『夜間飛行』

また靴を履いて出かけるのは何故だろう
未開の地なんて、もう何処にもないのに

『オブ・ザ・イヤー 2011』

2012-01-07 | プロフィール

『オブ・ザ・イヤー 2011』


「肌にこだわる男は肌男(はだお)です」・・・向井理

「君たち、肌がカサついてるからカサ男(かさお)君だね」・・・佐々木希


ばかもーーんッ!!

この大変な時に、日本男児が肌ツヤばっか気にしてる場合か。


だいたい「肌にこだわるから肌男」って、何なのそのひねりの無さは!?


じゃあ、あれですか。


お菓子にこだわる男はCASIO(かしお)です。

和民で飲んでる男は民生(たみお)です。


そんな具合ですか。


著名人だからチョメ男(ちょめお)です。

山城新伍だからチョメチョメ男(ちょめちょめお)です。


そんな具合なんでしょうか、コンチクショー!


2011年はいろいろな事がありました。

笑ってすませられない事も、沢山あった。

そんな中、素晴らしくて尊いことも沢山あった。


ありすぎて書ききれないから、ここでは何も書きません。

どうせアホなら踊らにゃソンソン(ハドソン)。




■ウーマン オブ・ザ・イヤー

澤 穂希(女子サッカー選手)

悔しいなぁ、あー、悔しい。

2011年W杯優勝で、2012年もロンドン五輪だし、そんで急になでしこに便乗してんかと思われたら・・・

悔しくてお屠蘇も喉を通らない。


あのね、まず俺が澤さんを最初に応援し始めたのは、かれこれ(略)


まあ、とにかく。

澤さんは大事な試合で点も取るでしょ、必ず。


「苦しい時は澤さんの背中を見て走った」

という宮間さんのコメントは有名だけど、背中見せるだけじゃなくて、じっさい点も取るからね。


だって、昔よりポジション下げてるから、けっこう低い位置で一旦ボール受けて、散らした後、ゴール前に顔出してるから点が入るわけで。

当たり前だけど、すごいねぇ。


そういえば、かつて男子代表監督だったジーコがずっと鹿島のフォワード柳沢のことを

「ヤナギザーワ」

ってよんでたじゃない。


つーことは、ジーコが澤さんのこと呼ぶときは

「ザーワ」

ってことになるのかね、その法則でいくと?




■ジャケット オブ・サ・イヤー

『Bitte Orca』 ダーティー・プロジェクターズ

だから、『Bitte Orca』 は2009年のアルバムだっつーの。

ジャケット オブ・ザ・イヤーと言いながら、毎年、その年のアルバムを選ばない俺だった。


まあ、なんの事はない、バンドメンバーのうちの女性2人の写真ジャケなんですけど。

なんか、変じゃない、これ?


ずっと見てると、異常な感じがにじみ出てくるというか・・・。

何かが狂ってるんだよ。


ちなみにダーティー・プロジェクターズは、デイヴ・ロングストレスのソロ・プロジェクトとして2002年に活動開始し、今ではバンド形態になっとります。

2003年のアルバム『The Glad Fact』のジャケットは、もっとストレートに異常ですが、それ載せたら俺まで捕まります。

興味ある人は勝手にググッてちゃぶ台。




■ソング オブ・ザ・イヤー

"We Cannot Lose" ザ・フューチャーヘッズ

サンダーランド出身の4人組によるブリット・ポスト・パンク。

2006年のアルバム収録で、まあアルバムの中でもオマケみたいな曲なんですが、あの時期、俺はずっとこの曲を口ずさんでいた。

そう、我々は負けられない。


(おまけ:フューチャーヘッズ@サンダーランドAFCのホームスタジアム)




■爽やか発言 オブ・ザ・イヤー

マラドーナ就任会見@アル・ワスルFC

2010年W杯敗退によるアルゼンチン代表監督解任から約1年を経た、2011年5月。

突如、ディエゴ・マラドーナのUAEリーグ「アル・ワスルFC」監督就任が発表された。

潤沢なオイルマネーで活況を呈するUAEサッカー界ではあるが、ワールド・フットボールの勢力図から見れば、まだまだ三流国。


就任の決め手は?

