
赤坂で接待中に社長から着信。
「キャプ今ドコ?」
「赤坂ダガ、職務モウスグ終ワル、行ケルネ」
という訳で、赤坂での職務を終え、新宿三丁目へ。
皆が飲んでいる居酒屋へ合流。
既にメンバーは熱燗を飲みながら、
トッシーが近所のぼったくりバーで××万円ボラれた話でスーパー盛り上がっている。
ちょ、待って!マジかよ、その話、俺も聞く~ッ!
1軒目でYEBISUをシコタマ飲んでいたので、
マッカラン12年をソーダで割ってもらう。
ウヰスキーはいつだって俺の友だちだ。
ここでメンバーの一人、ヒロ君について、少し書いておこう。
さっきまで熱燗を飲んでいたのに、急に店員さんに
「えーっと、生キウイ果肉2個入りサワー」
とか言ったりする。
「うわー、ほんまにドッロドロや。種がツブツブや。」
「飲んでみいや、なあ、飲んでみいて」
ヒロ君のプッシュにより、おっさん全員でキウイのツブツブをまわし飲みする羽目に。
「キウイ1個やったら俺かて頼まんかったで~。でも、キウイ2個やでぇ」
麗しい、俺たちの20年越しの友情。
ツブツブをむりやり皆に飲ませた後、ヒロ君はフツーに熱燗に戻っている。
よく、売り出し中のアイドルとかが不思議キャラを前面に押し出してくるが・・・。
俺に言わせればヒロ君のほうがずっと不思議。
ここは飯も美味い。
日本酒に合うように全品濃ゆ~い味付けなので、毎晩通ったら糖尿になりそうだが。
しかし、ここで。
この素晴らしい料理たちをあえて残して、近所にある不味いラーメンを食いに行くというアイディアが打ち出される。
まるで不条理こそ、美学であるとでも言いたげに。
え~、ラーメン行くのは分かるとしても、この美味しい料理を残していく理由がどこにも。
まさか。
いや、そんな・・・まさか。
来ちゃったよ~ん。
ずっと道に迷っていた外人さんを尻目に店内へ。
小瓶の泡が、もう、なんか・・・。
ここで、飲みの後のラーメンについて触れておこう。
多くの人が誤解をしている。
おっさんが飲んだ後ラーメン屋に行くのは、ラーメンが食いたいからじゃない。
今夜もうちょっと、みんなでキャイキャイしたい~。
ってだけのこと。
オーダーをミスった。
付け足しメンマ(ラーメン投入用)×4人分。
これは噛んでも、まったく味がしない。
霞(かすみ)でしょうか?
さらに、おつまみメンマ×4人分。
ここはメンマ王国か。
食べてみると、これは・・・
ちょッ、これ塩カラッ!
今までの人生で一番塩カラいッ!!!
ふ~、ラーメンやっと来た。
たまらんね、深夜の炭水化物・・・。
あれ、俺おつまみメンマ(一切で糖尿病になるほど塩辛い方)、こんなに食べたっけ?
一見何ごともないラーメン。
静かだ。
鳥の声さえしない。
おかしい、静か過ぎる。
おまいら、こっそり俺の麺の下におつまみメンマ入れたやろッ!!!!
あー、帰ろ、帰ろ。
何、ゆがんでる?
バカ言うなヨ、俺はシラフだぜ。
新宿三丁目交差点のヤツが傾いてんのさ。
<おちまい>