『夜間飛行』

また靴を履いて出かけるのは何故だろう
未開の地なんて、もう何処にもないのに

フジロック残照 2019

2019-10-08 | Music(音楽):音楽は風に乗る


先日、フジロックの後夜祭をやった。

後夜祭と言っても苗場でやるオフィシャルなヤツとは関係なくて、単に我々がお酒を飲みながら来年の展望を語るというだけの会である。


今年は久々に中目黒のクイーン・シーバ(エチオピア料理)で集まろうとしたのだが、チェロキーがお店に電話したところ、あいにく貸し切りの団体さんが入っていたようだ。

残念ではあるが、あのお店に行くとどういう訳かアフリカン・スピリッツをテキーラの如くガブ飲みしてしまうので、健康面ではむしろ助かった。

もう何年になるだろうか・・・。

クイーン・シーバでスピリッツをガブ飲みしてタクシーで帰った後、ビッグが購入したばかりの新築マンションのエントランスに手をかけたまま、せっかく食べた美味しいエチオピア料理を全てリバースしたあの夜が懐かしい。

時は流れ、アッと言う間に全員オッサンになってしまったが。


++++

という訳で今回はアフリカ料理は諦めて、チェロキーが押えてくれた大井町の蕎麦屋でまったり飲むことになった。


すっかり、ひやおろしの季節である。


蕎麦の刺身。

ぺらん、むちゅむちゅ。

食べてもらえば分かるが、蕎麦刺しを表現するのにコレほどピッタリの擬音がこの世にあるだろうか、いや無い。

という訳で、ぺらん、むちゅむちゅ。



〆の蕎麦は細麺と太麺を半々で。

美味しい店だ。

そして、このお店はフロアマネージャー的なお兄さんの美学が半端ない。

いちいち、物凄いオーバーアクションでお薦めの料理やお酒を教えてくれる。

しょっちゅう、人差し指で空席の数を数えたり、お客さんの満足度をチェックしている。

時折、

「さんさん、ろくろくでーぃす!」

などと厨房に大きな声で暗号を送ったりしているが、ほかの店員からは一向に返事はない。

自分だけの暗号なのかもしれない。

勿論、やる気のないバイトが取り皿も持ってこないようなチェーン居酒屋より100倍良い訳だが、それにしてもスゴい。


お冷を頼んだら

「はい、ただいまお冷入りました。や・わ・ら・ぎ・スタイルでお楽しみください」

と言いながら持って来てくれた。

滝川クリステルの「お・も・て・な・し」的な句読点が入っている。

和らぎスタイル・・・?

あ、このお水を水差しに入れて出してくれる形式が?


++++

せっかくフジ後夜祭なんだから今年のフジロックを振り返っておこう。

昔はフジから帰ってくると苗場滞在記的な記事を書いたりもしていたのだが、年々書くのが面倒くさくなってきて、フジに触れない年がほとんどになっていた。



しかし、毎年通ってはいるのである。

海外在住の年を除き、2003年から未だ皆勤賞。



今年は三芳サービスエリアでちゃんとまい泉のカツ丼も食べた。

ちなみに去年は都内を出るのが早すぎて、まだ三芳SAのまい泉が開店していなかったのだった。

(久々に床に手をついて泣きました・・・)



まー、今年のフジを振り返ると二日目の雨でしょうかね。

まじで凄かった。

何年かに一回、あーいう豪雨があるね、フジは。


めっちゃ恰好いいでしょこの写真・・・。(自画自賛)

ALVVAYSは、トロント出身のギターポップバンド。

そのサウンドは、手の油が無さ過ぎて今やi phoneの指紋認証さえ受け付けてくれなくなった俺こと夜間飛行氏にさえ、あの青春の日々を思い出させます。

個人的な今年の目玉でしたが・・・、いや、良かった。

Alvvays - Dreams Tonite [Official Video]

いやー、これもう青春時代とかじゃなくて、そのずっとずっと前の子供時代のノスタルジーだね。

そして個人的にこっそり聴き続けてたバンドが急にフジに来る時ってドキッとするよなー。

嬉しさとちょっとした気恥ずかしさと。



豪雨のなか、レッドマーキーでいいちこを片手に・・・。

いいちこと言えば、言わずと知れた下町のナポレオン。

ナポレオンと言えばフランス皇帝。

でも、ALVVAYSの出身地であるトロントは完全に英語圏なんです。

モントリオール辺りじゃ公用語はフランス語なんですけどね。


昼めしはオアシスの苗場食堂で豚汁ときりざい飯を食べました。

きりざい飯は、ご飯のうえに納豆、刻んだ野沢菜、たくあんが載せてあるんですが、こりゃイケますね。

もうちょいたくあん有ってもいいかも。

パリポリ音立てたい!



