日米拡大抑止協議 「核なき世界」逆行加速
日米両政府は26、27の両日、米ミズーリ州ホワイトマン空軍基地で、米国の「核の傘」強化に関する「日米拡大抑止協議」を実施しました。米側は「地域における米国の戦略アセットの可視性を増大させる」と表明し、中国や北朝鮮などを念頭に、自らの核戦力を誇示する考えを示しました。
今回の拡大抑止協議は、主要7カ国首脳会議(G7広島サミット)前日の5月18日に行われた日米首脳会談で、両首脳が「拡大抑止を強化する」と確認したことを受けて行われました。広島サミットで岸田文雄首相が繰り返し表明していた「核兵器のない世界」に逆行する核強化が加速しています。今回の協議では、核攻撃を想定した机上演習も実施されました。核抑止強化をめぐる日米韓の連携を念頭に、「3カ国協力」の重要性も強調しています。
日米拡大抑止協議は2010年以来、定期的に実施されており、今回は昨年11月に東京で開催されて以来。日米の外交・軍事担当者が参加しました。
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