そんな記者の質問への、爽やかすぎるディエゴの回答がこのコメント。

「金だ」

・・・清々しい!




■言わなきゃいいのに オブ・ザイヤー

マラドーナによる元同僚批判

そんなディエゴは、自分の後任としてアルゼンチン代表を率いることになったセルヒオ・バティスタ監督(今年のコパ・アメリカでの惨敗を受けて既に辞任しとります)が大嫌い。

遠くUAEの地からバティスタ采配を批判し続けていたが、今年9月、ついに

「バティスタは代表に特定の選手を呼ぶことで、選手のエージェントから賄賂を受け取っていた」

と、大胆告発!


ところが、次の瞬間、他ならぬマラドーナの元秘書から

「捜査するなば、マラドーナが先だろう。私は全ての書類を持っている」

と逆告発される始末。


だったら余計なこと、言わなきゃ良かったのに・・・。

確かに、代表監督時代のディエゴったら、ビックリするほど大勢の選手を招集し続けていたが・・・あれってばひょっとして!?


それにしても、ディエゴとバティスタは、W杯メキシコ大会で共に戦ったチームメイトなんですけどね(しかも優勝メンバー)。

いつまでたっても大人に成りきれない、そんなとこも人間ディエゴの魅力なのだった。




■お菓子 オブ・ザ・イヤー

パンデロー@Cafe & Meal MUJI

いやー、食ったね、食いまくったね。

多いときは週3で食いましたね。


パンデローは卵と砂糖で作るポルトガルの伝統菓子で、その昔、こっからカステラに派生していったそうですが。

どうしてだろう?

なんか、カステラより好きなんです。

写真は、確か青山かどこかのMUJIだったと思います。

写真がデカ過ぎて肝心のパンデロー部分が切れちゃいそうだけど気にしなーい。
(俺にそんな調整はできない)

MUJIでは5年前からパンデローを取り扱ってますが、俺的ブレイクが2011年だったということです。

パンデロ~という、何ともやる気の無さそうな名前もいいよね。




■誰これ? オブ・ザイヤー

『内田篤人 夢をかなえる能力』 

そんで、この表紙の人はいったいぜんたい誰なんでしょうか?




■特集 オブ・ザ・イヤー(雑誌篇) 

(1)BRUTUS 12/1号

映画門外漢の俺には、浅く広くのBRUTUSくらいがちょうど良かとです。

なかでも、『ブレードランナー』撮影中、リドリー・スコットの演出を「も~、うんざり」って顔で見つめる若き日のハリソン・フォードの写真(32頁)が良い。

そういえば、ちょうど12月に『ブレードランナー』のファイナルカットやってたね、TVで!

それにしても、この表紙は秀逸。

この写真は、なぜ俺がウディ・アレンに惹かれるかをたった1枚で言い尽くしている。


(2)考える人  2011年冬号

旅は人生の基本ですね。

梨木香歩、平松洋子ほか、俺好みの人選で。




■男はつらいよ オブ・ザ・イヤー

スティーブ・キーン監督@ブラックバーン・ローヴァーズFC


サッカー、イングランド・プレミアリーグ。

残留争いに喘ぐブラックバーンでは、サポーターによるスティーブ・キーン監督への批判が激化。

11月2日、クラブはサポーターに対し、スタジアム内での監督批判の横断幕を禁止する措置を発表。

その4日後、チェルシーvsブラックバーン戦・・・。

この日、さすがに『steve kean out』の横断幕は見当たらない。

キーン監督がホッと胸をなでおろしたのも束の間・・・。

ブーーーーーン。

スタジアム上空を旋回する小型飛行機のエンジン音。


まさか・・・!


もさかッ!!

スタジアム内が駄目なら、スタジアム上空はいいんだろ?

って、サポーター金かけすぎ!!

