『ウルフ・オブ・ウォールストリート』
"The Wolf of Wall Street"
監督:マーティン・スコセッシ
脚本:テレンス・ウィンター
原作・ジョーダン・ベルフォート
2013年・米
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コネも学歴もないジョーダン(ディカプリオ)は、ロスチャイルド社に入社。
半年間の努力の末、ついにブローカーの資格を手にする。
ブローカーとしてのデビューは、1987年10月18日。
通称、ブラック・マンデー。
ブローカーとしての記念すべき初出社日に、なんと会社は潰れたのだった・・・。
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シャロン・ストーン主演の西部劇『クイック&デッド』(95年)ってあったじゃない。
サム・ライミが監督した。
ちょっと学芸会チックな映画だっただけど、悪役のジーン・ハックマンが好きなんで何回か観た。
あん時、若手のホープとして出演したディカプリオ(ザ・キッド役)は、ほんと可愛かったよね。
当時21歳だったんだけど、もっと幼く見えた。
『ギルバート・グレイプ』の時で、中学生くらいに見えたけど実際は19歳。
幼く見えるんだね。
そんなレオ様もこの秋で40歳。
レオ様曰く、「疲れたから、しばらく俳優業は休業!」と。
うーん、オレ様だってしばらくリーマン業を休業したいぜッ。
さて、映画のほうですが。
延々と続く、狂乱の日々。
基本的にとってもお上品な映画なので、観るときの気分にはご注意を。
この映画のあらすじは、わずか3語で言い表すことができる。
それは、
「金」「クスリ」「ソックス」。
「金」
「クスリ」
「ソックス」!
延々とこの3つが繰り返されます。
たまに厄病神のドニーが金魚を丸呑みしたりしつつ・・・。
ドニーと言えば、
スイスへの国際電話(FBIが盗聴している)をめぐっての、ドニーとレオ様のキッチン・ファイトは抱腹絶倒。
このシーンは、皆で
「ダーッハッハッ!」
と笑い転げながら観た。
ディカプリオの役者魂を感じたぜ。
そうだね、先述の3要素の中で、この映画の最大の核となっているのは、ひょっとすると「クスリ」かも新米(しんまい)。
映画を知らない状態で、この写真(↑)を見たらどう思うかな?
たぶん、この人ランボルギーニに轢かれちゃったと思うよね。
これジョーダン(ディカプリオ)、乗ろうとしてますから、車に。
ラリっちゃって、体動かないの。
あーん、レオ様が完全に山崎邦正(現:月亭方正)みたいになってるぅ。
クスリはだめ、ゼッタイ!
■おまけ1
尺長いよ、巨匠(スコセッシ)!
ジャスト3時間も撮らなくても、充分、この映画で言いたいコトは言えるっつーの。
あとさぁ、ウォール街成り上がりモノで言えば・・・、
あの傑作があるのに、なんで重ねて同じようなテーマの作品を撮る必要があったのか。
この間、『ウォール街』(続編じゃなくて、87年のチャーリー・シーンのヤツ)を観なおしたけど、今でもめっちゃ面白かった。
そういえば本作(ウルフ・オブ・ウォールストリート)の中でも、主人公のジョーダンをゴードン・ゲッコーになぞらえるシーンがあり、『ウォール街』へのリスペクトが示されています。
■おまけ2
ああ、なぜ、誰もこの小説の話をしてくれないのか。
ポー・ブロンソンの『マネー!マネー!マネー!』(95年)。
証券会社の債券部を舞台にしたハチャメチャ投資小説。
個人的には、金融街成り上がりモノの最高峰。
2000年に、まだオレもピチピチしてる頃に邦訳を読んで、ずいぶん興奮した。
同時に、証券会社には勤めたくないとも思ったね(笑)。
中古品は基本1円で売ってるみたいなんで、興味ある人は。
おちまい。
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