『夜間飛行』

また靴を履いて出かけるのは何故だろう
未開の地なんて、もう何処にもないのに

映画 『ウルフ・オブ・ウォールストリート』

2014-09-09 | Movie(映画):映画ってさ

『ウルフ・オブ・ウォールストリート』
"The Wolf of Wall Street"
監督:マーティン・スコセッシ
脚本:テレンス・ウィンター
原作・ジョーダン・ベルフォート
2013年・米

++++

コネも学歴もないジョーダン(ディカプリオ)は、ロスチャイルド社に入社。

半年間の努力の末、ついにブローカーの資格を手にする。

ブローカーとしてのデビューは、1987年10月18日。

通称、ブラック・マンデー。

ブローカーとしての記念すべき初出社日に、なんと会社は潰れたのだった・・・。

++++


シャロン・ストーン主演の西部劇『クイック&デッド』(95年)ってあったじゃない。


サム・ライミが監督した。

ちょっと学芸会チックな映画だっただけど、悪役のジーン・ハックマンが好きなんで何回か観た。


あん時、若手のホープとして出演したディカプリオ(ザ・キッド役)は、ほんと可愛かったよね。

当時21歳だったんだけど、もっと幼く見えた。

『ギルバート・グレイプ』の時で、中学生くらいに見えたけど実際は19歳。

幼く見えるんだね。



そんなレオ様もこの秋で40歳。

レオ様曰く、「疲れたから、しばらく俳優業は休業!」と。

うーん、オレ様だってしばらくリーマン業を休業したいぜッ。 


さて、映画のほうですが。


延々と続く、狂乱の日々。

基本的にとってもお上品な映画なので、観るときの気分にはご注意を。

この映画のあらすじは、わずか3語で言い表すことができる。


それは、

「金」「クスリ」「ソックス」。



「金」

「クスリ」

「ソックス」!

延々とこの3つが繰り返されます。


たまに厄病神のドニーが金魚を丸呑みしたりしつつ・・・。


ドニーと言えば、 


スイスへの国際電話(FBIが盗聴している)をめぐっての、ドニーとレオ様のキッチン・ファイトは抱腹絶倒。

このシーンは、皆で

「ダーッハッハッ!」

と笑い転げながら観た。

ディカプリオの役者魂を感じたぜ。


そうだね、先述の3要素の中で、この映画の最大の核となっているのは、ひょっとすると「クスリ」かも新米(しんまい)。


映画を知らない状態で、この写真(↑)を見たらどう思うかな?

たぶん、この人ランボルギーニに轢かれちゃったと思うよね。

これジョーダン(ディカプリオ)、乗ろうとしてますから、車に。

ラリっちゃって、体動かないの。


あーん、レオ様が完全に山崎邦正(現:月亭方正)みたいになってるぅ。

クスリはだめ、ゼッタイ!


■おまけ1

尺長いよ、巨匠(スコセッシ)!

ジャスト3時間も撮らなくても、充分、この映画で言いたいコトは言えるっつーの。

あとさぁ、ウォール街成り上がりモノで言えば・・・、


あの傑作があるのに、なんで重ねて同じようなテーマの作品を撮る必要があったのか。

この間、『ウォール街』(続編じゃなくて、87年のチャーリー・シーンのヤツ)を観なおしたけど、今でもめっちゃ面白かった。

そういえば本作(ウルフ・オブ・ウォールストリート)の中でも、主人公のジョーダンをゴードン・ゲッコーになぞらえるシーンがあり、『ウォール街』へのリスペクトが示されています。


■おまけ2

ああ、なぜ、誰もこの小説の話をしてくれないのか。


ポー・ブロンソンの『マネー!マネー!マネー!』(95年)。

証券会社の債券部を舞台にしたハチャメチャ投資小説。

個人的には、金融街成り上がりモノの最高峰。 

2000年に、まだオレもピチピチしてる頃に邦訳を読んで、ずいぶん興奮した。

同時に、証券会社には勤めたくないとも思ったね(笑)。

中古品は基本1円で売ってるみたいなんで、興味ある人は。


おちまい。

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レオナルド・ディカプリオ,ジョナ・ヒル,マーゴット・ロビー,マシュー・マコノヒー,ジョン・ファヴロー
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マイケル・ダグラス,シャイア・ラブーフ,キャリー・マリガン,ジョシュ・ブローリン,スーザン・サランドン
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マネー!マネー!マネー! (Book PLUS)
Po Bronson,真崎 義博
角川書店

 


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