勝負事の世界とはいえ、ちょっと気の毒だなぁ、キーン監督。

ちなみに、試合はイヴァノビッチの低いクロスを、走りこんだランパードが丁寧にヘディングで流し込んで0-1。

ブラックバーンの黒星でした。




■朝ドラマ オブ・ザ・イヤー

『カーネーション』 NHK

コシノ3姉妹(ヒロコ・ジュンコ・ミチコ)を育てあげ、自らもデザイナーであった小篠綾子(2006年没)の生涯を、実話に基づいて描く。

いやぁ、いいね、このドラマは。

いいなんてもんじゃないですね。


戦時下に、近所にこんな娘が住んでいたら、俺はきっとこの娘に依存しただろう。

別に、食べものを貰いに行くとかそういうことじゃなくて、きっとこの反骨精神やたくましい生き様を、こっそり心の支えにしたであろうってことです。


主演の尾野真千子は、今、どんな女優よりも輝いている。

もう30歳だなんて、びっくりんちょ。


とにかく、劇中で八重子さんと和解するシーンには泣いた。

「うち、うち八重子さんにあんなにひどいこと言うてしもたのに・・・、うちが泰蔵兄ちゃんの出征見送っていいの?」


あ、今タイプしただけでジーンときちゃった。

ちょっと、涙を拭いてくるね・・・。

拭いてきました、おまたせ!


あと、個人的には国防婦人会トリオにも期待感。

「そんなことでは、銃後の守りは務まりませんよ!」

の決め台詞を放つ時の、レッドカードを出すようなポーズが絶妙。




■休刊 オブ・ザ・イヤー

(1)雑誌『Coyote』

2004年8月の創刊から46冊。

2010年12月29日に休刊。

最終号はホンマタカシ特集だった。


思いだす範囲で、俺の好み的に印象深かったのは・・・、

No.11『書籍商・松浦弥太郎、ロサンゼルスに立つ』、

No.17『イヴォン・シュイナード 地に住むもののための川』、

No.29『サンフランシスコ・クロニクル』(ブローティンガンなど)、

No.33『冒険へのレッスン きみからはじまる世界へ』(冒険小説特集)、

No.34『たった一人のアラスカ』(星野道夫特集)、

などなど。


そういえば、No.21『柴田元幸が歩く、ポール・オースターの街』で、柴田さんによるオースター『ガラスの街』の全訳掲載なんてのもありました。

寂しいですね。


(2)雑誌 Monkey Business(モンキービジネス)

2008年4月の創刊から、15冊。

2011年10月20日の、『最終号』をもって休刊。

これも寂しいなぁ。

全号、広告いっさい無しの志高い文芸誌でした。


よっ、文芸界のバルセロナ(※)!!

※FCバルセロナはソシオ(市民会員たち)のクラブであるため、ユニフォームの胸に商用ロゴを入れないのが伝統。
そこんとこ相当格好よかった・・・のだが、なんと今シーズンから、慣例を破ってカタール財団と5年半契約!
胸元に、史上初の財団ロゴ、ドヤァッ!
バルサはこれで1億7000万ユーロの収入。
世の中、やっぱ金!!


コホン。

気を取り直して・・・


モンキービジネスはどの号もそれなりに印象深いが、もっとも俺的に印象に残ったのは、

Vol.13『ポール・オースター号』の小澤征爾×村上春樹の対談。

まあ、対談っつーか、村上さん宅でクラシックのレコードを次々とかけながら小澤さんにその演奏に対するコメントをもらうという内容で、リラックスしたなかでの小澤さんへのインタビューみたいなもんなのだが・・・、これは素晴らしい企画。

カラヤンやバーンスタインやザンデルリンクの指揮する録音に対する、小澤さんの率直なコメントが聞けちゃうわけ。

これはすごい。(本企画は12月に単行本化されました)


あとはレギュラー連載されていた、岸本佐知子さんのへんてこ日記『あかずの日記』も、そのなんとも言えない暗さが好きだった。




■再録 オブ・ザ・イヤー

『雑文集』  村上 春樹

2011年1月の発行。

俺はジャズ・ベーシスト、ビル・クロウの大ファンなのです!

