対話と包摂で平和な東アジアを
日本共産党の志位和夫議長は6日、来日中のベトナムのチャン・タイン・マン国会議長と都内で会談しました。
志位議長はマン国会議長の訪日を歓迎し、半世紀以上の友好と連帯の歴史を持つ日本共産党とベトナム共産党がこの間、協力関係を発展させてきたことを振り返りました。故グエン・フー・チョン書記長との3度の会談などで、(1)東南アジア諸国連合(ASEAN)と協力しての東アジアでの平和構築(2)核兵器廃絶と核兵器禁止条約の推進(3)理論交流などの両党間の協力と交流の強化―に合意してきたことに言及し、引き続きこの3点の合意で協力を発展させていきたいと述べました。
マン議長は、両党関係の歴史と発展を高く評価し、引き続き緊密に連携して頻繁な意見交換や交流を行って両党関係を推進し、両国関係の未来に貢献したいと応じました。
志位氏は、4月に発表した「東アジア平和提言」をマン議長に手渡し、ASEANインド太平洋構想(AOIP)など、ベトナムが加盟するASEANによる包摂的な対話と協力を進める取り組みを重視していると紹介。マン議長も参加した11月のプノンペンでのアジア政党国際会議(ICAPP)で「軍事でなく外交を、排除でなく包摂を」と訴え、宣言に“対話と包摂で平和をつくる”内容が盛り込まれたのは重要で、東アジアの平和構築のためにこの方向で協調していきたいと述べました。
マン議長は、賛意を表明し、複雑に変化する国際情勢について引き続き意見交換していきたいと述べました。両者はこのほか両国関係の発展や関心ある国際情勢について意見交換しました。
会談には緒方靖夫副委員長・国際委員会責任者、岡嵜郁子常任幹部会委員・自治体局長、笠井亮国際委員会副責任者らが同席。ベトナム側からはブ・ハイ・ハー国会外交委員長、レ・クアン・トゥン国会事務総長、グエン・ヒュー・ドン党内政委員会副委員長、ファム・クアン・ヒエウ駐日大使らが出席しました。
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