『夜間飛行』

また靴を履いて出かけるのは何故だろう
未開の地なんて、もう何処にもないのに

『マウンテンタウン』 ボニー&アーサー・ガイサート

2014-11-01 | Books(本):愛すべき活字

『マウンテンタウン』
文:ボニー・ガイサート
絵:アーサー・ガイサート
訳:久美沙織
"Mountain Town" by Bonnie Geisert and Arthur Geisert(2000)
2002年・BL出版

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ゴールドラッシュの時代、ロッキー山脈に出来た数々の町。

その後残った町の一つを舞台に、山に生きる人々の暮らしを丹念に追った作品。

素晴らしい銅版画で描かれた町と、そこで暮らす人々。

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素晴らしいよ、マジで。

物心ついて以来、アラスカ、アラスカ、で生きてきた俺みたいな人間には特に。


そうだね、もし俺がマウンテンタウンに住んだなら・・・

・渓谷が見渡せる、眺めのいい部屋(賃貸)を探す。

・適当にサボれるバイトを見つける。

・しかし、ふらりとバーに立ち寄れるくらいの小銭だけは何とか貯めておく。

・グリズリーズの試合を応援しに行く。(これは、この絵本と一緒)

・冬が長いので、その間、SFやサスペンスのDVDばっか見ても文句を言わない仲間を探しておく。(至極難題)


『プレーリータウン』(1998年作:100年前のアメリカ中西部の町)、

『リバータウン』(1999年作:20世紀初頭の北米の川沿いにある小さな町)、

に続く、ガイサート夫妻の町シリーズ。

ちなみに、その後、

『デザートタウン』(2001年作:砂漠を愛し、砂漠で暮らす人たち)、

も出てます。

そこの砂漠好きボーイ、良かったね!


エッチングっていいなぁ。

そして、雪に閉じ込めらる小さな町っていいなぁ。

と思わせられる一冊。


実際に雪の中で暮らすのはすげー大変なので、この本で今宵、夜間飛行など如何でしょう。


■今夜が山田(読み物)
『星と嵐』 (1954年/ガストン・レビュファ)
『富士山頂』 (1974年/新田次郎)
『みんな山が大好きだった』 (1983年/山際淳司) 
『荒野へ』 (1996年/ジョン・クラカワー) 
『マウンテンタウン』 (2000年/ボニー&アーサー・ガイサート) 
『BRUTUS 650号 山特集』 (2008年)
『山の雑誌 まとめ!』 (2012年) 
『BRUTUS 753号 歩こう。』 (2013年) 
『アラスカへ行きたい』 (2014年/石塚元太郎、井出幸亮)
『BRUTUS 802号 キャンプしようよ』 (2015年)

 
■今夜が山田(映像)
『Mountain of Storms』 (1968年・米)
『イントゥ・ザ・ワイルド』 (2007年・米) 
『180° South』 (2009年・米) 
『グレートサミッツ アウヤンテプイ ~天空のロストワールド』 (2010年・日) 


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マウンテンタウン
アーサー ガイサート,Bonnie Geisert,Arthur Geisert,久美 沙織
BL出版
プレーリータウン
アーサー ガイサート,Bonnie Geisert,Arthur Geisert,久美 沙織
BL出版
リバータウン
アーサー ガイサート,Bonnie Geisert,Arthur Geisert,久美 沙織
BL出版
デザートタウン
アーサー ガイサート,Bonnie Geisert,Arthur Geisert,久美 沙織
BL出版


 


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