村上春樹によるビル・クロウのインタビュー(しかも@ビル・クロウの自宅)が掲載された1994年10月のGQをずっと探してて、入手できずにいたのさ。

それが今年発売の本書に再録。

いや~、嬉しかった~。




■線審 オブ・ザ・イヤー

線審さん @ プレミアリーグ第11節「リバプール」vs「スウォンジー」戦


11/5、イングランドプレミアリーグ第11節 「リバプール」対「スウォンジー」 。

勝たなくてはいけない昇格組との試合だが、相変わらずリバプールは攻撃がつながらない。


0-0のまま迎えた後半85分、勝ち点3が欲しいホームのリバプールが総攻撃をかける(遅っ)。

リバプール怒涛の攻撃がロスタイム含め約9分間続く。

この9分間は相当面白かったね。

夏休みに全く宿題をやらなかった子供が、最後の1日で見せる奇跡的な挽回のような。


しかし、スウォンジーもディフェンダーやら、キーパーやら、最後にはゴールポストまで動員して総勢でリバプールのシュートをシャットアウト。

全然点が入らない。

だが、ついに87分!

ジョンソンのクロスをアッガーが落とし、オランダ代表ディレク・カイトの至近距離からのヘディングシュートがゴーーーール!

と、思ったら、線審がオフサイドのフラッグ。


線審に猛然と詰め寄ろうとするリバプールの選手たち。

だが、全員の動きがピタリと止まる。


あれ・・・?

おやおや?

今日、線審、女子かよ~。


肩すかしを喰い、モゴモゴ言いながら何となく自陣に引き上げるリバプール・イレブン。

ゴールを取り消されたカイトが、5回くらい線審を振り返りながら戻って行くのが面白かった。

結局、カイトのゴール取り消しで、試合は0-0のまま終了。

今季のプレミアは昇格組の健闘が光る。


ちなみに、あれは明確なオフサイドでした。

線審さん、グッジョブ。

仕事だから当たり前とは言え、アンフィールドの数万のサポーターの怒号とブーイングを浴びながら、毅然とオフサイド・フラッグをかざすその姿はご立派でした。




■ドキュメンタリー オブ・ザ・イヤー

『180° South』 

俺の2011年初頭は、知り合いにこの映画を薦めることに費やされたと言っても過言ではないでしょう。

たしか、1月時点では渋谷で期限付き単館上映だったんだけど、案の定、その後全国展開され、さらに日本版のDVDまで出たので
「早く観に行って」
なんていう推奨は、結果的にあんまし意味なかったんですけど。

とにかく、チャレンジしていない自分、安定に身をゆだねている自分に気づかされましたね。


あと、山って登った後、降りなきゃいけないでしょ

それでも登ることに意味を見いだせるかどうか、そのあたりを試されるんだろうね。




■コーチ オブ・ザ・イヤー

(1)マルセロ・ビエルサ@アスレティック・ビルバオ

俺はずっと日本代表の監督に最も相応しいのは「アルゼンチンの変人」、ことマルセロ・ビエルサだと思ってるんで。

ビエルサは2011年1月にウルグアイ代表の監督を解任されて、日本にとっては大チャンスだったんですが、ちょうどその頃アジアではザックJAPANがアジア大会を制覇し、次回W杯までの指揮が決定的に。

またも、ビエルサJAPANは御預けと相成りました。

(ザックの素晴らしい人格は否定しないけどね)


その後、ビエルサはリーガ・エスパニョーラ、アスレティック・ビルバオの監督に就任。

いやー、ビルバオとは、またビエルサらしいねぇ。

ビルバオは無国境化するヨーロッパサッカーのなか、頑なにバスク人とバスク所縁の選手しか獲得しない、異色の頑固者クラブ。

俺が監督だったら最も手を出したくないクラブの一つ。(昨季18ゴールのジョレンテいるけど)