順番前後するけど、グリーンステージのCAKEも良かった。

サクラメント出身の長いキャリアを持つロックバンド。

フジでは2005年に観たかな?

Cake - "Short Skirt/Long Jacket" Live At KROQ


聴きなれた代表曲ですが「ミニスカにロングジャケットの女の子が好き」って、よく考えたら割とマニアックなこと歌ってますよねこの曲。

ロングジャケットと来たか。


最終日はスカッと晴れてね。

湖畔でボート・・・、いや、あれはスタンド・アップ・パドルボードって言うんですかね?

あのサーフボードに立ってパドルで漕いで進むヤツ。

あれの練習してんのを、丘からボーっと眺めたりしてね。

穏やかな朝だね。


会場に入ると、グリーンステージの中央に川が出来ててね。

昨日降った雨水が出口を探して平地を流れてるんだけど、写真じゃわからんが、わりとザーザー勢いよく流れててね。

意外と水が澄んでたから手ですくって飲んでみたけど、まあ、あれは飲まない方がよかった。


Stella Donnelly - Tricks


一人でレッドマーキーに行って、オーストラリア、パース出身のシンガーソングライター、ステラ・ドネリー。

何でもデビュー・アルバムのリリース前にフジロックに抜擢されたんだって。


ライブが始まった時、ステラが

「オーストラリアでパパがストリーミング映像を見てるの!ハーイ、パパって言わせてね」

って言ったの、めっさ可愛かった。

グリーンにいるビッグからラインで写真が来た。

同時刻にやっているネバヤンを見ているようだ。

ネバヤンは最高だが、俺的には去年の京都音楽博覧会でも観ていたので希少性をとってステラを選択。

ステラはお値打ちでしたよ。



お昼はフィールド・オブ・ヘブンのながおか屋で行列に並ぶ。

オーダーしてからラムを焼いてくれるんで割と時間(オーダーと焼き待ちで20分くらい)かかりますが、この匂いには勝てん。


そんで、遠くで竹原ピストル聴きながらかき込む。

チキンのスパイシー煮とカジョスのスペシャル・プレート(1,200円)にラムチョップ(400円)も載せてもらったのさ。

ラムはニュージーランド産らしいね。

ながおか屋は御徒町にあるみたいだから、今度行ってみたいな。


竹原ピストル /よー、そこの若いの (Short Ver.)



ラム屋の前で、竹原ピストル聴きながら「もう、やばいヨ~」って言って号泣してるお兄さんがいた。

こっちは、ラムチョップ食っててごめんチャイね!


HYUKOH(혁오) - LOVE YA! M/V


そんでね、グリーンへの帰り道のホワイトでHYUKOH(ヒョゴ)のLove Ya!が凄くイイ曲だから聴いて行こう!

って、たしか俺が自分で言ったんですけどね。

全曲、完全に爆睡で・・・。

「終わりましたよ」って起こされて。

まあ、もう老人なんだから。

ところどころでおネムになっちゃうのは仕方ないですよね。

聴きたかったなぁ、Love ya!


グリーンステージでJason Mraz。

分かりやすく言うと、俺ら世代のBruno Marsとでも言うかね(笑)

2006年、2008年も確かグリーンステージでしたね。

あの頃は丸の内ビルでフリーライブやったりして、チェロキーと会社帰りに聴きに行ったりしたっけ。

(丸ビルでは吹き抜けに音が反響して苦戦してましたが)

あのJason Mrazがビルの端っこで弾き語りしてるんだから、牧歌的だったと言えるね。


Jason Mraz - More Than Friends (feat. Meghan Trainor) [Official Video]

素敵な曲でお別れ。


あ、そうだ自分自身のためにメモしときますけど。



来年のフジロックは例外的に8月開催。

ほら、オリンピックあるでしょ。




それではごきげんよう。

今年もフジに来れた自分の健康と皆さんの心遣いに感謝と乾杯!


++++

・・・ぺらん、むちゅむちゅ。

(秘かに蕎麦刺しをまだ食べていたのだった)


また来年!


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