みどりまぶしい爽やかな日、タイトルどおりに巡りたいけど、
5回目となる草津の湯は翌日にまわします。
当日の朝、遠足の日の朝みたいに目覚ましの1時間まえには、目がパッチリと。
上野駅にも早く着き、駅弁買って「上野東京ライン」で6時発高崎行に乗車します。
ホームの「グリーン券売機」でスイカに「グリーン情報を登録」して、席の上部にある「グリーン券読取部」に押し当てます。
これで緑のランプが点灯して、車内改札が省略できます。
自由席グリーン車の2階席に座り、ノンアルにゆで卵買って旅気分。
なぜか「厚岸のかきめし」駅弁?
車窓を見ながら気分はJR北海道です。
いつか乗ってみたい路線です。
7時48分高崎駅に到着しました。
吾妻線に乗り換えますが
あれれ… 乗り換えまで1時間30分もあります。
時間をつぶすため改札口を出ます。
コーヒーでも飲みましょうか。あれ 見かけないパンですね~「ミソパン」。
味噌味が濃くて ん~
「上信鉄道」の改札付近を眺めながら時間をつぶします。
世界遺産となった「富岡製糸場」に行くには、この路線で「上州富岡駅」で下車します。
お得な「富岡製糸場見学往復割引乗車券2140円」がありました。
ホームで待っていると、リュックを担いだ年配の方から
「川原湯温泉に行くには、この電車ですか」と聞かれます。
この方も思い出を求めて行かれるのでしょうか。
あっという間に出発の時間に。9時13分発長野原草津口行きに乗ります。
川原湯温泉駅まで78分、車窓からは眩しい新緑が飛び込み、目も心も安らぎます。
ゆるく ゆるく 電車は走ります。赤い▶をクリック。
そろそろ八ッ場ダム予定地の上にかかる高架橋が見えてきました。
席から立ちあがり橋を眺めていると、長~い長~いトンネル抜けると新緑の中の川原湯温泉駅が見えてきました。
自動では開かないので、重い扉を手で開け下車します。
空はまっ青、木々もいい色です。
明日は曇りとか、今日は写真を撮るのにいい日です。
川原湯温泉駅に降り立つのは8年ぶり、3回目になります。
ダムに沈む沈むと言われた温泉場、どんな風に変貌しているのか。
2007年4月 巡浴男ふたり旅「川原湯・沢渡」温泉(前編)ブログ クッリク!
今この時も変わり続ける川原湯温泉周辺、見に行く価値がある場所です。
開放的で綺麗な駅舎ですね。
この奥の窓からは、ダムが完成すれば湖が一望できますね。
「王湯会館」はどちらでしようか。駅舎の中に手書きの案内図があります。
駅舎の前の道が375号線、正面にも案内看板があります。
14年前、山の下の「聖天様の湯」の近くで写した看板も湖底に沈むのでしょうね。
駅舎の右手を見ると「不動大橋」、たもとには真新しい「不動堂」が見えます。
まだ歩道も整備されていませんね。
2014.9「不動大橋」からみた景色(引用)、ここに写るほとんどが湖底の下になります。
電車の中でいっしょだったリュックの湯びとの方も「王湯会館に向かうのでしょうか」。
右か左かで迷っています。
声をかけるとやはり王湯に行くようです。
並んで進みます。
歩を進めると「豊田乳業」ん !
緑の屋根 !
ここは昔見たことが~
豊田乳業を右に見ながら「川原湯温泉トンネル」の入り口まで行きます。
下に降りる道からは、「川原湯神社」その下に、「旧・王湯」の屋根が見えます。
降りてもう一度見に行きたいけど、登りがきつそうなので諦めます。
駅周辺もまだまだ未整備ですね。
トンネルの横になぜか、お堂がポツンと立っています。
これは、「川原湯神社」の上にあった「薬師堂」ですね。
こんな騒々しい場所に…
そう言えば、神社下にあったあの想い出の「温泉玉子を作れた源泉」も水の中に沈むのですね。
「川原湯温泉トンネル」の歩道もまだ未整備です。
1キロぐらい歩いたでしょうか。
川原湯温泉散策マップ
トンネルを抜けると新緑の中に「丸木屋旅館」が見えてきました。
奥に見える一帯に、造成中の新しい温泉街が移ったようです。
「八ッ場(やんば)大橋」、5年後には違う風景になるのでしょうね。
関東道路整備事業から出ているダム完成後の予想図。
水が溜まるとこうなるんですね。
この場所は、日に日に整備され景色が変わり続けています。
右下の黒いタンクは、新たに掘り当てた新湯(あらゆ)です。
循環式で配湯します。
377号線の上に新しい「王湯会館」が見えてきました。
377号線もこの先、道がありません。
この後整備されるのでしょうか。
完成すれば駅へはさらに近くなりますね。
綺麗な建物です。
ここは日帰り入浴施設、王湯。
八ツ場ダム建設に伴い、2014年7月に移転・リニューアルオープンしました。
