参院政倫審 山下氏が追及
自民党派閥の裏金事件をうけた参院政治倫理審査会が20日開かれ、岡田直樹、加田裕之両議員が弁明しました。日本共産党の山下芳生議員は「党をあげて自民党執行部が真剣に全容解明にあたるべきだ」と追及しました。
岡田氏は、派閥パーティー券の販売ノルマ超過分を事務所の口座に留保し、2022年まで5年で計774万円を政治資金収支報告書に記載していなかったと認め、「派閥事務局からの指導に加え、他の事務所の秘書からもそうした事例を聞いていたため」に記載しなかったと説明。管理は事務所スタッフにゆだね、報道による問題発覚まで自身は不記載を認識していなかったと弁解しました。
山下氏は、岡田氏が自民党の役職や閣僚を歴任し、同党政治刷新本部では本部長代理だとして、組織的裏金づくりの真相解明にあたる重い責任があると指摘。「刷新本部で真相を明らかにするよう提起したか」とただしました。岡田氏は「発言しなかった」と述べ、同党の調査報告書では明らかになっていない組織的な裏金づくりについても「再度の調査は承っていない」などと無責任に述べるだけでした。
加田氏は「誰がいつ、どのような形でこのようなシステムが始まったかは解明をしてほしい」と弁明。裏金問題に「巻き込んだ方と巻き込まれた側」がいるなどと述べました。山下氏は、裏金づくりは、政治資金を国民の監視の下に置くという民主政治の根本を組織的に破壊する行為だと指摘し、自民党執行部に真相解明の責任があると主張しました。
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