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ひとり ときどき ふたり旅 さんぽ 壱

府中 武蔵野 郷土の森博物館 サントリー武蔵野ビール工場

関東も梅雨にはいる前、イベントのお招きで新宿駅から京王線に乗り込み、揺られること35分、分倍河原駅に向かいます。

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訪れたのは、多摩川沿いに広がる武蔵野の原風景を再現した「府中市郷土の森博物館」

東京ドーム2個分の広さです。

 

ひとりひとりに音声拡声装置を耳に付けて、学芸員の解説付きで園内を散策します。

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東京都の中央に位置する府中市は、「武蔵国の国府」が置かれた地です。

 

中世には新田義貞が鎌倉街道を駆け抜け、近世は甲州街道の宿場町として栄えたところです。

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武蔵野に広がる武蔵野台地は、昔の多摩川によって作られた河岸段丘が階段状の地形をつくり、平坦な部分と急な崖が交互に現れます。

 

一番高いところを、「JR中央線」が走る台地で、その南には(国分寺崖線)が出現します。

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がけ地は雑木林で覆われて、がけ下には湧水がコンコンと出ています。

 

近くを流れる「野川」の源泉は、国分寺市東恋ヶ窪にある「日立中央研究所」の敷地内の「大池」から流れています。

 

国分寺崖線(通称「はけ」)からの湧水は、構内の数カ所からわき出て「大池」に集められ、野川の源流のひとつとなって、多摩川へと注がれています。

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園内の紫陽花も咲いてきました。

紫陽花には、「ガクアジサイ」と「ホンアジサイ」の2種類があります。

 

手まりのような「ホンアジサイ」が日本の紫陽花と思われがちですが、日本固有の紫陽花は、「ガクアジサイ」です。

 

そのガクアジサイをヨーロッパで品種改良されて生まれたものがホンアジサイとなったのです。

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はけの上部のわき水が出ない所に作られた、「まいまいず井戸」

 

かつて武蔵野台地で数多く掘られたといいます。

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森の中を歩いていると、小川のせせらぎが聞こえてきます。

ゆったりとした時間が流れています。

 

博物館に戻ると、気になる「宇宙飛行士 油井亀美也(ゆい きみや)」さんのポスターが、計画通りなら今は国際宇宙ステーション(ISS)にいるはずですが、4月末に打ち上げたロシアの「無人補給船プログレス」が制御不能になったため、油井さんが乗るロシアの宇宙船ソユーズの打ち上げが、7月下旬に延期されたそうです。 7月23日打ち上げが決まりました!

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府中崖線の南側に、「中央高速道路(中央フリーウェイ)」が見えてきました。

その向こうには「府中(東京)競馬場」も見えます。

手前には、今から向かう「サントリー武蔵野ビール工場」。

 

松任谷由実(ユーミン)の歌「中央フリーウェイ」の歌詞を思い出します。

♪右に見える競馬場 左はビール工場 この道は まるで滑走路 夜空に続く~♪ 

 

次に向かう場所は、「サントリー武蔵野ビール工場」

古来、水が豊かな土地柄だった場所に、武蔵野の豊富な水を生かしているのが、サントリービール工場です。

ロゴマークもみずみずしい水色です。

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入口を入ると正面に「プレミアム・モルツ」

天然水で仕込むビール工場を見学します。

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一般には公開されることのない、研究開発用のミニブルワリー(通常の設備の約20分の1の大きさ)、何百回も試作を繰り返すための釜を見に行きます。

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温めた天然水に砕いた麦芽を加え"麦汁"をつくる銅炊き仕込釜です。

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ウイスキーの「京都山崎蒸溜所」以来、“きれいな水が豊富にあるところ”が、工場をつくる際の重要な選択基準になるそうです。

 

ビールづくりにも、ウイスキーと同様に良質な水が必要で、豊富で、かつ良い水の出る場所を探し求め、最初のビール工場をこの武蔵野の地にしたそうです。

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武蔵野工場では、地中深くに井戸を掘り、武蔵野の水を汲みあげて使っています。

 

「雨が地面に浸み込んで、それが何十年かかけてこの辺りまで流れてきていると言われていますが、こういう地下深く流れる水は、綺麗に濾過されて、適度にミネラルを含んでいるそうです。」(岡工場長談)

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奥多摩の森に降った雨が土に浸み込み、地中の奥深く、幾筋もの小川のように府中へと流れてくる様子が目に浮かぷようです。

見学を終え、「ザ・プレミアム・モルツマスターズドリーム」の試飲をします。

まずは、「ザ・プレミアム・モルツ」をいただきます。

出来立ては美味しいですね~

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開発者の「岡工場長」、自ら開発秘話を話してくれます。

サントリーの創設者は「鳥井信治郎 氏」、日本のウイスキー醸造史に名を残す「偉人」です。

偉人をモデルとした、NHK連続テレビ小説「マッサン」の鴨居商店大将・鴨居欣次郎、「堤 真一」が演じました。

その2代目が「佐治敬三 氏」、3代目が「 鳥居真一郎 氏」 半世紀以上の歳月をかけて追い求め続けた 夢。

「鳥居信治郎 氏」の『やってみなはれ』という言葉から、サントリービールの歴史は幕を開けたそうです。 ただ飲むだけのビールではなく、香り苦味切れを観じながら、生活を豊かに愉しめるビールづくりが醸造家たちの夢だったそうです。

 

それでは2杯目は、この春の新製品「ザ・プレミアム・モルツ マスターズ・ドリーム」、"醸造家の夢"という名のビールをいただきます。

グラスを近づけると芳醇な香りが広がり、ひと口飲むとホップと麦の美味しさ、麦畑が浮かんでくるようです。

 

贅沢に造りあげた特別なビールです。

グビッ「うまい!」とひと言、うなってしまう美味しさです。

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お隣りのご婦人達は、美味しかったんでしょう3杯目を頼んでいます。

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お土産に「MASTER'S DREAMのビールと専用グラス」をいただきました。

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わずか3時間のひととき、満足のイベントでした。

循環シャトルバスに乗って分倍河原駅に向かいます。

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数日後、なんと出来立ての「工場直送便プレミアム・モルツ」がケースで送られてきました

言うまでもなくこの数日、ビーフの燻製をつまみに至福の時間を感じています。

 

開発に費やした10年間、3代目の鳥居真一郎氏のもと30年間ビールひと筋の岡工場長の“醸造家としての夢”を叶えた職人魂に敬服します。

 

ダイヤモンド麦芽・欧州産アロマホップ・武蔵野の天然水に敬服   

「最高のうまさで、ワクワク感を感じます」

 

お付き合い、ありがとうございました。

 

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