サポーターも頑固でよぉ。


序盤、さすがのビエルサもだいぶ苦しんだようですが、11月6日のリーガ第12節では、世界最強のバルセロナに2-2の善戦。

バルサ戦直前のロッカー・ルームで先生(ビエルサ)は生徒たち(選手たち)に、こう声をかけたそうです。


「バルサは世界一のチームだ。

現在のバルサに勝利することは、唯一無二の偉大な挑戦だ。

君たちは幼い頃から、広場でサッカーをしながら、こんな試合を想像していたはずだ。

このチャンスに、真正面から向き合おうじゃないか」


なんかジンと来ちゃうんだけど、このコメント。

先生がいよいよ乗って参りました。


(2)ユルゲン・クロップ@ボルシア・ドルトムント

2010-2011シーズンのブンデス・リーガ優勝にも驚かされましたが・・・。

序盤はどうなるかと思われた今季も、蓋を開けてみれば2位でウインターブレイクに入りましたから。

すごいね、クロップ。

個人的に特に関心したのが、今季序盤にやたらパスをつないでた時期に

「違う違う、そうじゃ、そうじゃなーい♪」

と、ちゃんと言えたことですね。

ペップ・バルサの欧州席巻により、世間では

「細かいパス」

「あ、もう一つパス」

「あ、シュート打てるけどパス」

とポゼッションサッカー賛美がかまびすしい。

そんなか

「うち(ドルトムント)の売りは縦に早いサッカー」

とブレずに舵を取り直すところが、なんだか名将の予感。




■復刻 オブ・ザ・イヤー

スタンスミス 80's 

このペラいスニーカーに14,700円はたいて良いのかという問題はありますが、俺は即買いでした。

って言うかこの青スウェードのサイズが合うのがなく、最後は大阪まで行って買ったという・・・。

まず、ここ見て。

まあ!なんて丸っこい親指。

ちがう、そこじゃなくて・・・。

替えのブルー紐も付いてるわけ。


今回の復刻では、80年代当時のモデルを忠実に再現。

MADE in FRANCE、またはMOROCCO時代の初期モデル。

発売当時の細い木型を使用。(実際履くと細すぎるんだけど)

カップソールサイドの半分まで施されたオパンケ縫いが泣かせます。

カラーリングは白、黒、ブルー。

そういえば、以前、藤原ヒロシが

「スタンスミスは白に限る」

言うてましたが、分けるけどぉ、それは分かるんだけど、わしゃこのブルースウェード命です。




■特集 オブ・ザ・イヤー(TV篇)

Top Gear 13-1「蒸気機関車と勝負!」(Race To The North)

Top Gear は1977年から続くBBCの人気自動車番組。

英国ではシリーズ17までいってて、BSフジが去年から一気にフォローしてるんですが、今年6月にやったシリーズ13の1話目、「蒸気機関車と勝負!」(英国での放送は2009年)は、最高だった。

「もし、1949年にこんなレースがあったら・・・」

というドリフのコントみたいなテーマでのレースで、スタートがロンドンでゴールはエジンバラ。

ジェームズ・メイが車(ジャガーKX120)、リチャード・ハモンドがバイク(ヴィンセント・ブラックシャドウ)、ジェレミー・クラークソンが蒸気機関車(No.60163 トルネード)でゴールを競うというもの。

大人が、お金と情熱をたっぷりかけて本気で悪ふざけをするのって、気持ちがいいもんだね。

(こういう番組、最近日本にないなぁ)

そして、背景となる英国の田園風景の美しさときたら・・・。

それにしても、バイクで長距離走行するリチャードのケツは痛そうだった。




■ゲーム オブ・ザ・イヤー

『L.A.ノワール』 ”L.A. Noire” by Team Bondi

1947年、ロスアンゼルス。

活況を呈するハリウッド。

ロサンゼルス市警のフェルプス刑事は正義(と昇進)を求めて、賎しき街を行く。

汚職、麻薬、そして、ジャズ。


あのね、実は2011年の『The End Of The Innocence・・・、ゲーム大会”ザ・ラスト”』以来、ボクたんゲーム機には指いっぽん触れてないので。

そうです、要するに1秒もプレイもしないでゲームオブ・ザ・イヤー選んじゃってるわけ。


最近のゲームに疎い子猫ちゃんの為に説明しておくと、例えば上の画面で車の後に食堂が見えてると思うけど、こんなとこも忠実に40年代が再現されとります。

客や店員はただの背景じゃなくて、それぞれ食事したり、新聞を読んだり、肉を焼いたりしてるし、飯を食い終われば客は出て行って、家に帰ったり散歩したりをし続けるわけ。

主人公は中で飯を食うことも出来るし、車ごと窓ガラスから店内に突っ込むこともできるわけです。


米ロックスター・ゲームズ(本作の開発は豪チーム・ボンディ)に関しては、2008年の『グランド・セフト・オートⅣ』で、その箱庭世界の作りこみに関しては充分に堪能&信頼をしており。