王湯の外壁には源氏の家紋である笹竜胆(ささりんどう)が掲げられています。
その歴史は古く、鎌倉幕府成立の翌年1193年に、狩りに訪れた源頼朝が、山腹に湯けむりが出ているのに気づき、温泉を発見したと言われています。
コンコンと湧き出る湯を発見した頼朝が、入浴しようと衣を脱いで掛けたという石です。
「衣掛け石」別名「王石」とも呼ばれていたため「王湯」と名ずけられたと言われます。
「旧・王湯」の玄関上の梁の部分に祀られていた「鍾馗(しょうき)様」ここに飾られていたんですね。
新しく作られた王湯の看板です。
受付け脇の浴場入口には旧王湯の玄関に掲げられていた「王湯」の看板が飾られています。
入浴券は、自動販売機で購入します。大人500円
「不動の湯」と「三峰の湯」は、月替りで男湯女湯が変わります。
毎年大寒の1月20日の寒さの中で行なわれる「川原湯温泉 湯かけ祭り」。
そこで使われるのでしょうか、桶が飾られています。
更衣室の大きめのロッカーは有料100円です。
貴重品入れの小さいロッカーは戻ってきます。
浴槽は、内風呂と露天の二つ、露天風呂からは新緑の木々が迫ってきます。
5年後には、広々とした湖面が見られ、売りになる眺望になるのでしょうね。
お風呂の中では、リュックの湯びとの方と「旧・王湯」の話で盛り上がります。
幼い兄弟が我慢強く露天にドボン。
この景色が変わることを真剣に聞いています。
無臭ではなく、気持ち匂いがします。
この匂いは湯宿温泉の泉質に似ていますね~。
源泉は79.3度、加水、掛け流しです。
ひとつ危惧することが、八ッ場ダムが完成すると人も多くなるのではと、
更衣室も狭いし、洗い場のカランも2つしかなく、内湯も露天も混みあうこと必死ですね。
誰でもが立ち寄れるお風呂になるといいですね。
やさしいお湯に癒され、汗もひかない下着のまま2階の休憩室に上がります。
広い広い和室には、テレビと籐のまくらとテーブル10卓が置かれています。
いずれ窓からは、ひろびろとしたダム湖がここからも見えます。
ノンアルビールと高崎駅で求めた「上州舞茸弁当」でお昼にします。
味わい深く郷土食豊かなおすすめの駅弁です。
リュックの湯びとの方もノンアルビールを握って上がってきました。
旧王湯、カメラ、温泉の話で盛り上がります。
今日は日帰りで帰るとのこと、私は電車の時間があるので、先に王湯をあとにします。
駅に向かう途中、8年前に見かけた東屋が現れます。「ファミリー牧場」の看板が懐かしい。
8年前の写真を見ると、旧川原湯温泉駅から80mの高さを歩いていたんですね~
この下の道には、ダムの満水時の水位表示がありました。
駅はもうすぐです。
あ~ あの時のヨーグルトのお店です。
思い出しました。
店の前まで行ってみます。
あの時と同じように売っています。
あれれ! この看板に見覚えがあります。
もう色あせて~
8年前の写真を見ると、多少絵が違いますが道端の目をひく看板です。
あの時は、ヨーグルトと牛乳をいただいたっけ。
思い出の緑の屋根の一軒家には、鯉のぼりが気持ち良さそうに泳いでます。
豊田乳業のご主人と8年前の思い出話しをします。
緑の屋根は、ご主人がひとりで塗ったそうです。
ヨーグルトは、ほどよい酸味でなめらかです。おすすめのヨーグルト80円。
12時59分発、終点の大前行を待ちます。
駅名をひらがなで書くと和みますね。
強~い草津の湯疲れを癒やす仕上げの湯「かわらゆおんせん」を堪能しました。
長いあいだ住民の方は振りまわされて大変だったでしょうが、
徐々に移転が進み、歴史を積み重ねていけば、群馬の銘泉になると思います。
駅からお風呂から見る風景は、一面のダム湖になります。
5年後の素晴らしい風景を見に、川原湯温泉の変遷を見続けようと思います。
国鉄時代走り続けた電車が滑り込んできました。
草津温泉の最寄り駅、「長野原草津口」まで行きます。
手で扉を開け、乗り込もうとすると後ろから声をかける方が、あのリュックの湯びとの方です。
「よく会うね」と声をかけられ「また川原湯で会いましょう」言い別れます。
扉の閉まった窓ごしに手を振ります。
13時04分 次の駅「ながのはらくさつぐち」で降ります。
上野から164.5キロ、100キロ以上で途中下車出来るので、
「中之条駅」で降りて「四万温泉・沢渡温泉」もまわれますね。
後編は、草津のダクダク源泉、かけ流しを堪能して下さい。
川原湯温泉のお付き合いありがとうございました。
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