朝早く、乃木坂近くにある「国立新美術館」へ美術展を見に行きます。
気に入った絵は、許可を貰ってパチリ。
彫刻ブースには
そろそろお昼
東京ミッドタウンを左に見ながら、六本木交差点を通り、飯倉方面に向かいます。
向かう先は、以前、東の横綱 南千住の「 尾花」で鰻を堪能しましたので、
もう一つの西の横綱 麻布の「野田岩」に伺います。
【 尾花 クリックするととびます。】
目印は、懐かしや東京タワーに向かって歩きます。
東京タワーを見上げる港区東麻布1丁目にある「野田岩 麻生飯倉本店」が見えてきました。
ビルの谷間にチョコンと建っています。
創業160余年の老舗、現在は五代目の金本兼次郎さんが焼いています。
開店間近に到着しましたが、誰も並んでいません。
ここは早くから並ぶ「尾花」とは違うところです。
何を頼もうかと思案していると、人が並びはじめました。でも10人ぐらいです。
5分前に通され、1階の四人掛けのテーブルに案内されます。
室内は古民家風で、茶褐色の重みのある色合いです。
まずは、キリン小瓶をいだきます。
コースターには「菊五郎丈曰く 親父が四代 倅(せがれ)が五代目 己が六代目」と書かれています。
鰻は上から二番目の「山吹」を頼みます。
鰻屋さんです、箸置きもうなぎです。
おつまみに「お通し三種」(鰻の煮こごりともずく酢と枝豆)をもらいます。
菊正宗のぬる燗一合を頼みます。袴(はかま)をはいた瓢箪(ひょうたん)徳利がきました。
盃に注ぐと小気味いい音が、「トクトク」と。
あれあれ、20分もしないうちに鰻がきました。
こちらは、尾花と違って割きからではなく、すでに蒸されているのを焼くだけみたいです。
40分ぐらいはかかるのかと思っていましたが、食事のペースが狂ってしまいます。
鰻重はあとに注文すればよかったと悔やまれます。
鰻重の種類は、菊・梅・萩・山吹・桂の五種があります。
肝吸い、香の物、箸休めが付きます。
色、つやも良く、食感があり、タレもサッパリとしています。
先に尾花で食したせいでしょうか、雰囲気でしょうか、あまり心が動きません。
本店だけあって、室内は重厚感があります。
2階は畳座敷にテーブルが置かれています。
※「土用の丑の日」雑学
この日は、鰻を食べる日と思っている方がおられると思いますが、江戸時代の中期「夏痩せに鰻召しませ…」と万葉集に謳われているのを、「平賀源内」が巧みに利用したものです。
夏バテに鰻が効くと「土用丑の日、鰻を食べよう!」といったようなキャッチコピーを書いて大宣伝をしたため、鰻の蒲焼が「真夏の風物詩」までになってしまったようです。
「土用」が鰻の最もおいしい季節とは限らないので、涼しい時期に行けば鰻も旨いかもしれません。
東西の横綱ニ件に伺いました。
次回、どちらに伺いたいかと聞かれたら
「尾花」ですかね。
建屋にも、庭にも、部屋でのしつらいも 江戸の名残りがありますね。
そして、ゆっくりと待つ楽しみもあります。
高価な鰻、慌ただしく食べては、鰻に申し訳ない。
うなぎの付き合い ありがとうございました。
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