び昆布と梅干の入った熱い梅昆布茶が出されます。

 

 


先ずは前菜の3品と瓢亭名物「瓢亭卵」が出てきました。

なんとも瓢亭らしい、「瓢箪型の三ツ重ね鉢」です。 

あけてみましょう。

 

 

とろ~りとした卵は名物とあって、いい塩梅です。 

うなってしまうほどの美味しさです。

もう一つ食べたいぐらいです。

 

 

完璧な仕込みがほどこされ、店内は落ち着き。 

どれをとっても質の高さを感じさせてくれます。

 

 

そして、待ちに待った朝がゆが出てきます。

まずは、お粥だけを食べてみます、優しい味です。 

気持ち塩加減があります。

お椀にすくい、どろりとした葛餡をかけていただきます。 

だしの味がよく、さらに粥が美味しくなります。

 

 


優雅な朝食でした。 

朝粥を食べるために、午前中に伺う至福の時、予約のお客さんが並んでいます。

次に来るときは、茶屋造りの本店に伺いたいものです。

 

『朝早く、南禅寺の小径をそぞろ歩き、打ち水をした露地を通って、お座敷に入り、庭や池の鯉を眺めながら、朝がゆを食べるのは、いかにも京都らしい雰囲気です。』

 

中居さんとの話しを背にのれんをぬけます。

左に向かい、山あいの「南禅寺」に歩を進めます。

 

以前から気になっていたローマにあるような水道橋。  

是非、見たかった「水路閣(すいろかく)」に向かいます。

 

※水路閣は、琵琶湖と京都の間の山々をぬいて流れる水道橋です。


南禅寺の境内に立つエキゾチックなレンガ造りの疎水橋です。

水路閣は明治21年に建設され、美しいアーチを描く全長93mの橋です。

現在でも水を運ぶ疎水として使われています。

 

 京都はいたるところに、歴史の重みとロマンがありますね。

 

 

ここの紅葉も美しい。京の紅葉は赤味と黄味が多く、みどりに対比してよく映えます。

 

 


京都に行くと必ず行く、「イノダコーヒ 本店」に伺います。

 

 

昭和15年創業、町家のような外観とは対照的に、内部はサロン風です。

今日は、テラス席でいただきます。

お決まりのコーヒーをいだきます。

 

 


京都駅に向かう途中、京都の台所「錦市場」で、この季節の食材を見てみます。

大好きな「鱧の湯引き」「鱧焼き」が出てきましたね。

京の食材は、色とりどりで目にも味あわせてくれますね。

 

 

 


訪れるたびに思います 京都の路地を曲がるたびに 新たな景色に 心躍ります

さて、次回は どんな景色が 待っていますか


のぞみに2時間揺られ、帰ります。

 

 


秋の京都 お付き合いありがとうございました。


次回は、「別所温泉の旅」に伺います。
 

参考

◆朝がゆ〔本店〕6000円 7月1日~8月31日 午前8時~午前10時まで

※予約は2名様以上から。
※午前8時開始、午前9時開始、午前10時開始の1時間毎の入れ替え制です。

◆うずらがゆ〔本店〕12100円 12月1日~3月15日 午前11時~午後2時まで
※予約は2名様以上から。
※三つ重の瓢箪形の器に、取肴として小串の焼物、あえもの、煮き合せ、油もの、瓢亭卵、お作り、お吸物、そして、うずら肉の入ったお雑炊が出されます。

 


◆朝がゆ〔別館〕4500円 3月16日~11月30日 午前8時~午前11時入店まで
※予約の電話番号は、本店と共通の075-771-4116です。
◯私は、3ヶ月前に予約しました。
 
◆うずらがゆ〔別館〕4500円 12月1日~3月15日 午前8時~午前11時入店

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