「グレアムヤング毒殺日記」という本を読んだ。
グレアム・ヤングは何人もの人を殺した。物を奪ったり、レイプをしたり、問題のある人間関係を解決するためではない。毒薬が人の体にどういう影響を与えるか観察するために、毒入りのアフタヌーンティーを振る舞った。正しく言うなら、どういう影響を与えるかは知識として知っていて、それを検証するために人を殺したのだ……。
ただ、グレアムヤングが無欲だった訳ではない。人から羨望を受けたいと言う欲求は強かった。それゆえに完全犯罪はくずれ犯罪が明るみになった。
「人から羨望を受けたい」と思う欲求は悪ではない。場合によっては正義の行動を呼び起こす事もある。彼は毒薬を愛し、その効果にある種の「絶対的」なものを感じていたのだと思う。毒薬の効き目の確かさに美学を感じる気持ちは分からなくもない。自分が実験台になるのは当然、我慢出来ない事ではあるが。
グレアム・ヤングは何人もの人を殺した。物を奪ったり、レイプをしたり、問題のある人間関係を解決するためではない。毒薬が人の体にどういう影響を与えるか観察するために、毒入りのアフタヌーンティーを振る舞った。正しく言うなら、どういう影響を与えるかは知識として知っていて、それを検証するために人を殺したのだ……。
ただ、グレアムヤングが無欲だった訳ではない。人から羨望を受けたいと言う欲求は強かった。それゆえに完全犯罪はくずれ犯罪が明るみになった。
「人から羨望を受けたい」と思う欲求は悪ではない。場合によっては正義の行動を呼び起こす事もある。彼は毒薬を愛し、その効果にある種の「絶対的」なものを感じていたのだと思う。毒薬の効き目の確かさに美学を感じる気持ちは分からなくもない。自分が実験台になるのは当然、我慢出来ない事ではあるが。