なんか、ハリーポッター的な。
ハリーポッターと賢者の石、みたいな感じに書いちゃいましたけども(笑)
ブンデス・リーガー、フランクフルトのニコ・コバチ監督が、キッカー誌の取材に応じた際、
直前に迫るアウェーのバイエルン・ミュンヘン戦を例えて以下のように答えたって話。
「評判の悪い歯医者というものがある。
1年に1度は必ずそこに行かなければならない。
敵地でのバイエルン戦はそういうものだ。
たまに痛くない時もあるが、ほとんどの場合は痛い思いをする」
これは上手いですね。
こういう返答をできる監督だと、インタビューを聴く気になるね。
子猫ちゃんの為に解説しておくと、フランクフルトは日本代表の長谷部誠も在籍するブンデスの(名門ながら)中堅クラブ。
対するバイエルンは元々リーガの盟主的存在ですが、近年は完全に他クラブを引き離しており。
5年前に香川君が居たドルトムントが2連覇して以降、目下バイエルンの4連覇中で、今季も優勝間違いなしナウ、という状態。
先日、この状況に業を煮やした当のバイエルンの主将ラーム(真面目キャラ。今季をもって引退)が
「リーガが盛り上がるよう、他チームはもっとまじめにやってほしい!」
と苦言を呈したほど。
言うよね~。
まあ、あれだけ他チームのエース級をバイエルンに引き抜いておいてそりゃねーだろ、って話もあるにはありますが。
そんな、強い強い、嫌な嫌なアウェーでのバイエルン戦をニコ・コバチが上記のように例えたから、誰も傷つけずに上手い事言うたね、という。
そんなお話です。
<おまけ:コバチ兄弟>
コバチ監督は元はクロアチア代表のボランチで、俺がサッカーを熱心に見てた2000年代は、選手としてバイエルンの中盤を仕切っていました。
EURO2008ではクロアチア代表のキャプテンも務めた、リーダーシップの強い人物。
弟のロベルト・コバチもバイエルンでスタメンを務めたセンターバックで。
あの時代はCBのロベルト・コバチを抜いても、その後ろにまだ主将のGKカーンが頑張ってたから、バイエルンと戦う他チームのアタッカーはむーちょす大変でした。
現在、弟ロベルトはフランクフルトでアシスタント・コーチとして兄を支えます。
まあ、ちょっとディフェンシブで骨太な家系なんでしょうね、家柄的に(笑)
俺はこの兄弟プレイヤーってのが好きでねぇ。
また、いつか欠伸(あくび)が止まらないほど暇になったら、古今の兄弟プレイヤーについて書くであろう。
<おまけのおまけ:長谷部は日本のベッケンバウアー>
さっき書いたとおり、ニコ・コバチ監督は昨季の途中よりフランクフルトで日本代表の長谷部を指導。
ちょっと、これが当たりなんですよね。
前任のフェー監督にサイドバックで使われた時期はかなり低迷した長谷部選手ですが。
フェーの辞任でコバチ監督が就任すると、念願かなってボランチに固定。
さらに、昨年10月末からはセンターバックの真ん中でリベロ的に起用されてまして。
あの浦和レッズでトップ下やってた長谷部誠もついにセンターバックだからねぇ。
こりゃ、さすがに隔世の感があるよ。
しかも、このコンバートについて、ニコ・コバチ監督ほかフランクフルトのチーム・スタッフがなかなかの乗せ上手で。
「ハセベは、年齢を重ねてからリベロとしてプレーしたローター・マテウスを思い出させる」(コバチ監督)
「彼は日本のベッケンバウアーだよ」(ヒュブナーSD)
うわーお、とうとうベッケンバウアーって言わせちゃったよ!
かく言う俺も、その昔は会議中に「いやぁ、この後ちょっと別件バウアーで」とか言うては見事にスベッてました。
おしまい。
<熱帯雨林:心でも整えやがれ>
心を整える。 勝利をたぐり寄せるための56の習慣 (幻冬舎文庫) | |
長谷部 誠 | |
幻冬舎 |
やっぱ遅刻する人は問題外なんだって。