JMITU組合員6人 グーグル日本を提訴
![]() (写真)グーグルを提訴し会見を開くJMITUアルファベットユニオンと弁護団の人たち=31日、東京都千代田区 |
IT世界大手グーグル(親会社アルファベット、米国)の日本法人で働く6人の労働者が31日、退職強要に応じなかったことで「追い出し部屋」に入れられ、大幅減収になったとして、本来支払われるべき賃金・一時金との差額など6333万7410円の損害賠償を求めて東京地裁に提訴しました。
原告6人はJMITU(日本金属製造情報通信労働組合)アルファベットユニオン支部の組合員で30~40代の女性2人、男性4人。
グーグルは2023年1月、世界規模で1万2000人削減を発表。日本でも退職強要が行われ、退職を拒否した労働者は4月、本来業務から閑職の「追い出し部屋」に異動となりました。
グーグルの一時金(賞与)には現金支給と株式付与があり、現金支給は本来の算定より57万~155万円低くなり、株式付与は500万~1963万円がゼロになりました。基本給も据え置かれ、本来の年俸より27万~51万円低くなりました。
会見で、香港出身の女性は「米国にいる娘2人の大学の学費を支えていた株式付与がゼロとなり、移住か、娘の中退かを迫られている」と発言。米国籍の男性は、「広告の大口顧客対応からコールセンターのような業務にまわされ、従来の成果をあげられない」と述べました。
アルファベットユニオンの小林佐保委員長は「政府が雇用の流動性を高めようとしているなか、この問題を認めていると日本の法律が骨抜きにされてしまう」と訴えました。
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