『夜間飛行』

また靴を履いて出かけるのは何故だろう
未開の地なんて、もう何処にもないのに

ディフェンスラインの傭兵、マルティン・カセレス

2017-04-25 | Football(サッカー):蹴球しようぜ

若い頃からずっとウルグアイ代表のCB(サイドバックの時もある)マルティン・カセレスのような男になりたいと思っていたが、

よく考えたらカセレスはだいぶ年下だった(爆)


いや、渋いんですよ。

派手さはないけど、屈強な傭兵のようなディフェンダーで。

(ごくたまに点もとります)

そんな、カセレスがピンチだと言う。


■セインツ史上最高給のサブ

セインツ(The Saints)ってのはイングランド、サウサンプトンFCの愛称です。

この2月、そのセインツに4ヶ月契約70万ポンド(1億円)で加入したカセレスが、未だ1秒たりとも試合に出ていません。

この状況を地元紙デイリー・エコーが「高給取りのサブ」と揶揄したってわけ。

サブはゲイの人の専門誌じゃなくて、サブスティテューション(控え)の略です。


■小林麻耶じゃない方のマヤ

状況を整理すると、セインツは、1月にポルトガル代表DFでチームのキャプテンでもあったジョゼ・フォンテがウェストハムに移籍。

しかも、ディフェンスの要となるべきオランダ代表のヴィジグル・ファン・ダイクまで怪我で長期離脱。

こっからシーズン終盤だってのに、ディフェンダーが足りない!絶対!

って事で、去年6月にユベントスを退団して以来しばらく浪人していたカセレスを4ヶ月契約で獲得。

ところが、サブだった日本代表の吉田麻也と、23歳の新鋭DFジャック・スティーブンスをセットで起用してみたら、あら、これが割といい感じ。


チームは12試合連続でこの2人をCBのコンビで起用すると、DFラインがばっちり安定。

先日は吉田が得点まで決めちゃって、こりゃ変える必要ないぞってことになり。

屈強な傭兵カセレスはあわれベンチに座りっぱなし、という次第。


■マヤ文明じゃない方のマヤ

自由契約となって所属チームもなかったカセレスは、さすがに旬な選手とは言えない。

しかし、バルサやユーベを渡り歩いてきた歴戦のカセレスをベンチに追いやって吉田がスタメンを勝ち取っているのは、凄い話。

だてに中村勘九郎に似てるわけじゃない。

ここは拍手を送りましょう。


■取り換え不要、カセットレス

カセレスに関しては、まだ30歳(吉田と2歳しか変わらない)なので、まだまだフットボーラーとしても老けこむ歳じゃない。

どうせ浪人してたんだから、この4ヶ月は単に1億円もらえてラッキー!とポジティブに捉えれば良かろう。

家でTV見ながらソファに座っていてもギャラは発生しないが、試合見ながらベンチに座っていれば1億円である。

タイプ的にはやはりセリエAかリーガが合う気もします。

実績あるしね。

晩年にプレミアに挑戦して好成績を残す例って少ない気がするなぁ。

ものすごいスピードと上下動のスタミナが高いレベルで求められます。

カセレスと言えば、2010年の南アW杯ではオランダ代表デ・ゼーウの顔面に思いっきり蹴りをいれている。

DFは時として汚れ仕事もせねばならぬが、これはやり過ぎ。

格闘技ちゃうねんから。

ウルグアイ代表の同僚、ルイス・スアレスが相手DFに嚙みついた後とかもそうなんだけどー。

この時、カセレスは反則技で相手をノックアウトしておきながら、瞬間的に自分が痛い演技を始めている。

まだ相手選手が空中にフッ飛んでる段階でですよ。

これぞ南米の妙技と言えよう。

この試合は結局オランダが勝利し、32年ぶりの決勝進出を果たした。

蹴られたデ・ゼーウは前半でベンチへ・・・。

顔面は蹴っちゃだめ、ぜったい。 


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