「あー、でも、ギャングスタって性に合わないなぁ。

2000年代のN.Yじゃなくて、1940年代のL.A.の設定で、要するにチェンドラー的設定でこんなゲーム作ってくんねーかなぁ」

と、ずっと思っていたボクたんの夢が叶ったという話。


ありがとう、チーム・ボンディ &ロックスター。

ソフトだけ買っておいて、数十年後に定年退職したら死ぬ気でやり込みます。




■リマスター オブ・ザ・イヤー

『ICO』

「この人の手を離さない。ボクの魂ごと離してしまう気がするから」

2011年9月、プレイステーション3用フルHDリマスターされ、発売。

うわー、オリジナルのICO(PS2)からちょうど10年スか。

少年老いやすく、ゲームやり難し。

いつかやろうと思って、2001年の発売当時、興奮気味に買ったやつ(オリジナル版)が、ありますね、部屋のどっかに。




■オシム語録 オブ・ザ・イヤー

インタビュアー
「(2011年アジアカップについて)この試合、遠藤のコンディションはいま一つだったようですが」

オシム
「かつて、遠藤のコンディションは充分であった試しがない」


一線を退いても、相変わらずコメントに冴えをみせるオシム。

もちろん、愛ゆえのコメントとは思うけどね。

オシムは代表監督時代、遠藤をよりオフェンシブに起用してたけど、その後、10年W杯(岡ちゃん)と11年アジア杯(ザック)でのボランチ遠藤の大活躍&好成績について、どう思っているのか、そこんとこ聞いてみたい。




■ドキュメンタリー オブ・ザ・イヤー(TV篇)

『サッカーボーイズ ~明日のスター選手は僕だ!~』"Football's Next Star" 

英BBCで制作されたサッカードキュメンタリー。

英国で行われたセリエAインテルミラノの選手選考オーディションで、7千人の応募者がたった一人に絞られる様子をカメラが追う。

これはもう、相当に面白かったですね。

ずっと俺が求めてたものを映像化してくれたというか・・・。


進行役のジェイミー・レドナップ、懐かしい!

ジェイミーは、10年くらい前、イングランド代表の"顔"だった時期があったよね。

(ちなみに現トッテナム監督のハリー・レドナップはジェイミーのお父さんです)

ちなみに、インテルは英国選手とは相性が悪い気がするけど、一応英国でもこんなオーディションをしてるんだね・・・。

このドキュメンタリーが収録された頃はモウリーニョ監督(現:レアル・マドリー)の2年目で、全てのトロフィーを獲得するいわばインテル全盛期。


応募者のサッカー少年たちにも自然と気合が入る。

しかし、プレーを見ているとどの少年も本当に巧くて、こんな選手たちがプリマベーラにも入れないことに驚かされる。

そして同時に、そのインテルのトップチームで長友選手がスタメンを張っていることが、どれほど凄いことか改めて思い知らされる。

(ちなみに本作収録時は長友はまだFC東京在籍)




■装丁 オブ・ザ・イヤー

『クートラスの思い出』 岸 真理子・モリア

オブ・ザ・イヤーの半分を、カルトを描いたクートラスに、もう半分を、余計な仕事を一切しなかった装丁師さんに差し上げたい。




■男前 オブ・ザ・イヤー

NHK

2011年の京都音博にて、トリ前に登場した斉藤和義は「好きだったんだぜ」の替え歌、「ウソだったんだぜ」を熱唱。

音博は後日NHKで録画放送されることが決まっていたのだが、会場で歌詞を聴きながら

「こりゃ放送はせんやろなぁ」

と思ってたが、後日NHKを見てみると、わずか1時間という凝縮放送にも関わらず、「ウソだったんだぜ」を全編オンエア。

さすが、スポンサー要らずの公共放送。

こういうことしてくれないと、受信料払ってる意味ないよね。




■ティーム・オブ・ザ・イヤー

セレッソ大阪


香川が去り(独:ドルトムント)、家長が去り(西:マジョルカ)、アドリアーノが去り(G大阪)、乾が去り(独:ボーフム)、ピンパォンが去り(大宮)、それでも清武というニューヒーローがチームを引っ張る。

すごいね、セレッソは。

Jのチームが本領を発揮できないなか、ACLでの決勝トーナメント進出はご立派。




■ゴール オブ・ザ・イヤー

ボアテング(CLグループリーグ ミランvsバルセロナ)



2011-2012シーズン、チャンピオンリーグのグループリーグ。

サンシーロでの、ACミラン vs バルセロナ。


ミランはどういうわけか、今のバルサとでも、まあまあ渡り合えるんだよね。

アッレグリ監督が敷いた守備ブロックの賜物か、それともコレが”格”と”伝統”というものなのか。


で、今年の俺的ベストゴールは、この試合でのACミラン、ボアテングの2点目。

これは美しいゴールでした。


ボアテングの躍動感と、繊細な技術が融合した夢のようなゴール。

俺のなかで生涯トップ10に入る、あの1998年フランスW杯のオランダ vs ブラジル戦でのベルカンプのとり餅トラップをも彷彿とさせた。

その後、ディフェンダー(たしかアビダル)をかわした1フェイクも考えると、あのベルカンプのゴールをも上回るかも新米。

TVの前でウオーっと叫びました。




■登録名 オブ・ザ・イヤー

(1)プリンス(ACミラン)

ACミランにおけるボアテングのユニフォーム表記が、まさかの「プリンス」であったことは昨季2010-2011シーズンのセリエAにおける、ささやかな驚きであった。

ドイツとガーナのハーフであるケヴィン・プリンス・ボアテング。

彼の運動量がベテラン揃いのミランの中盤を支えている。


(2)ピンパォン(ヴァスコ・ダ・ガマ)

ホドリゴ・ピンパォン・ヴァイアーナはブラジルからJリーグにレンタル。(セレッソ大阪を経て、大宮でJ復帰したが、この度レンタル契約満了)

ピンパォン。

なんて可愛い名前なんだ・・・。

その名を呟くだけで、胸の中に温かい気持ちが広がる。

昨季、セレッソ大阪での乾(現・ドイツ2部ボーフム)とのコンビは魅力的だった。

その名を実況を聞いているだけで、心躍った。

「ピンパォンから乾。乾ダイレクトではたく、はたいたボールをピンパォンシュート!入りました、ゴール!ピンパォン、ゴーーール!」




・・・・ほい、そんなこんなで字数も尽きました。

ほんまに尽きた。2万5000字ぐらいまでしか書けないんだってさ。

言いたいことなら、まだあと8万字くらいあんだけど。

言いたいことも言えないこんな世の中じゃ・・・、ポイズン♪


とにかく、2012年も、誰かが笑顔になれるよう頑張って生きていこう。

ほんじゃ、また。

さよならサンキュー、またきてグッバイ!


■オブ・ザ・イヤー
オブ・ザ・イヤー 2023
オブ・ザ・イヤー 2022
オブ・ザ・イヤー 2021
オブ・ザ・イヤー 2020
オブ・ザ・イヤー 2019
オブ・ザ・イヤー 2018
オブ・ザ・イヤー 2017
オブ・ザ・イヤー 2014
オブ・ザ・イヤー 2013 (その1) 
オブ・ザ・イヤー 2013 (その2) 
オブ・ザ・イヤー 2012 
オブ・ザ・イヤー 2011
オブ・ザ・イヤー 2010 
オブ・ザ・イヤー 2009 
オブ・ザ・イヤー 2008 


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 『優雅で感傷的な日本野球』 ... | トップ | 『去年を待ちながら』 フィリ... »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。